中学生といえば、相当微妙なお年頃

身体が大人になり始め

気持ちも親から離れていこうとする

それでもまだ小学生の自分が心の中にいる

 

6年生という小学校の最高学年になって

お兄さんお姉さんと呼ばれていた自分から

中学1年生で一番年下という立場になる

だから学校ではそれまでの自分とは

ちょっと違う

自分にならなければならない

 

中学校はいわゆる「日本のミニ社会」

 

初めて先輩という存在を学び

後輩という立場を理解する

理不尽なことがあっても

我慢しなければならない

それが社会で生きていく術だと知る

 

親には学校であったことは

あまり言いたくない

先生に隠れて友達と寄り道したり

授業中にお弁当を食べたり

漫画を読んだりしてみる

こっそり見つからないように

規則を破ることの

スリルを味わう

 

そんな中で最も大きな存在が「友だち」

親友と呼べるような

いつも一緒にいる友達

クラブ活動でいっしょの仲間

休み時間や昼休みにつるむ友達

 

ただいっしょにいるだけで楽しい存在。

くだらないことや

いたずらをして笑いあう楽しさ

これが自分の生活の全て

と言っても過言ではない

 

 

でも時々

ひょんなことがきっかけで

親友だと思っていた友達から

意地悪をされたり

嫌なことを言われたりする

 

そうなった途端

昨日までの自分の気持ちが

180度変わってしまう

 

地獄に落ちたような暗く悲しい気持ち。

信じていた人に裏切られた時の苦しみは

実際に体験した人にしかわからない

 

なんとか元の仲間として

仲良くできるように努力するけど

できない時もある

 

自分に急に自信がなくなってしまう

周りのみんなが自分に

冷たく当たっているような気になってしまう

 

誰か助けて。

でも誰にも言えない

先生にも親にも言えない

もちろん、友達にも

どうしていいかわからない

 

そんな時、

ちょっとだけ

勇気を出してみたらどうかな

緊張して胸がドキドキして

張り裂けそうになると思うけど

自分を傷つけた相手に

素直に話しかけてみたら?

 

もしかしたら

相手はただふざけていただけ

かもしれないし

君が傷ついてしまったとは

まったく思ってないかもしれない

素直に聞いてみたら

思っていることが

簡単に解決できるかもしれない

 

それでもやっぱりいじめられたり

無視されたり

いやな思いをしているのであれば

思い切って先生やカウンセラーに

相談してみるのがいいと思う

 

自分が一番信用できる

先生や大人がいれば

話をきっと聞いてくれるはず

そういう人がいないのであれば

保健室の先生でも

自分が心を開いて話せる

だれでもいいから話してみよう

 

きっと力になってくれるはずだから

話を聞いてもらうだけで

びっくりするぐらい

気持ちが変わるから

心の中の苦しい思いは

なるべく言葉に出せるようにしてみよう

 

 

ティーンエージャー

だれもが通る道、

楽しく、とても辛い時期

 

中学生はこんな風に

毎日を過ごしていることを知ってほしい

 

そうすれば、

学校で気を遣っている子供たちが

家でほっとしたいー

ということがきっと理解できるはず