ある年
僕は仕事で長期間海外へ行くこととなった
毎年美しく花を咲かせていた白牡丹は
誰も面倒を見てくれないことに拗ねたのか
海外から戻ってきたら
花を咲かせなくなっていた
その後も
忙しくて世話する余裕もなく
ほったらかしにしてた
ごめん
でも
ある時 蕾をつけてくれた!
ただ
開いた花は・・・
紫色に変化していた
純白だったのに
不思議なことがあるもんだな・・・
その年の初冬
僕のもとに現れたのは・・・
「兄さん、僕だよ!」
つづく