あなゆき。(ちょっと直しました) | 南の絵本

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--日々是はぴごら--

母の七回忌が終わったら絶対に観に行くぞ、と心に誓っていた
『アナと雪の女王』 観て来ました。

まだ観てなくて、これから観たい!という方は
ネタバレあるかもしれないのでスルーお願いいたします。



わたしはディズニーリゾート好きだしチップとデールも好きだけど、
ディズニー映画には別に全然興味無いです。
テレビでやってても観ないレベル。
ダンボとかピノキオとか、子ども時は観たけどネ。
なんか最近のキャラの顔がちょっと苦手で食わず嫌いです、すみません。

『アナ雪』はどうして観たかったかというと、
神田沙也加さんがアナの声してるから?(なんで疑問形)
神田沙也加さんの声って可愛いですよね、
そんで舞台中心に活動するようになってからすんごく歌うまくなってませんか?
そんなこんなでけっこう注目してたんです。
いませんか、ファンじゃないけど応援してる、みたいな感じの人。
出てたら観ちゃう、みたいな。

封切前から松さんのレリゴーが注目されてたけど、
わたしは『生まれてはじめて』聴いて、コリャいけるって思ったのだ。
だから絶対、吹き替え版で観るゾ、と。

さて、映画ですけど
やっぱね、なんかキャラの顔は可愛いと思えなかった。
口元がダメ。
口の表情とか、歯並びがダメだった。

わたし、実際の人でも、口元からちっちゃい歯が沢山見える感じの人
すごく苦手なんです。
エルサ(雪の女王さん)もアナ(雪の女王さんの妹さん)もそんな感じでした。
あと、目が白目部分多いし…
カラコンって気持ち悪いけど、
さすがに今度ばかりはカラコンすればいいのにって思っちゃった。
(やんぷぅさん、アニメですよ)

最初はそれが気になって気になってしょうがなかったけど、
やっぱり観ているうちにストーリーに引き込まれて
だんだん気にならなくなってきました。

エルサもアナも、斜め後ろから見た感じはすんごく可愛いです、
ほっぺとか。

で、W主役の顔にも慣れてきた頃、
今度は男子ですわ。

主役にからんでくる男子陣、
これがまれにみるあご人間ぶりなんです。
アナが姉の戴冠式の日に、うれしくなっちゃって大はしゃぎして
城下に飛び出して行った時に一目ぼれしちゃったハンス王子も、
エルサを追って氷のお城を目指すアナと同行するハメになった氷屋クリストフも
もんのすごいあごで。
なんなら雪だるま(オラフ)まであごっぽいからね。

どんだけ。

あごがあんなにデカくなきゃいけない理由はどこにあるんだろうか?
名前とかもうめんどくさいから二人ともアントニオでいいよ。
なんなら名字も授けるわ。(猪木)

でもこれもどうにか乗り越えました。

雪だるまのオラフはいい味出してます。
最初出てきた時は、なんかうるさいし可愛くなーい!って思ったんだけど、
だんだん可愛く見えてくるんです。
癒されるっていうか、ウザいんだけど可愛いんですよ、ほんと。

びっくりしたのが
例の〝レリゴー〟ですが
けっこう冒頭で出てくるんです。
冒頭でもないけど
起承転結でいうと、起と承の間くらい。
わりとクライマックスのイメージがあったので
「ここで?」と思いました。

ありのままの自分になる、って張り切って歌ってるんだけどね、
でもあの時点では
妹を傷つけるのが怖くて、山に逃げてきただけなの。
それまでもお城の門を閉め切って隠れて暮らしてきて、
ただお城を飛び出しただけ。

逃げ出してひとりぼっちになることが
〝ありのままの姿〟なのか?って思っちゃいました。

今までもひとり、これからもひとり。
場所変わっただけじゃん。

自己解放どころか、むしろ閉じこもってんじゃん!

へ?って感じでした。

でも、あとからちゃんと解決するからOK。

それから、この映画の一番の悪人が、
それまでいい人ぶっていて突然悪人になる所があまりに唐突なので
びっくりするんです。
まぁ、うすうすそうなるんじゃないかな、とは思ってたんだけど、
でもそれまで〝善人ぶってる〟って雰囲気も全く出してなかったんです。
なのに突然
「オレ悪人、ヨロシク!!」ってなるんです。

あれ、何かもっと伏線になるものがあってもよかったんじゃないかな?
って思うんですけどどうですか?
それとも見逃しちゃっただけで何かそういう気配あったのかなぁ。
もう一回観ればわかるかな。

コイツ、いい人ぶってんな、ってアナは気付かなくても
エルサが気が付いた、って事があったら
急に怒って自分の力をセーブ出来なくなった事も
もっと自然になったと思うんだけど。

アナは気付かなくても、って点で言うと、
子どもの頃の記憶をアナは消されちゃってたわけだけど、
トロールの村に辿りついた時に思い出す、って展開の方が良かった気がする。
ミュージカルとはいえ、ただチャカポコで終わってしまったのは残念でした。

で、結論を言うと

感動しました。
(マジでか! 今までそんな様子見せてなかったようだけど)

〝真実の愛〟がアレだった、っていうのもなんかわかっちゃったんだけど、
アナが氷になっちゃってエルサが「エーン!」ってなった時は
泣いちゃったもん。

で、結局、なんていうかこの映画終わってみたら

オラフのひとり勝ち?

神田沙也加すっごく良かったけど、ピエール瀧の良かった事良かった事。
ほんっと良かった。
オラフがほんとに魅力的でした。

わたしは、山から滑って降りてきた時に、オラフが
「お先に~」って言って先に行くんだけど、
クリストフに「見つかるなよ」って言われて、
「わかってるって!」と言いながら、通りすがりの人に
「こんにちは、ぼくオラフ」
みたいな感じで話しかけちゃってたとこがハマリました。
その様子が見えないところがまたなんか面白くって。

「大切な人のためなら溶けてもいい」は名言、泣ける。



以上です。
まだ観てなくて、観ようかどうしようか迷っていたカタ、
これ読んで観たくなってくれたらうれしいですけど

そうはならないようが気がしないでもない…
うまく表現できなかった、スミマセン