夕べは塩鮭だったので鮭の話 | くうねり庵(ほぼ閉鎖状態)

夕べは塩鮭だったので鮭の話

 昨日は塩鮭が安売りで一切れ58円でした。こんな挑発的な値段をつけられたら買うしかないのです。

 鮭は皮がんまいのです。「皮ばかりの鮭があったらいいのに」と言った殿様がいるとかなんとか、『美味しんぼ』に書いてあったような気がするんですけど、誰の言葉なのか知ってる人はコメントぷりーずなのです。
 皮ばかりの鮭なんてかな~りの厭生物になりそうな予感がしますが、そんなの序の口なのであります。世の中には鮭が大魚なのを知らず、あの切り身のかっこのまま泳いでいると思っている人がいるというではありませんか。一体全体本当でしょうか。
 と、なにげなく知人にたずねたところ「本当もなにも、俺もそう思っていた」と言われてしまいましたことよ。ちなみにその人は大学教授でしたが生物学専攻じゃなかったのは不幸中の幸いです。
 正月に新巻鮭くらい買うでしょうと突っ込んでみましたが「ウチには新巻鮭なんかあったためしはない歳の初めのためしとてなのだ」と言い返されてしまいました。そ、そうね。核家族だったりすると買わないわね、新巻鮭。
 まー、それはともかく、鮭がたくさんとれる北海道では、アイヌの人たちが鮭皮で靴を作ったりするのであります。乾かした鮭の皮は軽くて丈夫なのでよい靴ができるそうです。ただし水に濡れるとふやけてしまうので雪や雨の日には使えない。学校に鮭の靴を履いて行き、教室に入る時に脱いで入り口に置いたら、授業中に猫が来て持って行ってしまったという話を、萱野茂の本で読んだ気がします。

 で、58円の鮭ですが、ふつーに焼いて食べました。んまかったです。あんまり普通だったので写真はとりそびれました。