427. カクテルスナック ロペのママの思い出話
カクテルスナック ロペのママとひょんな事から 随分前に入院されていた
マスターのお父上の思い出話から 病院内での笑い話に花が咲いた。
マスターのお父上が 入院されている頃に あまりしゃべれなかったお父上が
ママの、 つまり マスターの でもある お嬢ちゃんと話がしたいと言う事を
伝える為に「 小さい女の子を 呼んで欲しい 」という手製の手話をされた
らしい。
僕達も時々使用する 「 背が低い 」という意味での 水平にした手を 下げる
しぐさをされた後で 小指を立てられた との事。
たまたま その時に部屋にいたのが ママと 義理のお母さんだけで、
その二人が解釈したのは 「 女は 姿勢を低くしろ 」であろう・・・だったらしくて
何の意味があるのか 分からないままに 二人で ベッドに手を掛けながら
腰をかがめていたとの事。
何をさせたいのかネェ、とわけが分からないまま、しばらくして これでいいん
ですか。と話しかけたものの お父さんは 何やってるんだという怪訝な顔で
目配せをされるだけであったとの事。
さりとて 他の解釈も出来ずに しばらく しゃがんだままでいらっしゃった
らしい。
ちょうど その時に 病室に入ってきたのが マスターその人。
早速に お父様が 同じしぐさをされたらしいが マスターの解釈は 「 うん
うん、( お嬢ちゃんの名前 )に合いたい って事か????」と ずばりその
ままの間違いのない理解。
満面の笑顔で お父上がうなずいて応えられたらしいが 取り残された
かたちのママとお母さん・・・。
しゃがんでいた ベッド脇に立ち上がって「 なあんだぁ 」と 皆で 大笑いした
との事。
「 さすが 実子。実の子と 嫁では 理解の度合いが まるで違うんじゃネェ。」
と今でも 時々 その時の話をするとの事。
つられて僕も 大笑いしてしまったが、こんなおもしろい 勘違いは 人生の
潤滑油になるなぁ、とつい活字にしてしまいました。
すまん マスターと 素敵な ママ。お詫びは ノチホド・・・。宿屋の おやじ
でした。