ホテルに着き、その日は早めに休むことにした。
その日はぐっすり眠ることができ、次の日の目覚めは良かった。
そして再び発作が起きたのは2日目の夜だった。
その日も明日に備えて11時過ぎには就寝した。
そして、2時過ぎに目を覚ました。
目覚めと共に動悸を感じ鼓動はどんどん早くなる。
そして、不安が襲ってくる。
手指の冷感、息苦しさ、焦燥感。
死の恐怖
どうしよう、どうしよう、ヤバい、ヤバい。
それだけが頭の中で繰り返される。
この状態になると、落ち着こうと自分に言い聞かせても既に遅く、もうどうすることもできない。
ただただ発作が早く治ってくれることを願うことしかできない。
あるいは諦めだ。
僕は、すぐに鞄の薬ポーチから頓服を取り出しペットボトルの水で飲み込んだ。
頓服を飲んでもすぐに効果が出るわけではない、早くて2.30分後だ。
でも、薬を飲んだから大丈夫という安心感により幾分発作は落ち着いてくる。
大丈夫、大丈夫。
そう自分に言いきかせる。
僕の場合、はじめは電車の中や、夜間の自宅という特定の状況下発作は起こったが、睡眠時パニック発作と言って、睡眠中に発作が起き突然目覚めることがある。
覚醒時は、動悸に始まり、不安感が徐々に高まるという発作の予兆があり、ある程度猶予時間があるのだが、睡眠時発作は目覚めと同時に発作が起きるので冷静な対応は非常に困難である。
それでも、何度か経験したことにより、すぐに頓服を飲んだり、発作だと意識することである程度気持ちに余裕が持て、対処法は獲得できたように感じる。
その日は、頓服の効果によりなんとか眠りにつくことができた。