1110. なんと今朝ホタル発見
なんとなんと 蛍のシーズンを終えてほぼ一か月のこの時期に ホタルと
出会ってしまいました。
朝四時に用事を思い出して 社に来ますと自動ドアの右隅で何やら光る
ものを見つけました。
ゆっくりした明滅ではなく、かなり早いスピードで 点いたり消えたりチカ
チカしていましたので 電気の配線の故障か、お子様のおもちゃの落し
物かと思いよく見ましたら なんと一匹のホタルでございました。
ここまで書きまして、いつものほったらかしにて、七日が経過してしまい
ました。
すぐに「 どうしたらいいですか。」と聞きましたら「 とりあえず水が。」と
いうつぶやきが聞こえまして、載せたティッシュペーパーのすぐ隣に水を
かけ本人にも滴らせました。少し驚いたようで、あわてて動き回る様子を
見て、( これは聞き間違えたか )とあわてましたが、一方で河原の草
むらに返すべきかと玄関を出て歩きはじめました。
そのうちに「 あなたと話がしたい。」という言葉も聞こえたようで、
こっそり使っていない客室に入りまして、しばらく会話をしておりました。
いろいろ彼女の事や 自分が今年の最後の一匹みたいだ、なんて事を
聴いている内に 明滅が自然のゆっくりした速さになってきました。
そのうちにちょっと用を思い出したので ほんの30秒ほど部屋を抜けて
返ってきましたら、これがあら不思議 どこにもいないのですよ。
何かの拍子に踏んづけたりしてはいけないと 座布団から テーブル
椅子と 探し回りましたが どうしてもみつけられませんでした。
ホタルは現世とあの世、四次元と五次元を行き来している、という話を
誰かの本で読みましたが、たぶんそれだろうと、素直にあきらめまして
その日の用事を始めた次第。
一週間たった今も その彼の事を時々思いだしては、( 今 どこに
いるんだろう )と、たった十分ほどの遭遇を喜んでいる宿屋のおやじ
でございます。
ではでは。
七月二十二日 書きはじめ 二十九日 書き終わり