海外マーケティング支援のアウングローバルマーケティング(東京都文京区、橘川徹也社長)と中国人インバウンドマーケティング支援の富士(東京都港区、眞柄泰利社長)は5日、「中国富裕層ビジネスと中国WEBマーケティング活用事例セミナー」を共催した。

  業界を問わず東京・文京区のセミナー会場に集まった参加者は約60人。そのうち約2割は、宿泊施設、旅行会社、航空会社だった。

  第1部では、東洋学園大学の朱建榮教授=写真=が「チャイナ・アズ・ナンバー2世界第2の経済大国の行方」と題して経済発展めざましい中国と中国人富裕層の現状を解説。

  第2部では富士の眞柄社長が「巨大中国市場へのアクセス事例・HI日本の取り組み」を、第3部ではアウングローバルマーケティングの宮崎正執行役員が「中国におけるWEBマーケティング戦略と事例」をそれぞれ講演した。

  朱教授は「中国経済の成長スピードは速すぎる。8年前のGDPは日本の4分の1だったが、昨年ほぼ追いついてしまった」と話した。その上で「この勢いはあと10年から15年は止まらないだろう」と断じた。また今年前半にも人民元が米ドルに対して3~5%切り上げになる可能性にも言及。85年のプラザ合意後の円高で日本の経済規模が米国の経済規模に近づいた例を挙げ、「同じことが中国でも起きる可能性がある」と指摘した。

  朱教授は中国の人口約13億人を4つの所得階層に分類して解説。1日1米ドル以下の収入で暮らす6千万人の「貧困層」、食べるのに困っているわけではないが生活に全く余裕のない7億人の「低所得者層」、5億人超の「中間層」、1千万人の「富裕層」に分類できるという。中間層はさらに、際だって豊かなわけではないが中流意識を持っている3.1億人の「中産層(中産階級)」と、高層住宅などある程度の資産を持つ残りの「中流層」に分けられるという。

  1千万人の富裕層は、世界のセレブレベルの生活水準であり、欧米の超高級品など欲しい物は何でも手に入る層。従って日本人が行っているたいていのビジネスのターゲットにはならない、狙うべきは5億人超の中間層であるとした。この5億人の特徴は「品質と合理的な価格を求める人々」であり、日本の一般消費者と全く同じと考えてよい。この分野は「日本が最も得意とするマーケットだ」と説明した。

  さらに、富裕層、中間層は沿海部にしか住んでいないというのは過去の話であり、沿海部と同様に内陸部にも目を向けなければならない、と述べた。(情報提供:観光経済新聞社)

いつの頃からか中国では“80后(バリンホウ)”,“90后(ジュリンホウ)”という言葉が流行り始めました。これらは”80年代以降生まれ、90年代以降生まれ”のことを指しています。
中国では80年代から「一人っ子政策」が始まり、筆者もそのうちの一人です。“80后”の数は2005年までに3.3億人に上ってきました。私たちは70年代に生まれた世代に比べ、比較的豊かな環境の中で育てられ、“貯金”という概念は頭の中にほとんどありません。自分らしさを追求し、“消費行為”から得られる快感を楽しんでいます。

私たちの親世代はもっと“物質消費”を重視していました。例えば、お金があれば、まず、冷蔵庫、テレビなどの家電や家など必要なもの・資産となるものを購入します。一方、“80后”はより“自分の楽しみのための消費”を重要視します。CD、MP3、DS、国内・海外旅行、ネットサーフィンなどに支出しています。“80后”以降の消費行動と消費心理は上の世代と比べ、大きな変化が起きたことが分かります。私たちの消費に対する考え方は、従来の節約・保守型のものから大きく変わり、前向きに自分に投資、挑戦するために最新の商品やサービスにお金を使おうという傾向が強くなってきました。パソコン、インターネット、ブランド品、車、旅行など自分の価値を高めてくれるものは私たちの“大好物”です。

“80后”,“90后”につけられているニックネームをいくつかご紹介しましょう。
私たち世代のことをわかりやすく表しています。

・小皇帝 小さな皇帝。一人っ子の為大事に甘やかされて育つ
・月光族 給料を貯金もせずに浪費してしまう
・草苺族 イチゴのような温室育ちで、打たれ弱い
・宅男宅女 家で過ごし、PCやゲーム、アニメに夢中になる
・透明族 自分自身に投資をし、計画的に将来を考える

周りからよく私たちの親世代を「消費の素人」、私たちを「消費の達人」と呼びます。実は、私たちは消費ばかりではなく、「起業の達人」でもあります。特に、IT業界では何億元もの資産を得ることはもう夢ではありません。

李想:泡泡网CEO(PCPOP.COM)
1981年生まれ、高校卒業、年収1千万元、個人資産評価2億元

茅侃侃:MaJoy CEO
1986年生まれ、中学卒業、個人資産評価3億元

赵宁:非常在线CEO
1983年生まれ、企業翌年黒字経営、個人資産評価1億元

中国市場では“80后、90后”の存在は無視できません。彼らは新しい中国市場誕生の象徴です。この世代の存在は中国を従来の“世界の工場”から“世界の市場”へ少しずつ変えていく大きな要因となるはずです。これから中国市場のマーケットとしての開拓を考えている企業は、私たちのような“80后、90后”が与える市場へのインパクトに是非注目してみてください。魅力的で刺激あふれる中国市場があなたを待っています。

2009年4月7日付の第一財経日報は、米コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーによる調査結果として、中国で年収200万元(約2900万円)以上の富裕層が2015年までに400万世帯を超えると伝えた。

調査によると、中国は年収200万元の富裕層が年16%増の勢いで伸び続けており、15年までには400万世帯を突破、富裕層の数で米国・日本・英国に次ぐ世界4位に浮上するという。また、中国人富裕層は若年層が多く、45歳以下が80%を占める。


このように富裕層が急速に増える中、そもそも「富裕」という定義が変わり始めていることを思わせる以下のような報道があった。1日付・浙江オンラインの報道で「日本留学はもう夢ではない」といった趣旨の記事である。

記事中では、海外留学はかつて富裕家庭の特権だったが、いまや「普通の家庭」でも実現可能となっていると指摘し、たとえば、日本への留学は「たった15万~20万元(約220万~290万円)」の残高証明があれば申請できると伝えている。この「たった」という表現が、いかに中国人の経済感覚が変化してきたかを如実に表している。

さらに記事は、日本と中国が互いに最大の貿易相手国であることから、日本留学で学んだことを帰国後のキャリアに生かすことは「賢い選択」と結んでいる。一般庶民でも手の届くようになった留学。このステップを経れば、富裕層への夢をつかむチャンスはさらに手近なものになるかもしれないと示唆している。(翻訳/NN・編集/愛玉)