A先生にケツバットされるの巻 | 郷土愛バカ一代!

A先生にケツバットされるの巻



  海がわれるのよ~

郷土愛バカ一代!

  道ができるのよ~

郷土愛バカ一代!

  ふふふふふふふふ~ん

郷土愛バカ一代!

  かむさはむ~にだ~

富山県民のドン・コルレオーネ☆藤子不二雄A先生の生家である氷見の光禅寺では、
座敷で「忍者ハットリくん」を鋭意制作中の安孫子先生が拝めます!
(※床の間の“竹輪だわん!”獅子丸も必見)

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↑どうですか。この芦田愛菜ちゃんや上野動物園のパンダに迫る愛くるしいフォルム。
そして新沼謙治と双璧をなすかのような、きっと朴訥そうな田舎っペ好青年ぶり。
大御所にもかかわらず、思わずうまい棒のひとつやふたつ買い与えたくなるような
末っ子オーラ全開です(実際は長男ですけど)。
梶原一騎や本宮ひろ志じゃ、こうはいきません。間違いなくカツアゲされますから。

郷土愛バカ一代!

↑無防備すぎる背中。「あびこ~!後ろ~!」 そして妙に癒される…。好き。

さらにはA先生が鎮座するその机は、あの! あの! あのねのね! の手塚治虫大先生
から直々に献上してもらった、モノホンの御神体机でございますだわん!
この座敷にお邪魔させてもらったときは、あまりの感激にチビビビーッと3、4滴ほど
お漏らししてしまいました…が、寺の奥さんにはばれませんでした。

続いての紹介は、光禅寺の近くにあるA先生の美術館「潮風ギャラリー」。
ここでは常時、A先生の複製原画などの貴重資料が展示されております。

郷土愛バカ一代!


安孫子先生による自叙伝漫画『まんが道』は、漫画家などのクリエイターだけでなく、
爪楊枝で大阪城を作ってたとか、米粒に絵を描いてたとか、あやとりで東京タワーを
作ってたとか、1円にもならないわりとどーでもいいものを夢中になって作った経験が
ある人、すべてに捧げる大傑作コミックです。
まだ読んでいないという富山県民の人は、なんで読んでいないのかを25文字以内に
端的に述べて、明日までに私に提出してください。
上の写真は、『まんが道』でわたくしが最も号泣した場面です。
まだ小便臭い高岡の学生だった才野(F先生)と満賀(A先生)が、
自分たちで勝手にお手製のマンガ雑誌を作り上げたシーンなのですが、
彼らは誰に見せるわけでも、ましてや売るわけでもないのに、ただただピュアな
表現衝動に突き動かされてマンガを描き、さらにはありもしない偽の誌面広告まで
自分たちでこしらえて、雑誌を完成させます。
めちゃくちゃ大変そうだけど、めちゃくちゃ楽しそう。
そんな彼らの奮闘ぶりに、ええいあーもらい泣き。

モノづくりの楽しさと厳しさを垣間見た彼らは、ここから、
自分の頭の中だけの妄想を、最大のライバルにして最高の同志との化学反応により、
自分自身の箱庭すらも凌駕するファンタジー“まんが”へと昇華させていくのです。

毎回『まんが道』を読み返すたびに、優しい笑顔のままのA先生とF先生に、
思いっきりフルスイングでケツバットされたみたいな気分になります。
「しっかりやっとるんけ!?」みたいな。わりとオラオラな感じで。
私もいつか満賀たちのように、チューダー(寺さん考案の焼酎+ソーダー)で
祝杯をあげられるような、自分で自分を褒められる素敵な有森裕子になりたいです。

というわけで富山の呉東地区にお住まいの人は、飽きもせず某ファボーレに行くのは
そろそろやめにして、A先生の生家や、ギャラリー、愉快なカラクリ時計や
モニュメントが楽しめる氷見の「まんがロード」に行きましょう。