京劇衣装探訪・・・続き
間が空きました・・・衣装工場の続きを始めます。
さて、刺繍が終わりました。
しかし、衣装の各部位、別けて刺繍しただけなので、今度はソレを裁断して他の部位と接いで行く訳です。
店によっては各衣装屋に仕立職人がいるんですがぁ・・・正直、殆どに店は仕立て職人はいません。
のでぇ~、刺繍工場で仕立ても請け負っているって事です。
衣装こうはいった肯定で出来てまいります。
さて、ココでアタクシの贔屓にしている衣装師の紹介をさせていただきましょう。
劉玉鎖師・77歳。
毎日、バス亭二停留所を歩いて帰り、食後も散歩する、健康にもシッカリ気を遣ういま、まだまだ元気。
幼少の頃から衣装師に弟子入りをし、仕立て、設計、デザイン、着付け、衣装畳・・・京劇では衣装を畳むのも技の一つ・・・を仕込まれます。
その後、文化大革命後に復活した伝統京劇の衣装を全て手がける・・・国営劇衣装工場・責任者。
その後、京劇界の有名俳優衣装を手がけます・・・っても、当時は国営の工場しかありませんでしたからね当たり前っスね・・・でも、得がたい立派な経験です。
国営衣装工場、以前は北京市内、珠市口街(京劇・芝居衣装街)に大きな工場があり職人が勤務してました。しかし、ここ数年で国家が独立採算制を決めて工場解散。
劉師も退職後十数年務めていたので、この際に完全に退く。
お孫さんが劉師を継ぎ(弟子入り)、近くに小さな店を出店。
コノ店は仕立ては自分の店で仕上げます。
ので細かい部分の注文もシッカリ応えてくれます・・・たまに発注漏れがあったりしますけど(苦笑)・・・まぁ、京劇衣装のプロ中のプロですから間違えは無い。
名優のレプリカ発注には最適。
京劇の衣装は店先に吊るし(在庫)もありますが、基本的にはフルオーダーです。
オーダーしても、吊るしで買っても値段はおんなじ・・・。