多様な学びプロジェクト代表の生駒です。

 

3月半ば頃、子ども達と「牛の乳搾り体験」に横浜市のこどもの国に行きました。

 

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写真は牧場ガイドツアーで飼育員さんに色々質問している様子

 

 

そのときに偶然発見したのが、

同じこどもの国でやっていた、羊の毛刈りショーのお知らせ。

3月後半から4月頭の土日しかやっていません。

 

 

綿を自宅の庭で育ててみたり(これは残念ながら今年は収穫までいきませんでした。)

羊毛を紡いだり、草木染めにしてきた我が家。

 

今年は、

「衣」

をテーマにした探究活動も深めたいなぁと思っていた頃でした。

 


「うわぁー行きたい、これは行きたい‼️」

 

 

こども達に聞くと、やはり行きたいとのこと。
私はもう正規産で産める38週の妊婦でしたが^^;
行きたい気持ちが勝って、お弁当をこしらえて、家族で行ってきました。

 


事前にホームページで調べると、
同じ牧場付近でバター作り体験や、羊のレース
こども動物園では「くじゃく調査隊」に参加すると、くじゃくの羽もお土産にもらえるという情報もありました。


「くじゃくの羽がもらえるの?それなら行きたい」


思春期に入って、家族とは別行動が増えてきた長男も行くことに(^^)。


着いたら羊の毛刈りショーが行なわれる芝生広場は満開の桜並木。

前日に「お花見に行きたい」と言っていた長男の夢もちゃっかり叶ってしまいました(^^)。

 


羊の毛狩りは想像以上に圧巻!
海外では専門の職人さんがいるのが分かる職人芸。

 

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糸切りバサミの元になったと言われている羊の毛刈り専用ばさみ。今はバリカンで刈っているそう。

 

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刈る前のモコモコ姿をお披露目してくれました。お腹は先に刈ってあります。

 

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羊が動かない足技で刈っていっています。職人芸!

 

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ちゃんと1枚で繋がっている!

 

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刈ったあと。傷ひとつなく、とてもきれい!さすがの職人芸に感動!!

 

 

刈った毛を自由に触ったり、みにまとえるプールもあって、子ども達はそこも体験していました(^^)。

 

次のバター作り羊のレースは、それぞれに行きたい子に分かれて。

 

私は長女のバター作りに付き添いました。

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こどもの国の乳牛からの、「ノンホモ牛乳」だから出来る、牛乳からのバター作り
※市販の牛乳は脂肪を機械で均質化したホモ牛乳で、バターは作れません。市販の製品でバター作りをする場合は生クリームをお勧めします。

 

 

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ペットボトルを振って、脂肪の粒がモワモワしたのを確認できたら、キッチンペーパーで濾して出来あがり!

 

出来たてのバターは真っ白!脂肪が抜けたバターミルクも飲むことができました。

 


そのあとは兄弟5人、こどもの国内の「こども動物園」でくじゃく調査隊として、
くじゃく小屋の周りに貼られたくじゃくのクイズに答えたり、
くじゃくの羽を広げたところをスケッチしたり。

 

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みんな凄い集中力で描いていて、
そのあとも

 

「描くと、ちゃんと見ないといけないから大変だった」

「羽が生えてるここは緑もあるけど、こいつは黄色なんだよ

 

と、色々話してくれました。

 

くじゃくはオスとメスで色が異なります。その色の違いも描いてみてわかったようです!

 

お互いの作品を見合うのも大切な経験。

個性の違いが絵に表れていて、とても良かったです。

 

こちらの動物園、私は初めて入ったんですが、ヤギやロバにも触ることが出来る珍しい動物園でした。

 

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自分より大きな動物を身近にみて慎重になる四男笑。

 

 

くじゃくの羽も、ちゃんと1人1本お土産にもらってこれました(^^)。

 

 

体験を大切に

さて、前にも書きましたが、うちでは、体験を大切にしています。

 

体験からハテナが生まれ、次の知りたいという内発的動機づけに繋がるからという理由を前に書きましたが、

 

【ホームスクリーング記録】民家園で正月遊びと子どもの認知能力と環境、内発的動機づけへの考察 - FUTURE DESIGN 未来をデザインする

 

 

それだけでなく、ともすれば、検索でなんでもすぐにわかってしまう現代。

動画のコンテンツも豊富で、家にいながら様々な擬似体験をすることもできます。

 

 

またすぐ使えるように加工された「消費材」をお店や家で使ったり目にする便利な社会に生きていて、目の前のそれらがどういう「原材料」だったのか、今の子ども達にとっては、ブラックボックスの中にあります。

 

 

私も今の便利さを享受している現代人だから、昔に戻ることが全ていいことだと思いませんが、

「検索や本、動画で知り得る知識」と、

「体験して感じる『わかる』」

更に「自分が腹落ちする『わかる』」の間には、

何段階もあるように思います。

 

 

実際、このときも長男が、

「これはアルビノって言うんだよ」

「ラバはロバと馬を掛け合わせると出来るんだよ」

と、色々教えてくれました。

 

知識欲が旺盛な長男や二男は、私よりも知っていることが増えています。

 

この知識欲自体は、人が本来誰でももっている大切なものだと思うので、子ども達が伝えてくれることは感心&関心をもって聞いています。

 

 

ただ、一度ネットや本で得た情報を「本当にそうなのか?」と体験して確かめることで、自分なりの考察がうまれ、それがまた新たな「理解」や「知」を生み出すもとになるんじゃないかな?と、私は思っています。

 

 

地球資源が有限であり、これからのエネルギー問題や環境問題を考える上でも、

多様な背景や価値観をもった人と暮らす上でも、

 

「歴史的にそもそもそれがどう生まれて発展してきたかを自分たちでやってみる」という縦軸と、

 

「地理的にどこで作られて加工され、ここに届いているかという知る(できたら行ってみたい、、、)」という横軸

 

ふたつの軸で出来事・モノを一度分解して考えることで、複雑な問題に対して自分なりの解が生まれるのだと思います。

 

 

だからこそ、『多様な学びプロジェクト』の「まちの先生プロジェクト」も、

好きを生きる大人から学ぶをテーマに、さまざまな体験と知を繋げています。

 

子ども達が知ること、学ぶことって楽しいな!嬉しいな!

と思えるような多様な学びプロジェクトの活動やホームスクーリングを、これからもやっていきたいと思います。

 
 


<多様な学びプロジェクトについて>

◎私たちは、学校外で学び育つ子ども達が、平日学校のある時間に立ち寄れる施設やお店にステッカーを貼っていただく活動をしています。


応援する気持ちの表明だけでもOKです。
貼ってくださるお店や施設の方からのご連絡、随時お待ちしております!

 

 


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