「ぐるナイ」初めて見ました。
バラエティで、芸人さんやアイドルや女優さんという人たちの中に入ると、昌磨さんは、主戦場ではない感じが「良さとして」自然と前面に出て、何をやっても品がありましたね。
宇野昌磨らしさが伝わる場面も多々あり、とても良かったです。
あのすがすがしい引退会見を見た時、これからもこの世界に良い影響を与え続けるんだろうなと思ったけれど、その第一歩という感じがしました。
わたし、個人的に引退後に楽しみにしているのは、演技をする昌磨さんなんです。
ワンピース・オン・アイス、テレビ放送で見た時、感動したんですよね。
ちゃんと顔の表情が見えた時、その演技の迫力に驚いたんです。
「演技してます」っていう演技じゃなくて、内側から感情がほとばしるような切実な演技で、想像をはるかに超えて、役そのものだった。。。
なので、スケートのプログラムの中で演技してほしいとかいうのではなくて、ちゃんと何かの役を演じるのをこの先も見てみたいと、ひそかに思ってます。
あと、引退してから特に思うのは、昌磨さんの生き方、宇野家の様子を垣間見られたことが、自分の子育てにとてもいい影響があったということです。
昌磨さんは、ちょうど長女と長男の間の年齢なんですね。
昌磨さんのインタビュー記事から、ご両親の育て方を推察できることがあります。
特に学生の頃は、自分の考えの中にご両親の考え方が反映していることが多かった。
気がつくと、両親に言われたことと同じことを、よく自分がインタビューで口にしている、と本人が言っていたこともありましたよね。
大切にしていることと気にしないことに関しては、その潔さに、とても励まされました。
なんだかんだ人と違うことをするときには、揺らいでしまうものです。
いろんな理由があって、「これでいい」と思っているけれど、それって世間の常識とは違うわけです。
人から「どうして?」なんて訊かれてしまうと、一言で説明しにくいし、そのたびにわたしなんかは揺らいでしまったりします。
そんな時、昌磨さんの考え方生き方の、自分軸のきっぱりとした潔さに、ずいぶん励まされてきました。
他人軸で生きていない人は、他人の目を気にしませんから、言い訳する必要がない。
言葉足らずでも、わかってもらえなくても、そのことを苦にしない。
それって、すごいことです。
わたしの場合、家族の誰かが、対外的に「言い訳をしない」という選択をすると、すぐにおろおろしてしまうんです。
主人の仕事上の話でも、子供達の社会との関わりにおいても、それは案外よくあること。
今わかってもらうために言い訳をすればいいのにとわたしがいくら思っても、家族は「言い訳をしない」という選択をする。
わたしはすぐに損得勘定が働いて、今、損をしないようにとつい考えてしまいます。
でも、不思議なことに長期的には、「言い訳をしない」という選択は、「損」にならないことが多い。
何よりも、そう決めた本人たちは、自分の意思を曲げていないので、ネガティブなものが自分の中に残らないんですね。
そういうこと一つ一つ、昌磨さんを応援する中で、参考になることがたくさんありました。
昌磨さんの揺るぎなさの理由の一つには、一枚岩的にまとまったご家族の力もあったはず。
考え方や生き方、あるいは、大切にするものと全く意に介さないもの。
そういう根本的なところがご家族でちゃんと共有されていて、事あるごとに再確認していらっしゃるようにも感じられる。
10代から大人になるまでの成長の中で、ご家族の揺るぎなさが大きな支えになっていることを、いつも感じました。
性格も持って生まれたものも違う樹くんが、いろいろ模索していることやチャレンジしている様子を垣間見られたことも、すごくよかった。
昌磨さん以上にスポーツ万能、しかし長く続けることが難しかったという小さい頃の樹くん。
スポーツマネジメント、学校の先生、カフェ経営、、、
その時々に将来やりたいことも変遷していきました。
そういう変化を等身大で見せてもらえたのも、同じ世代を子育てしているわたしにはすごくよかった。
二人のそれぞれのお子さんを、大きく見守っていらっしゃるご両親を、いつも動画の裏側に感じながら見ていました。
「何が正解かわからない」子育てに悩む親の一人として、損得なくありのままを見せていただけたことに、心から感謝です。