家族揃っての夏の旅行は難しいかなと思っていたけれど、長女以外の4人で実現することができました。
大型の台風で、本来、夫婦と次女で行くはずだった旅行が流れてしまい、逆にそのおかげで、日にちをあらためて、長男も一緒の4人の日帰り旅行が実現しました。
仕事で行けない長女は直前に友人と旅行へ行っていたこともあって、羨ましがることもなく気持ちよく送り出してくれました。
行き先は箱根ポーラ美術館。
以前日曜美術館で見て以来、家族みんなが行きたいと思い続けていた場所。
入場券を買う券売機の横に、さっそく、家族みんなが心をつかまれたアートが。
しあわせな犬 niu
めっちゃいいわ〜!
(写り込み失礼〜。しかし私と長男と次女の誰なのか、髪型が一緒でわからんw)
美術館の大半の展示室を使って展示してあった企画展は、残念ながら、我が家の誰も心惹かれず。
大きな部屋のたくさんのヘリウムガスの魚たち。
面白いけれど、え?と家族みんなが思ってしまったのには訳があって、、、
子供たちが小さい頃、同じようにして遊んだことがあって、いろんな窓を開けたり閉めたりすると、ヘリウムガスの、うちは犬だったけれど、家の中を生きてるように動き回って、おもしろい。
窓を全部閉めていていても、かすかな空気の流れで動くし、動きが機械的ではなくて、目の端に入るとドキッとする。
この大きな空間ではなく、マンションの一室の方が「むしろおもしろい」まである。
廊下の角を直角に曲がったりするので、まるで意志を持っているように。
散々遊んだことがあったので、残念ながらアートとして、新しく楽しむことができず。
常設のコレクションは、すばらしかった。
ただ、、、
数日前に、来年休館するというDIC川村記念美術館に行ったばかりだったので、あのゆったりさで、広々と展示してあればなぁと、私と長男と次女は思わずにはいられなかったのでした、、、
(DICの休館は本当に残念、もったいなさすぎる、あの場所、あの建物、あの空間が好きだった、作品だけ別のところへ移せばいいとはどうしても思えない、でも同じ思いの人がたくさんいるみたい、どうにかならないかなぁ)
そんなことを思いながらも、すばらしい作品の数々に、すぐに胸がいっぱいになってしまうのでした。
実際に見ると、そのタッチからめっちゃ感じるものがあったゴッホの絵。
苦しかったろうなぁと涙が滲んでしまった。
なかなか見る機会がないゴッホとは違って、あちこちで見かけるモネの作品だけど、この美術館の作品は、どれも本当に美しかった。
ピカソの絵も忘れられない。
青の時代、二十歳の頃の作品。
残念ながら撮影禁止だったので、ネットから。
森の中の遊歩道がまた最高だった。
私たちが最も楽しんんだのは、すりガラスのようなガラスを挟んでふたりで立って顔を重ねると、まるで合成写真のようなものが出来上がる作品。
(こういう用途で作られたものかどうかはわからないw)
顔が写っているのでここには出せないのだけど、「主人と次女」「私と長男」のそっくりさがあまりにも面白くて、また合成具合がなんとも絶妙で、大盛り上がりでした。
子供たちは、森の中では、親の歩調に合わせず、二人でどんどん先へ進んで、いろんなものを発見してすごく楽しそうだった。
次女の1ヶ月の夏休み、長男とすごく仲良くしていて、家ではずっと一緒にゲームをしてました。
次女にとって何もしなくていい夏休みなんて、初めてのことで、本当にのんびりしていたし、こんなにも長男と一緒に遊ぶのも初めてのこと。
二人で、筋トレも毎日やっていて、次女が帰った後もラインを繋いで一緒にやろうと話していました。
想像以上に仲良くしてる。
さて、存分に森を散歩してから、早雲山駅へ。
ロープウェーで大涌谷へ。
乗り物好きの長男が喜ぶだろうと思っていたが、想像以上に大喜びでした。
高さ130mから眺める大涌谷です。
さて、夕刻になり、箱根から横浜へ移動。
大渋滞だったけれど、誰もピリピリせず。(こういうのが家族旅行では大事だ〜)
長男と次女は、すぐにジェットコースターに乗りに行き、私と主人は、コメダの和カフェでまったり五平餅を焼いて食べました。
それにしても、美術館、森、硫黄のガスが吹き出す火山、ロープウェー、夜の遊園地、こんないろんな場所を1日の間に周れるなんて、すごいなぁ〜。
遊園地といえば、ユーミンの「ようこそ輝く時間へ」という曲に「夜の遊園地」の描写があって、子供の頃の私は、死ぬほど憧れたものでした。
間違いなくその曲の影響だと思うのですが、子供が生まれてからは、ディズニーの年パスを持って、「夜の遊園地」なんていうとんでもない非日常を、たくさん楽しんできました。
(夢って叶うんだなぁと思うことの一つ。)
さて、横浜の遊園地は、遠くから見るときらびやかなだけど、かなりレトロで、歩いている人たちまでが平成だったと、子供たちは言いました。
そう、最近子供たちが「平成っぽい」ってよく言うんですよ。
え、平成って新しいってことじゃないの?と思う私は昭和の人。
5年も経てば、令和と平成はもう、すっかりと別の時代だと感じている子供たち。
次女も、「今日は平成風メイク」とか言いながら、昔の北川景子の写真を見ながらメイクして、古臭い感じを楽しむんだと言ってるw
流行りの「Y2K」、2000年前後の回顧的ファッションらしいけれど、どこが古いのか、まるでわからない私は、全くそういう感覚を持ち合わせていない
感覚としてスッとわからないところが、ちょっとショック
話が逸れてしまいましたが、日帰りだったけれど、本当に楽しい1日でした。
結局、いつも行けない場所に行くっていう非日常が、心底楽しかったのです。
みんなが楽しそうにしているのを見ているのが、わたしは一番嬉しいし、その嬉しそうなわたしの顔を見ているのが、家族も嬉しい。
そんな単純なことなんだけど、いつでも行けるようで、なかなか実現は難しい、我が家の家族旅行。
実現して、本当によかった!