はじめてのバイト② | 南の絵本

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--日々是はぴごら--

すぐに続編を書こうと思っていたのですが、はっと気が付いたら
あれから (←昨年、12月17日の日記参照)3ヶ月も経ってしまいました。
でも、絵も用意していたので、遅くなりましたが、続編をお届けいたします。


バイトに慣れてきた頃、常務に呼ばれ、
「やんぷぅちゃん、可愛いからゴム長と地下足袋、担当してもらうからね」
と言われました。

可愛いから地下足袋って、なんかおかしくないですか?
誰もやりたがらないから、やってちょーとハッキリ言ってもらってかまわないデスヨ。
なんとなく腑に落ちないまま、私はゴム長と地下足袋の担当となりました。


子供靴か婦人ヘップ(サンダル)が良かったニ。

ある日、ニッカポッカのおじさんが
「地下足袋クダサイ」とやってきました。

「いらっしゃいませ~」と出て行くと、
「トモンハン」とか言い出しまして。


(???トモンハン??? なんスカ、それ? この人、に、日本人ではない?!)
やんぷぅ、パニックです。

どうしよ~、どうしよ~、と口をパクパクしていると

「ジューマイヌイツケトモンハン」
(さっぱりワカリマセン、何もワカリマセン)

なぜかやんぷぅ心の声がカタコト。

「じょ、じょ、じょーむぅーーー」
と(こんな時だけ)泣きつくやんぷぅ。

するとそれは10枚爪の地下足袋で、爪は縫い付けてあり、
サイズは10文半、という事でした。

「10モン。 10モンですか。モンって何ですか。
  ジャイアント馬場専用の単位だと思ってました!!」
馬鹿なバイトです。

9時間働いて、1日2500円でした。
初めてのバイトが、1番キツくて1番安いお給料でした。

給料日に常務がこっそり
「やんぷぅちゃん、頑張ったから、1日2800円にしたよ。
   他の人には言っちゃダメだよ」
と言って渡してくれました。

毎日あんなにひどい目に遭っているのに、常務、
アナタって人は!


     ・・・ドMですね。



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