ペーパームーン 追記 | 南の絵本

南の絵本

--日々是はぴごら--

昨日あんなに書いたのにまだ書き足りない事があるとは。

 

ていうか前記事に貼ったYouTube、

前半の写真の中にペーパームーンじゃなくて、

ニッケルオデオンのも入ってる気がする。

テイタムが丸眼鏡かけて少し大人っぽいのありましたね。

あれはニッケルオデオンだと思います。

がんばれベアーズのちょっと後位かな?

 

後半のNG集は、テイタムが子どもらしくて本当は可愛い子だって

わかりますネ。

 

前記事で書き足りなかった事なんですが、

アディはモーゼがパパじゃないか、パパだったらいいな、って思っていると

わたしは思いますが、

実はパパでなくてもずっと一緒にいたいって思っていると

思うんです。

 

だってアディはほんとにモーゼという人が好きだから。

 

アディは平気で詐欺もするし嘘もつくけど、

それはモーゼと一緒にいたいからです。

アディは本当は優しくていい子っていうのは、

モーゼが追ってきた警察官に袋叩きにされた時のアディを見たらわかります。

 

伯母さんの家に着いた時、アディはモーゼに

「ほんとうはわたしのパパなんでしょ?」って聞きます。

それは、これからもずっとモーゼと一緒にいたいよ、っていう事です。

でもモーゼはこれまでと変わらず

「それは絶対にない」と冷たく言い切ります。

 

それはもしかしたら、アディを大切に思っているから、

こんな自分といたっていい事ない、

伯母さんに可愛がられて幸せに暮らしてほしいから

あえて冷たく突き放したのかもしれません。

 

でも、映画の中で、モーゼとアディが

ほんとうに心を通わす場面、っていうのが無いんです。

一ヵ所でもあったらもしかしたら

モーゼのそんな気持ちが見てる方に伝わったのかも知れないけれど、

それが無いので本当のところはわからないのです。

 

ラストも、追いかけてきたアディを見て、

「もうごめんだと言ったろう!」と叫ぶんだけど、

それも本気なのか、伯母さんの所の方が幸せなのに

やっぱり来やがった!っていう気持ちなのかよくわからなかったです。

 

聖書を売りながら、

アディはああ見えて優しい子だから、貧しい人からはお金を取らなかったりして

モーゼが怒る事があったんだけど、

そんなアディに感化されて、モーゼもどこかでそんな風に変化したりする姿が

見られれば、あるいはラストシーンもハッピーエンドに思えるのかな、とも

感じました。

 

でも、モーゼが善人になったり、

アディと心が通じたシーンをやっちゃったら

それは野暮というものですね。

 

観てる人が感じればいいだけだから、

それはそれでいいのかも知れないです。