今回、高瀬隊員が香春町の協力隊の拠点、採銅所駅舎について紹介していますが、私は採銅所駅舎を拠点に現在香春町で地域の発展を目指す町づくりに関わるお仕事を行っている協力隊OBの小野沢春輝さんにスポットを当てお話を伺いました。
小野沢さんは、昨年12月に任期満了で香春町の協力隊を退任しました。
現役協力隊の頃は、採銅所駅舎を拠点に、移住、空き家相談の対応を行うほか、空き家の発掘、関係人口作りを目的としたマルシェなどのイベント企画、SNSでの情報発信に加え、香春町で廃校になった4つの学校の活用についての話し合いにサポーターとして参加するなど、多岐にわたる業務を行っていました。
退任後は、会計年度任用職員として個人で役場から仕事受け、協力隊として培った人脈を生かし、移住、空き家対策を継続しながら、香春町をどんな町にしたいかの会議の企画を役場と共働して行っています。具体的には、各地域の事業者、議員、区長、協議会の方など、様々な方に会い直接意見を聞き、声掛けを行うそうです。
会議を行う目的は単純にアイディアを出し合うだけでなく、各地域で協議会を立ち上げ地域住民同士が生活面で支え合う住民主体の自治を目指すためだそうです。このような取り組みのモデルケースとなっているのが、高知県ゆすはら町で、この町は、「小さな拠点」を基とした地域社会づくりを行っており、高知県独自の政策として始まった「集落活動センター」の取り組みを、町内の全6地区に導入し、地区主体で事業を始めているそうです。例えば、もともとあった民間のガソリンスタンドが廃業になった際は地域住民が株主となり自分たちでガソリンスタンドを作り運営したり、特産品づくりの株式会社を立ち上げるなど、自分達の困りごとを自分達で解決しているそうです。
実は、香春町でも、そういった動きが出てきており、立ち上がったばかりの採銅所地域協議会が廃校の利活用として貸し館業務を中心としながら地域の拠点づくりを行っているそうです。また、現在、各地域との会議に向け役場とスケジュールを組んでいるところで、今後動きがあるそうなので、これからの香春町に注目していきたいと思います。
ところで、小野沢さんはこの動きとは別に、活動拠点の採銅所駅舎の運営を行うための法人(任意団体)を、香春町の現役協力隊員の、福羽さん、市岡さんとともに立ち上げ、今後は収益化を目指しレンタルサイクルなども始めるそうです。それに加えフォトグラファーの顔も持ち、音楽イベントのフライヤーやパンフレットの写真の撮影なども副業で行う様々な顔を持つ小野沢さん、イベント企画も行っており、直近では8月1日~7日に採銅所駅舎でイラストの展示会を企画しているそうです!興味がある方は遊びに行ってみてください♪