8月7日浜離宮朝日ホールで行われた『傾聴台湾』コンサートに行ってきました♪

 

会場のロビーには嘉義市の観光パンフレットだけが数種類置かれていて、なぜに嘉義押し!?と、ちょっと笑えましたが、今回のコンサートには嘉義市の市長さんがいらしていたんですね。演目前に、しっかりと嘉義の宣伝をされていて、嘉義愛がひしひしと伝わってきました(^^)

今年12月には大きなブラスバンドフェスティバルも開催されるようですよ♪

 

嘉義というと、今までは阿里山観光の玄関口としての役割のイメージが強かったですが、2014年台湾で大ヒットした映画『KANO~1931海の向こうの甲子園~』で一気に日本でも注目され、嘉義の歴史的意義を発見するきっかけとなりました。

 

観光パンフレット(マップ)は通常版のものと、映画『KANO』仕様のものがあって、映画仕様のほうは、ロケ地を巡りながら嘉義観光ができるようになっていて、見ているだけでも当時にタイムスリップしているようでワクワクしますね。

 

 

 

さて、今回のコンサートのプログラムです。

 

1、思慕的人(恋しき人)Pf

2、感動的回憶(感動的な思い出)Vn/Pf

3、掌聲響起(鳴り響く拍手)Vla/Pf

4、淡水暮色(淡水の夕暮れ)Vnsolo/Vn/Vla/Vc

5、望你早歸(早く帰って来い)Vlasolo/Vn/Vla/Vc

6、採茶歌(茶摘みの歌)Flsolo/Vn/Vla/Vc

7、望春風(春風を望む)Sp/Vn/Vla/Vc

8、雨夜花(雨夜の花)Sp/Vn/Vla/Vc

9、丟丟銅Vn/Vla/Vc

10、賞月舞曲Vn/Vla/Vc

11、滿面春風(喜びの気分)Flsolo/Vn/Vla/Vc

12、四季紅(四季の恋歌)Sp/Fl/Vn/Vla/Vc

13、月夜愁 (月夜の愁い)Sp/Vn/Vla/Vc

14、補破網(破れ網を繕う)Sp/Vn/Vla/Vc

15、阮若打開心内的門窗(心の窓を開いたら)Pf/Vn/Vla/Vc

16、思慕的人(恋しき人)Vla/Pf

アンコール

サヨンの鐘

千の風になって

竹田の子守唄(謝長廷駐日代表によるオカリナのご披露でした(^^)d)

快楽的出帆(初めての出航)

                                        


 

 

おなじみの台湾歌謡が、絶妙な楽器編成によってその魅力が最大限に引き出された素晴らしいコンサートでした。

例えば、軽快な曲調の採茶歌、四季紅、満面春風にはフルートを、しっとりとした情感溢れる曲にはソプラノを起用、悲しみを表現する望你早歸にはワントーン低めのヴィオラをソロに起用するなど、曲によって変わるさまざまな楽器編成も見どころのひとつでした。

 

そして毎回台湾関連のコンサートに行くと感じるのが会場の雰囲気の温かさです。今回観客の方々は9割方台湾華僑の方々のようでしたが、名演奏に対しての反応がダイレクトでわかりやすい!特にアンコール以降の盛り上がりは楽しかったです。サヨンの鐘ではあちこちで歌を口ずさむ声が聞こえ、飛び入りのオカリナ演奏には大喝采が送られ、最後の快楽的出航は会場一体となる大合唱で締めくくられました。

 

その中で今回取り上げるのは、プログラムの冒頭と最後に2度演奏された『思慕的人』です。

 

1950年代にヒットした台湾の流行歌ですが、その魅力はなんといってもメロディの優美さにあるでしょう。歌詞はどちらかというと、タイトル通り至ってシンプルで、思い人に恋い焦がれる

気持ちをストレートに表現しているのですが、どこか懐かしさを感じさせるメロディがその心情を言葉以上にうまく代弁しているような感じです。

タンゴの優雅なリズムに乗って盛り上がるメロディを聴いていると、しゃれた佇まいのダンスホールで踊る男女の姿が目に浮かぶようです。まさに古き良き時代を思わせる名曲です♪

 

su-bō͘ ê lâng

思慕的人(いとしき人/君を慕いて) 1958年  作詞:葉俊麟  作曲:洪一峰

 

góa sim-lāi su-bō͘ ê lâng   lí chóaⁿ-iūⁿ lī-khui   gún ê  sin-piⁿ 

我心内,    思慕的人,     你怎樣離開,          阮的身邊,

いとしい人 なぜ私から離れていく

kiò góa ūi-tio̍h lí mî-ji̍tsim hi-bî   chhim-chhim su-bō͘  lí

叫我為著你,      暝日心稀微,    深深思慕你,

あなたのことが片時も心から離れず淋しい

sim-ài ê  kín tńg-lâi        kín tńg-lâi gún sin-piⁿ

心愛的,緊返來,             緊返來阮身邊。

いとしい人よ  早く 早くわたしの元に戻って来てほしい

 

ū  khòaⁿ-kìⁿ  su-bō͘ ê lâng  tiàm chāi gún bāng tiong lân hūn  lân lī

有看見,思慕的人,         站在阮夢中,                難分難離,

いとしいあなたに会えるのは夢の中だけ

ín  góa tùi-tio̍hlí  kèng-ka sim mî-mî  bâng-bâng  kè-ji̍t-chí

引我對著你,     更加心綿綿,         茫茫過日子,

ますますあなたが心から離れず  ぼんやりと過ごす日々

sim-ài ê    kín tńg-lâi        kín tńg-lâi  gún sin-piⁿ

心愛的,緊返來,         緊返來阮身邊。 

いとしい人よ  早く 早くわたしの元に戻って来てほしい

 

 hó chhin-chhiūⁿ su-bō͘ ê lâng iu-bí ê koa-siaⁿ jiáu-lōan góa hīⁿ

好親像,思慕的人,     優美的歌聲,          擾亂我耳,

心をかき乱す美しい歌声 それはまさにいとしい人のよう

tong góa siūⁿtio̍h lí     un-jiûhó chêng-ì siaⁿ-siaⁿkiò tio̍h  lí

當我想著你,       溫柔好情意,     聲聲叫著你,

あなたのやさしさを思うと  思わず名前を呼び続ける

sim-ài ê      kín tńg-lâi     kín tńg-lâi  gún sin-piⁿ

心愛的,   緊返來,        緊返來阮身邊。

いとしい人よ  早く 早くわたしの元に戻って来てほしい

 

今回のコンサートでは、クラシック音楽ならではの優雅でダイナミックな曲に仕上がりましたが、

この懐メロ、実は現在でもたくさんの歌手によって歌い継がれていて、みなそれぞれ少しずつ違った

雰囲気が楽しめるので、ぜひ聴き比べてお気に入りのバージョンを見つけてみてはいかがでしょうか。

 

若手では、五月天(メイデイ)、周杰倫(ジェイチ・ョウ)などが、安心亞(アンバー・アン)は主演した映画『阿嬤的夢中情人』で挿入歌として歌っています。こちらの映画もおもしろそうで気になりますね。

 

ちなみに2015年の台湾ドラマでこの曲と同名の『思慕的人』(三立電視台)というのがあります。

どうやらあらすじを見ると日本統治時代にまでさかのぼって繰り広げられるヒューマンドラマ

のようで、前回ハマった『熱海恋歌』と同じ匂いがしますね!ただし、懐メロの『思慕的人』とドラマの内容は見たところ直接の関連性はなさそうです。タイトルが同じってだけ!?

でもきっと見ごたえのある台湾語ドラマであることはまちがいなさそうですね(^-^)d

日本ではまだ放映されていないみたいですが、ぜひトゥウェルビさんあたりでまた放映していただきたいです。

 

 

五月天(vo.阿信)の『思慕的人』

ピュアで心にしみる歌声ですね。

 

 

クラシックバージョンからは、今話題のチェロ奏者Nanaこと歐陽娜娜さんの演奏をどうぞ♪

ヴァイオリンとチェロの掛け合いがステキですね☆イチオシの動画です♪

ご存知の方も多いと思いますが、Nanaさんは歐陽菲菲さんの姪ということでも有名ですね。

今後さらなる活躍が期待されます!(動画の演奏は3:00くらいから始まりますっっ)

 

なお、『思慕的人』楽曲の誕生経緯など、当時のエピソードも近々追記できたらと思います。

毎夏、さまざまな工夫を凝らして開催されている台湾人医師会による台湾音楽会。

今年は台湾から一流の音楽家たちが来日し、往年の台湾の名曲をたっぷり披露してくれます♪

 

 日時:2016年8月7日(日)17:00開演(16:30開場)
 会場:東京浜離宮朝日ホール
 東京都中央区築地5-3-2 朝日新聞東京本社・新館2階
 TEL:03-5541-8710
 主催:故郷室内楽団

 入場無料。ただし事前予約が必要。申し込み詳細は下のリンクで確認を。

 

【音楽】『傾聽台灣』(台湾を聴く、Listen to TAIWAN)~台湾音楽の美しさを楽しむ

【音楽】『傾聽台灣』(台湾を聴く、Listen to TAIWAN)~台湾音楽の美しさを楽しむ

 

 

台湾屈指のエリート室内楽団である「故郷室内楽団」は、東京築地の浜離宮朝日ホールで8月7日17時からコンサートを行う。このホールは、世界で最も響きが美しい、との高い評価を得た室内楽ホールである。また、本コンサートでは、創意に満ちた台湾民謡・名歌および新作曲が演奏される予定である。

 このコンサートは、故郷室内楽団にとって来日公演の21回目コンサートであり、台湾で大変有名なピアニストであるChiao-Han Liao(廖皎含)、国家交響楽団の首席ビオラ奏者であるGrace Huang(黃瑞儀)、ヴァイオリニストShih-Peng Chang(張士芃)、I-Lin Chen(陳宜琳)、Hsiang-Ting Chen(陳香廷)、ソプラノMeng-Chun Lin(林孟君)、フルート奏者Ke-Hsing Chung(鐘可欣)、チェリストYu-Hsien Wu(吳昱嫺)、ビオリストYa-Ting Chang(張雅婷)などの名演奏家が一堂に会す、台湾音楽の美しさをたっぷり楽しむことができる、幻のコンサートである。

『傾聽台灣』コンサートは、洪一峰作曲の名歌「思慕的人」(恋しき人、The one I long for)を、医師であり作曲家である林肇華(リンチョウカ、Lim Diauhua)が編曲し、廖皎含Chiao-Han Liaoが演奏する、ピアノ独奏から始まる。さらに、ヴァイオリン協奏曲「淡水暮色」、ヴァイオリン独奏曲「感動的回憶」、ビオラ協奏曲「望你早歸」、フルート協奏曲「採茶歌」、ソプラノソーロ「補破網」、「四季紅」、「月夜愁」、「望春風」、「雨夜花」、ピアノ協奏曲「阮若打開心內的門窗」……などなど、これまでにない、台湾をテーマとした豊かなコンサートである。

 

以上 台北駐日経済文化代表処台湾文化センターHP記事より転載(申し込み詳細はこちら)

http://jp.taiwan.culture.tw/information_34_50260.html


 

 

かくいう私もここ数年は足を運べていなかったので今年こそは!と息巻いておりますっっ。

台湾の懐メロも、クラシックのステージで演奏されると、今までとは違った魅力を発見できるので、ぜひ多くの人に聞いてもらいたいですね。

もともと懐メロは比較的メロディーが単純で、いささか古びた印象も受けますが、クラシック風の素晴らしい編曲によって、その古びたメロディーがとても洗練されたおしゃれな現代風音楽に生まれ変わるので、そこが何より感動します。

 

私自身、台湾の古い音楽に魅了されるきっかけとなったのが、『無言歌 台湾』というCDで、まさに台湾の古い曲をヴァイオリン等で素敵にアレンジしたものでした。

以下のリンクから全曲試聴ができるので、台湾懐メロをおしゃれなBGMとしてぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか!?

http://www.ttmusic.com.tw/index.php?ch=view&auto_seq=19&t=%E8%B3%87%E6%96%99%E7%80%8F%E8%A6%BD&sid=home03&fm=pd02#.V4SKfbiLShc

 

それでは会場で台湾音楽に酔いしれて、素敵な夏の思い出を作りましょう☆☆☆

 

 

 

いつの間にとうとう日本でも、BSではありますが、台湾語メインによるドラマが放映されるようになりました。台湾語好きの私にとってはうれしい限りですが、まったくノーマークだったので、偶然放映を目にした時には物語も終盤に差し掛かっていて、それはたいそう悔やまれましたっっ。


その台湾ドラマとは、現在BSトゥウェルビ(12チャン)で放映中の『ずっと君を忘れない』(原題:熱海戀歌)
全35話中、残すところあと5話になりました。今からでもまだ間に合うかも!?最初からじっくり見たい人はレンタル、配信(Gyaoは一部無料)、You tubeでも台湾版なら見られます。


概要、ストーリーは以下番組HPより抜粋↓


台湾から鹿児島へ国と時代を越えた激しくも切ない、壮大なラブストーリー。
家族のために自分を犠牲にして生きたひとりの女性と、その女性を愛したふたりの男性が台湾と鹿児島を 舞台に織り成す、1970年代から現代までの40年にも及ぶ壮大な愛を描いた物語。ヒロインには女優・ 歌手として活動するリー・チェンナ、彼女を想う男たちに歌手や司会者としても活躍するリー・リーレン、 そして日本から平岡祐太が大抜擢され、海外作品初出演となった。
【STORY】 台湾・北投にある温泉宿の娘ウー・シウシウ(ナナ・リー)は南方から逃げるようにやって来た、ルオ・ インシオン(リー・リーレン)とひょんなことから知り合う。2人は次第に惹かれ合うが、父親は大反対。そ んなある日、鹿児島から日本人の白原正彰(平岡祐太)という男が現れ、シウシウに一目惚れする。シウシウ の父親は白原との結婚話を進め、シウシウと白原は結婚、日本で生活することに。引き裂かれた2人だっ たが、インシオンはシウシウを一途に想い続け、数十年後、日本へ迎えに行くのだが…。




ドラマ公式サイト
http://www.cinemart.co.jp/beitou/
トゥウェルビ番組サイト
http://www.twellv.co.jp/event/zutto/


ドラマの予告編↓



OP曲



今回はドラマのOP曲である台湾語の歌の紹介です。
主演の女優、俳優さんによるデュエット曲で、実際ドラマでは、主人公の二人がコンビを組んで”那卡西(流し)”から歌手を目指すというストーリーなので、そのまんま劇中でもキーソングとして歌われています♪

相思相愛ながらも結ばれることのできない切ない純愛が、詩的で美しい台湾語で表現されています。女性を花に喩える文化はどこの国にもよくあることだと思いますが、特に台湾語の歌では、それにまつわる表現が際立って多く、どれも緻密で繊細で、その美しさは『雨夜花』に代表されるように、誰もが心を打たれます。それと、詞の末尾がそろって韻を踏んでいるのも、伝統的な創作法を意識していて全体を格調高くしているように感じますね。



心愛的Honey  歌:李千娜, 李李仁  (2014年 台湾語)


ピンク:女性パート  青:男性パート  紫:合唱

作詞:蕭福德 作曲:蕭福德

sim-ài ê Honey
心愛的Honey   
いとしのハニー  

khin-khin kiò--tio̍h li ê miâ-jī
輕輕叫著你的名字
そっとあなたの名前を呼んでいる

lō͘-chúi ak-chhíⁿ ê hoe-lúi
露水沃醒的花蕊
露を浴びて目覚めた花

ū lí ê khòaⁿ-kò͘ hoe khui tī chhun-thiⁿ
有你的看顧     花開佇春天
あなたに見守られて   春にたたずんでいる

sim-ài ê Honey
心愛的Honey    
いとしのハニー 
 
gún m̄ kam sit--khì lí
阮無甘失去你
君を失いたくない


kám kóng sī hoe khui m̄ tio̍h sî
敢講是花開無對時       
独りぼっちで咲いている花  

chí chhun chheng phang-bī
只剩清香味
爽やかな香りを放つことしかできない 


※bāng bâng khang khang bāng bâng
夢茫空 空夢茫
大空に茫々と広がる夢

lō͘-chúi tūi--lo̍h hun se-tang
露水墬落    分西東
露は落ちて  四方へ散る

bāng bâng khang khang bāng bâng
夢茫空 空夢茫
大空に 茫々と広がる夢

tán-thāi kiat-chí hoe-lúi âng
等待結子      花蕊紅
花は実りを待って 色づいたのに

chheng-hong chhoe- sóaⁿ un-chôaⁿ bāng
清風吹散溫泉夢  
温泉郷の夢は  清風に吹かれ散る

ji̍t-lo̍h hông-hun ba̍k-kho͘ ang
日落黃昏目眶紅
夕陽が目元に差す


2番:上に同じ


hoe-lúi nā lī ki sit--khì liau phang-bī
花蕊若離枝 失去了香味
散り落ちて香りも失った花

chheng-hong chhoe un-chôaⁿ bāng
清風吹溫泉夢
温泉郷の夢は 清風に吹かれ

ji̍t-lo̍h hông-hun sî
日落黃昏時
夕陽が沈んでいく



※印以下くりかえし

sim-ài ê Honey
心愛的Honey   
いとしのハニー  

khin-khin kiò--tio̍h li ê miâ-jī
輕輕叫著你的名字
そっとあなたの名前を呼んでいる





このドラマの英語タイトルは、"Once Upon A Time In Beitou "です。

Beitouとは、北投のことで、台湾北部にある温泉地です。つまりは北投往事、北投の昔の物語ってことで、温泉郷を舞台にした物語で、ロケ地には昔の新北投駅が登場したり、古き良き台湾の街並みが再現されていて映像を見るだけでもノスタルジックな気分に浸れますね♪

もうここ十年以上、台湾ではずっとレトロブームで、古い建築物がおしゃれなカフェなどに生まれ変わったりしています。いつかゆっくり北投の温泉郷を巡ってみたいものです。

ちなみにこの新北投駅、日本統治時代のものですが、88年に廃線になって一度解体され、しばらく彰化の民俗村に移って保存されていましたが、近年再び新北投に戻ってくることが決まりました!北投区にある七星公園内に今年中には里帰りが実現しそうとのことです。台北に行ったらぜひ立ち寄りたいスポットです。


http://stat.ameba.jp/user_images/20160531/22/chinsuie-taiwan/4a/6c/j/o0800053213660732141.jpg">

蘋果日報·サイトより↓
http://www.appledaily.com.tw/realtimenews/article/new/20160526/871437/


このドラマでは40年という長い年月にわたりストーリーが展開するので、登場人物の若い時から老いていくまでを一人で演じ切る役者さんたちの苦労がうかがえますね。それだけに物語に壮大なスケールを感じます。

ドラマでは実在した国民的歌手の鳳飛飛さんが登場したり(当然本物じゃないけど)、当時の台湾の流行や社会が垣間見れるようにもなっているようですね。特に中高年の方々には自分の歩んできた時代と重なりますから、その点も懐かしみながら感情移入してしまいそうですね!

ほかにも、主人公の二人が歌う歌の中には、オリジナル以外にも、『望春風』、『望你早帰』など、たくさんの台湾懐メロも登場します。これらの歌にも注目ですね♪


ヒロインの李千娜さんは、歌のオーディション番組から芸能界入りしただけあって、歌唱力には定評があるようです。まさに歌手を志すヒロインの役にピッタリです。オーディションでは、彼女の意外な過去について公にされると、涙ぐむ場面もありましたが、そんな人生経験もすべて、今の彼女の歌や演技に深みを与えているように思います。さらに今後の活躍に期待したい女優さんですね!

ちなみにこのオーディション番組で、李千娜さんを励ましていた女性司会者は、台湾芸能界でマルチに活躍する陶子(タオズ)こと陶晶瑩さんで、彼女の旦那さんがインシオン役の李李仁さんだというので、ちょっとビックリでした。


いろいろとまとまりのない文章になりましたが、とにかくどっぷりと台湾の雰囲気に浸りたい方、純愛ストーリー好きの方にはおすすめのドラマです。そしてラストはどうなってしまうのでしょうか。。。今からとても気になります。それにしてもどうも台湾語ドラマっておじさんの登場率が高いんですよね。またそれが独特の癒しを醸し出してるような気がしますけど。
次回放送は6月4日土曜日16時からです。

◇最後におまけ◇
もっと詳しく知りたい!という方は台湾のテレビの公式サイト(中国語)へどうぞ(^^)↓

http://blog.iset.com.tw/onceuponatimeinbeitou/

http://www.ttv.com.tw/drama14/Beitou/index.htm
ひさびさの更新ですっっ。
歌の解説を待っていた方には恐縮ですが、
今日は暑い夏にぴったりの台湾ドリンクの作り方の紹介です♪

台湾のいたるところで見かけるドリンクスタンドですが、
中でも私の一番のお気に入りドリンクが、
百香緑茶(パッションフルーツジャスミンティー)です☆
一度飲んだらその爽やかさがクセになります~(>▽<)
トロピカルでフルーティーながらもお茶の深みがしっかりあって飲みごたえも◎

パッションフルーツは中国語で百香果(bai xiang guo)といいます。
そしてこのドリンクの”緑茶”とは、正確にはジャスミン緑茶です。
別メニューで、茉香緑茶というのもあって、こちらはシンプルなジャスミン緑茶のことで、
これにパッションフルーツのソースを加えると百香緑茶になります。
(ジャスミンの中国語は「茉莉花(mo li hua)」)

台湾でこのドリンクに出会って以来、日本でもこれと同じものが飲めないか長年リサーチしていましたが、不思議と日本のお店では、タピオカミルクティーはあちこちで見るものの、パッションフルーツ味のドリンクにはお目にかかれなかったので、今年こそはと思い、手作りの百香緑茶にチャレンジしてみました!
ソースさえあれば超簡単にできることがわかって、長年のモヤモヤがすっきりしました♪
(それにしてもパッションフルーツの味はあまり日本人受けしないのでしょうか。。。??)

作り方(グラス1杯分)

材料 緑茶(煎茶):ティースプーン山盛り2杯くらい
       (中国の緑茶は日本の一般的な緑茶と製法が違って
        水色が黄色っぽいですが、日本のものでももちろんOK。
        私は苦みの少ない九州産のお茶が好みデス)

    ジャスミン茶:ティースプーン1杯弱(香り付けとして)
       (↓写真は伊藤園のもの。
        不織布入りのパックを切って使用)




    パッションフルーツソース(加糖タイプ):大さじ1杯程度
     (楽天で購入↓台湾産なので、より本物に近い味を期待!?ちょっと多めに入れた方がおいしいです)

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    お湯、氷:適量


  ※ いずれもお好みで調整してください。
    私はジャスミンティーの渋みが苦手なので少なめにしてます。
    でも香りづけとしてはこれがないとエキゾチックな味になりません!!


手順というほどのものはありませんが、ジャスミンティーは熱湯で入れた方が香りがよく立つので、先に少量の熱湯でジャスミンティーを淹れてから時間差で緑茶を足して淹れるとちょうどいいような気がします。

氷をたくさん入れたグラスにお茶を注ぐ。


パッションフルーツソースを入れてかき混ぜて出来上がり♪
混ぜる前の、オレンジとグリーンのグラデーションがキレイ☆


日本に居ながらにして台湾を味わえる至福の時間デス(^0^)

ほかにも紅茶バージョンの百香紅茶もポピュラーです。紅茶の芳醇な味わいとパッションフルーツの組み合わせもベストマッチですね。

ちなみに、お茶を淹れるのが面倒という場合は、早い話、市販の緑茶や紅茶にこのソースを入れてしまえばもっと手軽にできちゃいますね~(^-^;

下の写真は「午後の紅茶おいしい無糖」を使用。ダージリンベースなので紅茶の味は薄めです。ストレートティーのほうが濃い目で紅茶の味がよく出そうです。(飲みかけで量が減ってますっっ)


パッションフルーツのソースはメーカーによっていろんなタイプがあると思うので、ソースによっても違った味が楽しめそうですね。
ちなみに今回使ったソースは、本当に使いやすくて、ヨーグルトに入れても大変おいしゅうございます。もちろん水で薄めるだけで、ティーベースではないフツ―のジュースにもなります。


台中発祥の老舗中華風喫茶「春水堂」の百香緑茶は、ドリンクスタンドのそれとは一味違ったワンランク上のフルーティーさ、濃厚さで、ちょっと贅沢をしたいときに利用していました。(スタンドが20~30元のところ春水堂は60元!(当時)。席料を考えればそれでも十分安いかな)

このお店はパールミルクティーの発祥のお店で、ドリンクの作り方にもひとつひとつこだわりがあるのだそう。次は春水堂風の百香緑茶の味を極めたいです。
もう10年以上前のことですが、当時台中市四維街の春水堂には、いつの間にか居ついてしまった”小黒”(シャオヘイ)という愛称の黒のワンちゃんがいました。お店の人やお客さんにかわいがられているうちにすっかり看板犬になってしまったそうです(^^)
日本なら飲食店なのに、と問題になりそうですが、そんな大らかなところもまさに台湾らしいですよね。それには、「狗来富(gou lai fu)」”犬は富をもたらす”という昔からの言い伝えもひと役買っているのかもしれません。

日本でも台湾式のドリンクチェーン店がちらほら増えていますよね。
パールレディーさんとかモミ&トイズさんとか。でもなぜかパッションフルーツ味だけはないんです。
以前、丸の内のオアゾに台湾系のBOBATEA easy way(休閒小站)というお店があって、唯一ここでは百香緑茶が飲めたのですが、東日本大震災をきっかけに閉店してしまったようで残念です。。。

台湾のドリンクスタンドのメニューは見ているだけでもたくさんの種類があって面白いです。また機会があれば台湾ドリンクを検証してみたいですね(^0^)
いよいよ夏休みも後半です。ぜひ百香緑茶で残りの夏を満喫してみてはいかがでしょうか!?

追記:台湾の春水堂が数年前から東京にもできていたのを最近になって知りました∑ヾ( ̄0 ̄;ノ ドリンクだけでなくしっかり麺メニューもあるようなので、ぜひ行ってみたいですね。ちなみにパッションフルーツティーですが、ホットでも全然イケますo(^-^)o

Pe bu thiaN kiaN tng lau chui kiaN hau pe bu chhiu boe hong


父母疼囝長流水, 囝孝父母樹尾風




親の愛は水の流れるがごとく、 子の愛は梢を揺らす一陣の風のごとし




親が子を思う気持ちは永遠だが、子が親を思う気持ちは親のそれに比べるとかりそめのものである。




親の立場からするとなんだか少し寂しい話のような気がしますが、おそらくこれは、人間の自然の摂理なのかもしれません。よく、「親孝行したい時に親はなし」といいますが、そんな親たち自身も同じ境遇にあったことを思えば、愛情というものは常に次の代へと下っていくものなのかもしれません。そうすることが、ひいては親孝行にもつながっていると考えることもできるでしょう。


























今年5月に開幕した上海万博もいよいよ今月末で終わろうとしています。台湾ももちろん「台湾館」としてパビリオンを出展しています。実はこの台湾館にはきちんとしたテーマソング音譜なるものがあるのです!万博が終わる前に紹介できてよかったですっっ。

歌うのは、今や押しも押されもせぬトップスター、蔡依林(ジョリン・ツァイ)。日本ではなじみのない彼女ですが、1999年のデビュー以来、ルックス、歌唱力、ダンスと三拍子そろったアイドルとして着々と人気を集め、今では台湾だけでなく中国や香港でも絶大な人気を誇る歌手です。私が台湾へ語学留学したのがちょうど彼女がデビューした頃で、慣れない台湾生活の中でふとテレビをつけると、98℃のBecause of you を踊りながらめちゃくちゃかっこよく歌う女の子が飛び込んできました。それがまさにジョリンでした。彼女を見たとき、台湾にこんな魅力的な歌手がいるんだと、なにか宝物でも見つけたかのようなうれしい気持ちになったのを憶えています。それ以来ずっと彼女のファンです(^-^)



作詞は、周杰倫(ジェイ・チョウ)との黄金コンビとして有名な方文山(ヴィンセント・ファン)。彼の真骨頂といえば、中国古典からアイデアを得てそこに独自の発想を取り入れた文語的で風流な作品ですが、この一見ポピュラーなテーマソングにもまた、彼の創作に対するこだわりがきちんと表れています。中国の古典、特に唐や宋の詩の精巧さ、美しさに魅せられた彼が、作詞の上でイメージのほかに特に重視しているのは、韻や連続性だといいます。この歌の歌詞の語尾をそれぞれ聴いてみると見事なまでに韻がそろっているのがわかるでしょう。この統一感によってリズム感が増し、詞の内容までもが音楽と一体化してみえるのでしょう。


歌詞の中には、台湾を象徴する数々のキーワードが含まれていますが、その中でも台湾の新たな面を象徴するものといえば、2番で出てくる『雲門』ではないでしょうか。これは台湾で1973年に台湾で創設されたコンテンポラリー・ダンスの集団、雲門舞集(クラウド・ゲイト・ダンスシアター)を意味していて、現代的な手法の中に中華文化の要素などを取り入れたその独特な表現方法は、世界各地で非常に高く評価されており、海外公演では日本を初めとする世界中を飛び回っています。

 それともうひとつ、映像の中で一人の少女が操っている独楽があります。これは中国独楽、中国語では空竹(kong zhu)、または扯鈴(che ling)と言われ、台湾にはなんとこの独楽を操るパフォーマンス集団もあるのです。その名も舞鈴劇場(ディアボロ・ダンス・シアター)。コマ舞踊は元は中国発祥のものですが、現代調にアレンジされた演出で観るパフォーマンスは、伝統芸能という域を超えて、観る人に今までにない興奮と感動を与えてくれるでしょう。

 今度台湾に行く時はぜひこのような新しい台湾の顔にも触れてみてはいかがでしょうか。






台灣的心跳聲 (台湾の鼓動)  蔡依林
 
           作詞:方文山(Rap:寇家瑞)

           作曲:林邁可


口白:「許個願吧…」 (セリフ)願いをかけて・・・


那長春藤攀上生鏽的消防栓  あのアイビーが錆びた消防栓に絡まる

像蝴蝶離不開 有花香的地方  蝶々が花香る場所を離れられないように

寧靜的小巷 一杯永和豆漿  静かな小巷(狭い路地) 一杯の永和豆乳

我在細細品嚐 恬淡的家鄉  私はつぶさに味わう 安らかな故郷を

霓虹燈點亮 關於夜市的想像  夜市を想像させるネオンが灯る

孩子們捉迷藏 在找愛吃的糖 かくれんぼをする子供たちが大好きな飴を探してる

昏黃的夕陽 龍山寺的老牆  淡いオレンジの夕日 龍山寺の古壁

我虔誠點著香 手拿一柱希望  私は敬虔にお香に火をつける 手に一本の希望を持って

少一點傷痕 多一點的掌聲  傷痕は小さく 激励は大きくなりますように

少一點戰爭 多一點的單純  戦争は少なく 純真が増えますように
 
認真用棒球魂 揮汗去體會青春  真剣に野球をするように精一杯青春を生きる 

用心聽著 那台灣的心跳聲 注意深く耳を澄まして 台湾の鼓動に


RAP:嘉南平原等待收割  収穫を待つ嘉南平原は
 
  一整遍幸福的顏色  一面に幸福の色

  屏東黑鮪魚直接等於快樂 ストレートに喜びを伝える屏東黒マグロ

  一路蜿蜒的是淡水河 延々と曲がりくねる淡水河

  那陡峭的是太魯閣 あの険しいのはタロコ渓谷

  一派樂天的性格  楽天的な性格

  美濃紙傘怎麼折  美濃紙傘はどんなふうに折ろうか

  三義木雕怎麼刻  三義の木彫りはどんなふうに彫ろうか

  這塊土地上有 很多很多的選擇 この土地には限りなくたくさんの選択がある

  仔細看著八家將的妝獨特 八家将の独特な化粧を見てごらん

  我說親愛親愛的 我們故事說到這  親愛なる君 これで終わりじゃないけれど
                   私の話はここでおしまい

※くりかえし

少一點仇恨 多一點的我們  憎しみは少なく 団結は深くなりますように

少一點寒冷 多一點的溫存  無情は小さく 愛情は深くなりますように

用狂草寫雲門 用蜂炮築一座城  狂草で雲門を表現する 塩水蜂炮で街を築く

媽祖永恆 世世代代的虔誠  永遠の媽祖 代々伝わる敬虔な信仰


天燈 冉冉上升    ランタンがゆっくりと天に上っていく

可以許下願望 就 別等  さあ早く願いをかけて

                (歌詞参考サイト:Bitex中国語)



☆おまけ☆

以下は歌には入っていませんが、好評につき付け加えられた歌詞の続きです♪

桐花落在地上,剩葉子在牽絆,

遊子離開家鄉,有母親的呼喚。

幽靜的月光,倒映在愛河上,

有你陪在我身旁,牽手過堤岸。

布袋戲上場,演著童年的時光,

珍珠奶茶的香,已經是種習慣。

日出望玉山這塊土地金黃,

原住民朋友唱他們歌聲嘹亮。




先月の最終日曜日、新宿明治安田生命ホールで行われた日本台医人音楽会に行ってきました。今年は合唱や独唱、各楽器演奏のほか、台湾にちなんだ漫才や演劇もあり、大いに盛り上がりました。
主な出演団体の演目をこちらに記しておきます。

真美的☆台湾郷土歌謡-台湾百合女声合唱団

                           台湾百合女声合唱団
        ♪秋怨(戦前のナツメロ。物悲しくも美しい旋律。) 
        ♪賞月舞(台湾山地民謡、呂泉生編曲。歌詞に出てくるナルワンは原住民のあいさつ語。)

真美的☆台湾郷土歌謡-怡声合唱団

                            怡声合唱団
                ♪十八姑娘 (鄧雨賢の曲。)
                ♪長空下的独白(フォークソング)
     
真美的☆台湾郷土歌謡

                        台医人弦楽団

              ♪Divertimento Ⅰ No.136 第1楽章~第3楽章

真美的☆台湾郷土歌謡-高雄医学大学声楽社

                        高雄医学大学声楽社

        ♪天空落水(客家の代表的な採茶歌。)
        ♪頭擺的你(客家人陳永淘の作の美しいメロディ。)
        ♪春水(荘厳なコーラスがこだまする客家民謡。農村の春を歌います。)
        ♪白雲歌送劉十六歸山(以下3曲、李白の詩に曲がつけられました。)
        ♪春思
        ♪送友人
        ♪港都夜雨(戦後のナツメロ。出稼ぎで都会に出ていく孤独な男性を描写。)
        ♪向前走
真美的☆台湾郷土歌謡-向前走

           ♪向前走では都会に出て行く若者をカラフルな衣装でそろえた学生が熱演

真美的☆台湾郷土歌謡-高医日本校友会

                  高医日本校友会

                  演劇: 念台湾 呷百歳

                       南杏合唱団
                         ♪浜辺の歌
                         ♪相思海

真美的☆台湾郷土歌謡-心音合唱団

                      心音合唱団
                  ♪手紙
                  ♪jupiter(チェロやサックスを加えての演出が斬新でした。)


真美的☆台湾郷土歌謡-高雄医学大学合唱団 


真美的☆台湾郷土歌謡-高雄医学合唱団

                        高雄医学大学声楽社

         ♪Libertatum (自由頌。男声のみの力強い歌声で会場を引きつけました。)
         ♪会津磐梯山 (女声のみ。途中のせりふ回しもお見事でした。)
         ♪さくら (森山直太朗のでした。)
         ♪月亮代表我的心(合唱の定番曲。)
         ♪我期待(今回一番印象に残った歌なので取り上げてみました。)
         ♪Colors of the Wind (ディズニーアニメ『ポカホンタス』のテーマ。壮大な曲をきれいな英語で歌いあげました。)
         ♪Under the Sea (ディズニーアニメ『リトルマーメイド』のテーマ。最後は元気にピースで楽しく終わりました。)




真美的☆台湾郷土歌謡-フィナーレ

                    高雄医学大学声楽社&南杏合唱団
                           ♪草仔枝


今回高雄医学大学合唱団が歌った『我期待』は、実は以前にも一度聴いたことがありました。というのは、台湾映画『九月に降る風』のエンディングテーマ曲になっていたからで、出会いと別れ、青春をテーマにした映画のストーリーにしっくりきていていい歌だなと思った覚えがありました。

作者の張雨生は、張惠妹(アーメイ)をプロデュースしたことでも有名なシンガーソングライターでしたが、1997年、惜しくも交通事故で31歳という短すぎる生涯を閉じました。彼の死は台湾のポップス界において大変大きな損失を意味するといえるでしょう。とはいえ、彼が残した楽曲は今でもたくさんのファンによって大切にされていて、この高雄医学大学合唱団も、張雨生作品を集めたコンサートを行なっています。

この合唱における『我期待』ですが、冒頭はピアノ伴奏なしで静かに始まります。静寂の中で流れるその旋律はとても神聖な感じがして、まるで讃美歌のような美しさがあります。そして人生の無常を大きな気持ちで見つめた歌詞がサビのスケールをいっそう盛り上げています。

こちらの動画は台湾大学の合唱団による長いバージョンで、ヴァイオリンとクラリネットの演奏も入っていてより深みのある演奏になっています。





我期待 有一天我會回來       僕は期待している いつか僕が戻れることに

回到我最初的愛 回到童貞的神采     最初の愛 子供の頃の無邪気な姿に戻れることに

我期待有一天我會明白          僕は期待している いつか僕がわかることに

明白人世的至愛 明白原始的情懷     人間の最上の愛 けがれのない気持ちがわかることに      
 
我情願 分合的無奈 能換來春夜的天籟   僕は願う 出会いと別れの虚しさを春の夜の自然の調べに変えられることを


我情願 現在與未來 能充滿秋涼的爽快   僕は願う 現在と未来が秋の爽やかさで満ちていることを

SAY GOODBYE SAY GOODBYE       SAY GOODBY SAY GOODBYE
    
前前後後 迂迂迴迴地試探      行きつ戻りつ 遠回りしながら模索する

SAY GOODBYE SAY GOODBYE      SAY GOODBYE SAY GOODBYE

昂首闊步 不留一絲遺憾         堂々と 後悔することなく       


年に一度の在日台湾人医師とその家族による音楽会が、今週日曜日に新宿で開催されます。
在日台湾人医師たちによる演目のほか、台湾からも複数の合唱団や楽団が来日し参加するそうなので
台湾の雰囲気を存分に味わえる貴重な音楽会になることでしょう。
普段なかなか聴けない台湾の歌や音楽に触れるいい機会なので、台湾に興味のある方はぜひ足をお運びくださいませ。

(以下台湾新聞より転載)

台医人管弦楽団、心音、怡声、百合合唱団が、年に一度の練習成果を披露します。
10、30、50代の個人演出及び音大の先生方とのフルート協奏曲もあります。
また高雄醫学大學声楽部の後輩がたくさん来日し、台湾の懐かしい歌、英語と日本語歌謡をうたいます。

フィナーレは南杏合唱団との百人合唱です。彼らが運んでくる南台湾の空気を、家族、友人で分かち合い、故郷の音楽を楽しみましょう。

高雄醫学大學OBが出演する劇も行われます。この劇は日、台、中の言葉が融合し、人生哲理を語ります。
皆様のご来場を心よりお待ちいたしております。

日時:  8月29日  場所: 新宿明治安田生命ホール
午前10時会場 午前12時開演 午後3時30分終演

場所: 東京都新宿区西新宿1-9-1 明治安田生命新宿ビル B1F
TEL:03-3342-6705

 2010年 日本台医人音樂会 会長  蕭 悧悧         
 高雄醫学大學日本校友会   会長  天野慶彰

■お問い合わせ:
 蕭 悧悧
FAX:   0297-45-6750
E-Mail:  lilyhsiao@hotmail.co.jp
TEL:    0297-45-6687

先週の日曜日に行われた台医会合同音楽会に行って来ました。今年のテーマは「青春・躍動」ということで、演目にもミュージカルの要素を取り入れたりとエネルギッシュな力を感じました。今年は台湾から中國医薬大学杏韻合唱団のみなさんが来日し、ゴスペル曲や台湾のナツメロなどを演奏されました。そのほかにももちろん在日台湾人の方々による各合唱団の歌や、ピアノ演奏、弦楽演奏、フラダンスなどもあり、バラエティに富んだ楽しい音楽会でした。フィナーレは、レ・ミゼラブルより『民衆の歌』の中国語バージョンの大合唱で締めくくられました。


今回もたくさんのすばらしい歌との出会いがありましたが、今日はその中から、中國医薬大学のみなさんが歌った『你是春天阮是花』を紹介します。合唱曲としてのこの歌は、テンポがポピュラーバージョンよりかなりゆったりで、この曲の最大の魅力であるやさしく繊細な旋律がピアノ伴奏により一段と引き立っているように思います。

 また、メロディだけでなく歌詞に使われている語句を見てみると、どこか戦前の創作歌謡の雰囲気を受け継いでいるように感じ、当時の台湾特有の情景ロマンが今でも感じられ、たいへん心地よい作品になっていると思います。

 歌の最後に「阮是一蕊花」というセリフが入るのですが、今回杏韻合唱団の女性団員さんが、情感たっぷりに演じてくれたので、すっかりこの歌の境地に入ってしまった私でした。セリフがちょっと入る歌というのもやはりいいものですね。


中國医薬大学杏韻合唱団による『你是春天阮是花』 (最近you tubeにUPされました!)

http://www.youtube.com/watch?v=c4xv1GFe95c


歌手許景淳が歌う『你是春天阮是花』

http://www.ttdais.gov.tw/show_audio.php?id=9_iadf_20050628175912


Li si chhun thiN gun si hoe

你是春天阮是花 ~あなたは春 私は花

  詞:許恵碧   曲:陳揚

li na si chhun thiN lai khoaN goa
你若是 春天 來看我

もし春にわたしに会いに来るなら

chhiaN li chhiaN li tioh ai toa ho' soaN

請你 請你 就要帶雨傘

どうか傘を忘れないでくださいね

saN goeh hong si goeh ho'

三月風    四月雨

三月の風 四月の雨

chhiu pian chhiN hoe pian ang

樹變青    花變紅

木々は茂り 花は色づく

moaN soaN chhun sek kau thang cheng

滿山春色   到窗前

窓の外は春景色

kio gun sim cheng long boe cheng

叫阮(叫阮)心情 攏未靜

私の心は落ち着かない

a

啊 ああ

gun si chit lui hoe

阮是一蕊花

わたしは一輪の花

tan thai tioh chhun thiN

等待著春天

春を待っています



tiam khi sim lai e teng hoe

☆點起心内的燈火

  心に灯りがともり

tang li lai kap gun lim te

等你來和阮飲茶

あなたとお茶を飲むのを待ち望む

khoaN soaN khoaN chui long shi li

看山看水    攏是你

どんな景色を見ていてもあなたのことばかり
hong chui ho' loh long siuN si

風吹雨落  攏相思

雨のときも風のときも思っています

a

啊 ああ

kam goan lai piN choe hoe

甘願來變做花

わたしは花になりたい

chhun hong na chhoe hoe tioh khui

春風若吹   花就開

春風が吹けば花はすぐに咲くでしょう

a

ああ

gun si chit lui hoe

阮是一蕊花

わたしは一輪の花

li tioh si chhun thiN

你就是春天 ☆

あなたが春なのです


li na si hong hun lai khoaN goa

你若是 黄昏 來看我

もし夕暮れ時私に会いに来るなら

chiaN li chiaN li li tioh ai toa sim koaN

請你 請你 就要帶心肝

どうかまごころを忘れないでくださいね

jit loh soaN ian chi ang

日落山  胭脂紅

日が暮れて 紅をさす

geh niu chio kiaN teh se chng

月娘 照鏡 在梳粧

月明かりで髪を梳く

ia sek kha po' kin thang chian

夜色脚歩  近窗前

夜の足音が 窓辺に近づく

kio gun sim cheng long boe teng

叫阮 心情  攏未定

私の心は揺れ動く

a

gun si chit lui hoe

阮是一蕊花

私は一輪の花

tan thai tioh chhun thiN

等待著春天

春を待っています

☆~☆×2


gun si chit lui hoe

阮是一蕊花(セリフ)

私は一輪の花

li tioh si chhun thiN

你就是春天

あなたが春なのです


今年も早いもので台医会(在日台湾人医師の会)による合同音楽会の季節がやってきました。


昨年の明治記念館での音楽会は残念ながら観に行けなかったので、今年はぜひっっと思っています。


今年は8月30日(日)11:00スタートで、新宿の明治安田生命ホールで行われるそうです。(入場無料)


こちらの情報は出演する方からいただいたので、詳細はわかりかねますが(^^;


今年は合唱で『上を向いて歩こう』を歌うとのことでした。あとはもちろん台湾の名曲の数々もあるそうです。


この音楽会は参加団体が多く、台湾から参加する団体もいくつかあるそうなので、今年はどんな新しい歌に出会えるのかとても楽しみです。一昨年の音楽会も合唱のほか、ピアノ、中国伝統音楽など多彩なジャンルが楽しめました。お近くの方はぜひお出かけください♪



そしてもうひとつは講演会と音楽会のお知らせです。


こちらも毎年恒例となっている台湾主権記念会です。毎年、プロの音楽家による本格的な台湾歌曲が聴ける数少ない貴重な機会をぜひお見逃しなく!!


(以下メールマガジンより転載)


9月13日(日)、日本台湾医師連合らが講演会と音楽会の第5回台湾主権記念会を開催

[シ余]醒哲・前台湾衛生署長講演と台湾発『今夜阮有一條歌』の音楽会


日本は1951年9月8日に署名したサンフランシスコ平和条約で台湾の主権を放棄しましたが、その帰属先は決められませんでした。

しかし、台湾にとってサンフランシスコ平和条約は非常に重大な意味を持っています。なぜなら、サンフランシスコ平和条約を境に、台湾山河の主権が再び台湾人自らの手に帰ってきたからです。

そこで、日本が調印した9月8日を台湾に主権が復帰した日と定め、台湾人の歓喜と希望の日として、台湾の主権回復を記念すると同時に、台湾主権を守る決意を世界にアピールするために、今年で第5回目となる台湾主権記念会が開かれます。

入場は無料です。ふるってご参加ください。

第5回台湾主権記念会

■日 時:2009年9月13日(日) 13:30開演(13:00開場)

■場 所:Hakuju HalI(白寿ホール)
東京都渋谷区富ヶ谷1-37-5 白寿生科学研究所本社ビル TEL:03-5478-8867
【交通】代々木公園駅(千代田線)、代々木八幡駅(小田急線) 徒歩5分
http://www.hakujuhall.jp/top/access/index.html

■入場料:無料(当日、会場にて入場券を配布いたします)

■内 容:

1)講演会(日本語通訳あり)
 テーマ:『SARS騒動から台湾のWHO加入まで』
 講 師:前台湾衛生署長、現立法委員 [シ余]醒哲医師

2)音楽会
 台湾発『今夜阮有一條歌』 台湾歌曲から世界名曲まで
 ソプラノ 頌彦守眞(うたさと・もりみ)
 バリトン ローランド・イム

■主 催:日本台湾医師連合、日本台医人協会

■共 催:在日台湾同郷会、在日台湾婦女会、日本台湾
語言文化協会、メルマガ『台湾の声』、群馬県台湾総会、
東京台湾教会、台湾研究フォーラム、日本李登輝友の会

■問合せ:日本台湾医師連合・台湾主権を考える会
メール:tsmc@am.wakwak.com  携帯:090-7258-3382(うたさと)


そして、もうひとつお知らせが。


以前このブログでも紹介した台湾映画『海角七号』の日本上映がとうとう決定しました!!


2010年新春よりシネスイッチ銀座ほかで全国順次公開予定とのこと。


果たして日本の人たちにこの映画はどんな印象を残すことができるのか。。。


そんなことをあれこれ思い巡らせながら、公開までの日々を過ごしそうです。。。。