テレビショッピング | 南の絵本

南の絵本

--日々是はぴごら--

早朝、5時ちょっと過ぎでした。
突然、私の部屋にジャイアンが乱入して来て
「掃除機! ペン! 電話! 書くもの!」
と、意味不明な単語を連発。
こっちはまだ半分、というよりも90%寝ているので、
ますます意味がわかりません。

「早く! ペン! 掃除機! 書く!」

だから、何だよ、その単語は!
カタコトかー?!

私の枕元からボールペンをもぎ取って行ったジャイアンですが、
今度は何やらどこかに電話をかけている様子。

おいおい、5時10分ですよ、アナタ。
どこにかけようというのですか、アナタ。
番号、間違えんなよー。(心配で、眠れなくなってイル)

「もしもしー。 あのー、今、テレビで観てたんですけど~、
 あの、軽い掃除機なんですけど~」

読めた。


早朝、外人が出てきて、
『やぁ、ボビー。 ワオ! 何だい、それは?!』
なんてやってる、テレビショッピングだな!


っつーか、こんな時間に、電話をかける方もかける方ですが、
出る方も出る方ダナ。
電話、取るなよ~。
ほら、なんか、身の上話、しちゃってるよ。
今頃、電話取った事、後悔してるんだろうな~。 気の毒に。

「はいはい。 えーっとですねー、宮城県~~~」
ジャイアン、住所を言い始めました。
(担当者が、しびれを切らして、聞いたのネ。)

・・・あ! これは、ヤツはまた来ますよ。 だってジャイアンは・・・

ガラッ。(私の部屋の戸を開ける音)
「郵便番号!」

ほらね。 ここに何年住んだって、郵便番号、憶えられないんです、ウチの両親は。
質問が、また、単語だし。

っつーか、早朝、5時15分ですから!
もーう! その後、寝られやしねぇ。

数日後、自宅に掃除機が届きました。

     ・・・2台も。

「ちょっと、なんで2台?」 と聞くと
「だって、2台買うと、お得なんだって」

使わない物買って、お得もナイダロ。


南の絵本