華語文能力測験 TOCFLの最高レベル『精通級』の対策方法 | 4人に1人が話せる中国語

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你好!

華語文能力測験 TOCFL精通級についての検索ワードで
このブログにたどり着いた方がいらっしゃるようなので、
今日は『華語文能力測験』の最高レベルの対策について書こうと思います。

**目次**
華語文能力測験とは?
精通級に求められる中国語のレベル
対策その一:語彙の強化
対策その二:試験の形式に慣れる
華語文能力測験の予備試験について



【華語文能力測験とは?】

華語文能力測験 TOCFL』とは、台湾で行われている中国語の試験です。
日本でも受験することはできますが、中国語検定HSKと比べると認知度は低いのが現状です。

ですが台湾の大学への正規留学や、就職する際にはこの
華語文能力測験 TOCFL』の成績が基準となりますので、
そのような方はこの試験を受ける必要があります。

この試験の形態はBand A・B・Cの3つのレベルの試験があり、
スコアに応じて取得できる級が変わります。
試験はリスニングとリーディングです。
(この他、スピーキングとライティングの試験も別途行われています)

また、『Band A:入門、基礎級』『 Band B:進階級、高階級』は
台湾に語学留学している学生が使う教科書の範囲なので、そちらを使うことで対策ができます。

ですが『Band C:流利級、精通級』になると、公式の参考書のようなものは多くありません。

(公式サイトが公開している模擬試験問題はこちらからダウンロードできます)
模擬試験無料ダウンロード
http://www.sc-top.org.tw/mocktest.php



【精通級に求められる中国語のレベル】

最高レベルの『精通級』獲得の基準はこのようになっています。



リスニング
能聽懂語言不規範或帶有生僻專業術語的演講、廣播和報告等口頭連貫敘述的內容。
(専門用語を含んだ講演、放送、レポートなどを理解することができる)


リーディング
能理解幾乎所有書寫語言的形式,包括抽象、結構複雜或者相當口語化的文學或非文學作品等。
(ほぼ全ての形式の文章を理解できる。抽象的、構成の複雑なものや、口語的な文学作品および非文学作品を理解できる)


と定義されています。

また、学習時間の目安は、960時間以上語彙数は8000とされています。


【対策その一:語彙の強化】

個人的に受験してみて、合格するためには、類義語などの語彙を強化することと、
四字熟語などの習慣用語の知識が必要だと感じました。

もし精通級を獲得しようと思ったら、
教科書の内容(留学生が使う実用視聴華語シリーズ、遠東シリーズ、師範大学で使われている當代シリーズ)が一通り終わったら、ネイティブの人たちが読むようなニュース雑誌を読んだり、いろんなジャンルの本を読むことで対策をするべきだと思いました。

また、四字熟語対策関連の参考書では、『華語文能力測験 中高級読本』
というこんな参考書を師範大学近くの書店でみつけました。


師大書苑
http://www.shtabook.com.tw/


華語文能力測験対策参考書

中は大量の四字熟語を使った長文がたくさん掲載されていて、長文のストーリーのなかで、その熟語の使われる場面や状況がわかるようになっています。(長文の内容はそこまで難解なものではないので、『精通級』獲得を目指す方は、これだけでは少々物足りないかもしれません。)

意味を確認したら、自分でその熟語を使って文を書く練習のページがあったり、巻末には切り取って使える熟語カードが付録されていました。

中~上級者向けで、四字熟語をしっかり覚えたい方にオススメの参考書です。

日本人にとって、リーディング試験の場合、字を見ればおおよその意味が推測できるかと思いますが、リスニングでは知らない単語をいきなり理解できるということはなかなかありません。

なので、このような成語専用の参考書や、ネイティブが読む本やニュース記事などを利用して、語彙を強化するのが一つ目の対策です。


【対策その二:試験の形式に慣れる】

リスニング試験の二つ目『段落』は、まず始めに少し長めの文を聴きます。このときに聴きながら必要ならばメモをとらないといけません。聴きながらメモを取るスキルを試験前に練習する必要もあります。

リーディング試験の2つ目の『閲読理解』、一文一文ずつではなく、文章を通して、筆者の言いたいことはどういうことなのか、という点が問われているように感じます。なので、普段の対策としては、文を読んだあと、筆者の考えを頭の中で整理するというような練習が有効かと思います。

普段台湾で生活、もしくは大学で正規の講義を受けていても、中国語の試験となると、試験用の技術が必要だと感じました。なので、試験の形式に慣れておくというのが対策の二つ目です。

台湾や中国のドラマや映画などで、実際に話されている中国語を聞いて意味を理解する…という練習をするのも有効だと思います。


【華語文能力測験の予備試験について】

試験は年二回の本試験と、予備試験のほか、グループテストというものも年に数回行われていますので、公式サイトで日程を確認してみてください。

特に予備試験は試験本番と同じ形式のテストがNT100程度で受験できるので、本試験を受ける前に挑戦してみるといいですよ!


華語文能力測験
http://www.sc-top.org.tw/



もし、もっと気軽に四字熟語を学んでみたいな…
という方には『蘭亭苑の漫画で楽しく成語を覚えよう』がオススメですよ♪


蘭亭苑成語バナー


蘭亭苑成語


それぞれの成語の物語がとってもかわいい漫画になっていますべーっだ!

それではべーっだ!また次回