どうもチンタです!

 

先日のくま母さんの書籍出版に続き、今月7日にゆむいさんの書籍が出版されました!

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夫の扶養からぬけだしたい [ ゆむい ]

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夫の扶養からぬけだしたい [ ゆむい ]
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お会いしたことのある方たちの出版が相次いでいます!!
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同じような活動をされているお二人ですが、くま母さんの本とゆむいさんの本はまったく違うものです。

くま母さんの本は実話のいわゆるエッセイコミックで、ブログの人気はもちろんのこと、インスタでのフォロワーが12万人超えというところで多くのファンに支えられてる人気漫画。おもしろくて楽しくてあったかい。くま母さんの人柄がよく出ていますね。うちの娘のもっちゃんも楽しそうに読んでいました。
 

 

一方のゆむいさんの本はフィクション。創作です。
※2019:02.011追記
(第一話では創作となっていましたが、ゆむいさんは後のインタビューなどではセミフィクションと答えているようです。今回のブログ記事はゆむいさんの本が完全創作だと思って書かれています)


ただ、漫画の雰囲気はエッセイ風で、読む人は実話を読んでいるかのような錯覚に陥り、出てくるキャラクターへ強く共感しながら物語の結末を見守ったのではないでしょうか。Twitterで波紋を呼び多く拡散された話題書です。

僕はこういった漫画をエッセイ風フィクションと呼んでいて、個人的には近年流行りつつあるんじゃないかと思っていました。

エッセイコミックを数多く手がけているメディアファクトリーから出版されている

ママ友がこわい 子どもが同学年という小さな絶望【電子書籍】[ 野原 広子 ]」や、レタスクラブで連載中の「私の穴がうまらない」などが僕の中ではこれにあたります。

 

出版社からの書籍概要欄には「ママ友がこわい」がセミフィクション、「私の穴がうまらない」がフィクションと記載されていますが、それを見落とした人はエッセイコミックを数多く手がけているメディアファクトリーからの出版ということもあって、実話だと勘違いする人も少なくないと思います。

 

そもそもエッセイコミックとは何か。

 

僕の中ではドキュメンタリー漫画と捉えていて、できる限り実話に忠実にと考えて描いています。もちろん漫画に収めるために、例えばセリフなど事実通りすべて収められない場合もありますし、実話に忠実に描いておもしろくなく売れなければ、それはやはり漫画として失敗です。そういう意味では少しぐらい盛って、漫画としておもしろく見せる方がいいとは思います。

 

しかしその〝盛り〟の部分の嘘が、作品の40%…50%を超えるようになってくると正直なところ気持ち悪さを感じます。最近だとそういうエッセイ漫画も増えてきていて、中には実話と言いながらほとんど嘘という人気漫画もあるようです。実話漫画だと作品の完成度が低くても許される部分がありますし、「実話でこんなことが!」という驚きやおもしろさを利用できるので、Web漫画として手軽に作品を公開できる近年、そういった漫画が出てくるのだと思います。実話だとおもしろいけど、これが嘘だとしたらおもしろくないという話もありますよね。

 

創作漫画がエッセイ漫画として人気を博し氾濫するようになると実話の漫画が死んでしまいます。創作とは別に実話の漫画が見たい!という人もいるわけで、やはり創作部分の割合が事実よりも多い場合はその旨明記すべきではないでしょうか。そういったことをちゃんとやっているのが僕の言う〝エッセイ風フィクション漫画〟です。

 

こういった作品は映画の世界では昔からありました。

 

固定カメラを使った2007年公開の「パラノーマル・アクティビティ」、ハンディカメラを使った撮影で本当に起こった恐怖体験のように見せた1999年「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」などがまさにそれです。ホラー映画に多そう。

 

もっと遡ると、僕が子供の頃の1983年に「食人族」というトラウマ映画もありました。フィクションだとわかっていても実際に起こったことなんじゃないかと錯覚する人がたくさんいて、そういった要因もあってヒット作となったような気がします。知ってる人いますか?懐かしいですよね。

 

こういったドキュメンタリー風に撮ったフィクション作品をモキュメンタリーと言います。

 

エッセイの要素をうまく取り込んだゆむいさんの創作漫画の広がり方を見て、映画で言うところのモキュメンタリーが漫画でも流行るんじゃないかと感じています。

 

「夫の扶養からぬけだしたい」作中の夫のつとむさんが、見ていて腹がたつキャラなんですよ。よくできたキャラクターで、男の僕にはなかなかここまでのキャラは作れません。このキャラクターが引っかかりとなって、とくに主婦層を中心に読者を巻き込むことに成功しています。つまり、つとむさんは〝腹がたつヤツ〟だけど、漫画としては〝とってもいいヤツ〟。ゆむいさんの体験から生まれたキャラか完全な創作かはわかりませんが、この素晴らしいキャラクターを生み出せたことがこの漫画の魅力で、ゆむいさんのクリエイターとしての力だと僕は思います。

 

エッセイ風フィクションはあくまでも創作。でも不思議と逆の側面もあって、エッセイでは言えないことでも創作の中でなら言えるということもあるでしょう。実話のエッセイ漫画よりもなぜか生々しさが見え隠れする。こういったところもエッセイ風フィクション漫画の見所だと思います。

※2019:02.011追記
(第一話では創作となっていましたが、ゆむいさんは後のインタビューなどではセミフィクションと答えているようです。今回のブログ記事はゆむいさんの本が完全創作だと思って書かれています)

 

エッセイ漫画の王道くま母さんの「くま母さんちの家族絵日記」、エッセイ風フィクション漫画「夫の扶養からぬけだしたい」。どちらも良い本です!興味ある方は是非!

 

お二人の本のリンクの下に

 オマケ話があります。

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おすましペガサスオマケの話

ゆむいさんとのコラボイラスト

 

以前僕が自分の書籍を出版する際の、締切りギリギリの執筆作業終盤、疲れでフラフラになってふと、「もし、このまま倒れたら、この本どうなっちゃうんだろう・・・」と考えた時、ゆむいさんが頭に浮かびました。

 

僕とゆむいさんの漫画の絵は線がふんわりしていて似ているんです。なので、作業が少し残った状態で僕が倒れたら、ゆむいさんに仕上げてもらおうと思ったのでした。

 

その時は倒れず自分で仕上げることができたので、ゆむいさんとのコラボ漫画は実現しませんでしたが、実は過去に1カットだけゆむいさんと僕のコラボイラストがあるんです。

 

下のイラストを見てください。

ママ求人さんでの対談のときにゆむいさんから提供していただいたイラストなんですけど、コマの形の都合で、雪のイラストの風景の端の方が足りなかったんで僕が描き足しているんです。タッチが似ていて違和感がないので誰も気づかなかったでしょう!

ウインクウインクウインク

 

たぶん、ゆむいさんも気づいていないはず!

 

僕ならいつでもゆむいさんのアシスタントができる!!

 

オマケ話でした☆

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