現実のものでない気がしていた…母の死 | Love and balance

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緩和ケアセンターで

個室へ

移動になった

 

ということは

 

母の命は

もうあと1日

持って数日

 

先生は…

そのように

診断を下された

 

それでも

まだ、母の死が受け止められない

現実のものでない気がしていた

まだまだ、お肌も綺麗で

なくなってしまいそうな

そんな風に見えなかった

 

 

いつものように仕事へ行く準備をしようと

体を動かしたその時

電話が鳴った

 

緩和ケアセンターの聞き覚えのある

看護士さんの声だった

 

 

なんといわれたのか覚えてない

思い出せない

 

ただ

急がなければ…

 

その前に

家族に電話…

 

焦る

 

ただ

パジャマのまま

部屋中を

ただわけもなく歩き回った

 

何からどうしていいかわからない

 

 

まずは電話…

一番遠い姉に電話をして

弟に回してもらい

 

一番近い私がとにかく急がねば、、

 

顔をササっと洗い

人生初のすっぴん、ぼさぼさなヘアスタイルでの外出

気にはなったけど急ぎたい

間に合いたい

 

タクシーを拾い到着までの間

動く景色を見てたのか空を見てたのか

まったく覚えていない

ただ、震える心を覚えている

 

そして冷たいまでも冷静なもう一人の無の自分

 

到着するとお電話をくださった看護士さんが

温かく迎えてくださり

 

すぐに病室へ

 

腹水がたまることを避けるために

もうすでに点滴を外されて

1週間ほどだったか

 

口から水も食べ物も

ほとんど口にできない状態

口に入れても

食べられた気になっているだけで

呑み込めず口の中にはいったままだったり

 

呑み込めず

吐いてしまったり

 

 

腹水であれだけ膨らんでいたお腹も

点滴での命綱もはずされ

尿から体中の水分が

少しづつ絞り出されていく

枯れていく

 

到着したとき

母の息はまだつながっていた

ほっとした

 

声をかけても反応がない

眉間に少ししわが寄っている

苦しいいのか

辛いのか

 

 

でも、なお

お別れ、、、の言葉を言い出せない

それを言ってしまうと

死 というものを受け入れて

母をあきらめてしまうような気がして、、

執着だったのだろう

 

目を開ける力もない

言葉を発する力もない

 

まだコロナの影響で

個室でしたが

入室は二人まで

こんな時に、そんな

と思いましたが

 

それでも母は

父、姉、弟、をちゃんと待ってくれて

最後の力を振り絞り

それぞれに優しく言葉をかけてくれたそうだ

 

 

ただ、私にはそれがなかった

一番に到着したのに

 

4人姉弟の末っ子長男に長いこと

死からを振り絞り

優しくお話をしてくれていたようだ

 

母は私をどのように思っていたのか

 

 

毎日離れている母に電話で沢山の話をした

 

誰よりも

一番母の辛さを共有させてもらっていたつもりだった

 

いつも寄り添っているつもりだった

何かあったらすぐに駆け付け

できることをできるだけさせてもらった

 

なのに

何もしない…

ただ面倒をかけ心配をかけ

ただ、なにもできない、、と

泣いている

弟と姉に心を開いていた

 

絶句だった

 

私は今まで何をしてきたのだろう

自分の人生をかけて

自分の生活もそこそこに

エネルギーを注いできたのに

 

いとおしいのは

何もせずただ泣いている

そっちか、、、

 

何かがガラガラと崩れていく

 

人の命が旅立とうとしているその時に

私は母に一体、

何を求めていたのだろう

 

急に悲しみを越えて

わけもわからない怒りと憎しみが

湧いてきた

 

そんな自分に驚きを隠せなかった

 

 

 

 

 

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