272. 八代目 太郎と花子
ホームページのスタッフ紹介の蘭にも出ている わが宿のお風呂の
脱衣室に 太郎と花子という金魚のつがいがいる。
数日前に 体調をくずして死んでしまった七代目に替わって
八代目が登場してくれた。昨日はその準備をしながら、常務と思い出
話。
初代は元気が良くて随分長生きをしてくれたこと。あの頃は まだ
お湯の番 という役が決まっていなくて ロビーの入口に水槽を置いて
飼っていた。その年の初冬 夜、急に冷え込んできて 二人で覗きに
行ったら 随分と動きは鈍くなってはいたものの ゆったり二匹で底に
いたから 「 よかった。よかった 」ととりあえず帰宅。翌朝は 一面雪
景色で 二人が驚いて まだ玄関脇にいる筈の二匹を見に出社したら
水面が厚く凍っている。しまった、やられたか。と僕はすぐにあきらめた。
ずっと 覗きこんでいた家内が ううん まだ生きてるみたいよ。と言った
のは しばらく後の事。えっ、とジックリ見させてもらってら確かにピクリ
ともしないけれど 死んではいない様子。その時 家内が 「 そうだ
湯番にしよう 」と一言。配属先が 決まった一瞬。
あれから何年になるのだろう。メンバーチェンジをしつつ 時には相方が
いなくなって一人になったりしながら 皆様のお湯入りを見守っています。
ただ なんとなく こちらの勝手な経験として 温かい場所では あまり
長生きは出来ないようではあります。