大家好！
日本には「生麦生米生卵」「隣の客はよく柿食う客だ」などの早口ことばがありますよね。
世界中の言語にあるこの言葉遊びですが、もちろん中国語にもあるんですよ。
早口ことばは中国語で『繞口令 rào kǒu lìng』と言います。
中国語の発音は日本語よりも口を大きく動かさなきゃいけなかったり、日本語にはない4つの声調があるのでとっても難しいです。
しかも早口ことばなので、あえて発音がややこしくなっているものばかり。なのでトレーニングにはもってこいなんです！
それでは中国語にはどんな早口ことば『繞口令 rào kǒu lìng』があるか紹介していきますね！一緒に挑戦してみましょう！
まずは有名なものでウォーミングアップしましょう！
「四和十，十和四，十四，四十，四十四。」
sì hé shí、shí hé sì、shí sì、sì shí、sì shí sì
4と10、10と4、14、40、44
『si』と『shi』の違い、ちゃんと発音できましたか？
中国語初級の方はまずこれから挑戦してみてくださいね。
「抱著灰雞上飛機，飛機起飛，灰雞要飛。」
bào zhe huī jī shàng fēi jī、fēi jī qǐ fēi、huī jī yào fēi
灰色の鶏を抱えて飛行機に乗る、飛行機が離陸するとき灰色の鶏も飛ぶ
この早口ことばは『h』と『f』の音が頻出するので、このふたつの発音に注意！
『f』を発音するときは上の歯を唇にあてて発音します。
「吃葡萄不吐葡葡皮，不吃葡萄倒吐葡萄皮。」
chī pú táo bù tǔ pú táo pí、bù chī pú táo dào tǔ pú táo pí
ブドウを食べる時には、ブドウの皮は吐き出さない、ブドウを食べないときには、ブドウの皮は吐き出す。
『bù tǔ』と『pú táo』の音が似ているのと、母音の種類が多い『ao』『u』『i』ので口の動きも多くなってちょっと大変ですね！
中国語の発音をするときは、日本語を話すときよりも大きく口を動かすのが、発音をよくするコツですよ。
「石獅寺有四十四隻石獅子，不知是四十四死獅子？還是四十四隻石獅子？」
shí shī sì yǒu sì shí sì zhī shí shī zi 、bù zhī shì sì shí sì sǐ shī zi ？hái shì sì shí sì zhī shí shī zi？
石獅寺には44匹の石獅子(狛犬のようなもの)がいる、44匹の死んだ獅子がいるのだろうか、それとも44匹の石獅子だろうか？
『shi』『si』『zhi』ばかりでかなり難易度の高い早口ことばです。
特にそり舌音『sh-』と『zh-』は苦手な方も多いはず…！
しかもピンインだけみても、まったく意味がわかりませんよね！(笑)
「黑化肥發灰，灰化肥發黑。」
hēi huà féi fā huī, huī huà féi fā hēi
黒い化学肥料は灰色になり、灰の化学肥料は黒くなる。
「黑化肥發灰會揮發，灰化肥揮發會發黑。」
hēi huà féi fā huī huì huī fā, huī huà féi huī fā huì fā hēi
黒い化学肥料は灰になると揮発する、灰の化学肥料は揮発すると、黒くなる。
これも『h』と『f』ばかりですね！混ざらないように気をつけましょう。
最後のひとつはこちらです。
「和尚端湯上塔，塔滑湯灑湯燙塔；和尚端塔上湯，湯滑塔灑塔燙湯。」
hé shang duān tāng shàng tǎ、tǎ huá tāng sǎ tāng tàng tǎ；hé shang duān tǎ shàng tāng、tāng huá tǎ sǎ tǎ tàng tāng
坊主がスープを持って塔に登るが、塔は滑りやすくスープがこぼれて塔がやけどをする。
；坊主が塔を運んでスープに上ると、スープが塔を滑ってスープがやけどをする。
特に後半の意味がわからないですよね(笑)。スープがやけどをする…？(笑)
これは発音よりも声調が難しい気がします。
中国語の早口ことば、いかがでしたか？
日本語にない発音や声調は、とっても難しく感じますが、口のトレーニングを続けていくと、普段話す中国語の発音もよくなります！
コツは口のあけ方と、舌の位置です。
正しい口や舌の動きをしていると、正しい音が出せるようになりますよ。
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