今回のDVDの声域は驚異の4オクターブと3音。
A1 - G#5 - D6
Feel Itの最後のところでボーカルフライ(声帯を無理やり下げて開けた状態)を使用し A1 まで降りていく。テノールだとしてびっくりするくらいの低音、もちろんボーカルフライというまぁ正しくない発声法にしても、無理やりでも届く時点ですごい。
同じFeel Itの途中のところでCD音源よりも1音高く、ヘッドボイスでD6まで。1曲の中に4オクターブと3音(笑)
私的に、ボーカリストとしての見所は、
Let's Be Together 正直私は曲は私的にはつまらなく感じてしまうけど、中域が安定していてライブバージョンは聞く価値あり。
Loving My Lover の最後の上がっていくフェイク (最後の音がまさかのG5)
Feel It 曲がどうかさておき特にAメロの低い声が安定していて綺麗。
My First Love Song 転調してからが伸びやかでフェイクの中 C#5 まで登る。
Happy X'mas Train ボーカルが安定していて途中ですごく綺麗なD5もライブバージョンならではの魅力。
Midnight Runaway またも曲があまり好きじゃないけど、ニコラスの特徴である声のバラエティの豊富さが味わえるライブバージョン。Aメロはウィスパー、Bメロは安定した中域、サビは軽やかなイージーなハイトーン。ライブバージョンがいいのは、最後のサビの前のBメロをウィスパーに変えてそっと歌うところ。あそこまでの高い域をウィスパーで歌うにはブレスコントロールが上手くないと歌えない。
Moonlight Carnival 年々 Yeah! のフェイクが力強くなっていってもはや恐怖。2番目の高いF#5が男女問わず完璧なF#5。芯も通っていて、最後の方でビブラートがかかり、あんな声色でF#5を綺麗に出せる人は世界にほとんどいません。
Freeze 少し疲れていたとは思うけど、およそ25曲を歌ってからこのクオリティーの歌唱は凄すぎます。アメリカの歌手はまず、前座もいたり、演出が豪華だったりで、今売れているアーティストで20曲歌ったらかなり歌った方になります。
マライアキャリーがピークで売れていた当時の日本公演も、17曲の歌唱でした。事務所に一つ考えて欲しいとしたら、ニコラスが歌っている作品を考えて、あまり一気に歌わせすぎないようにしてもらいたい。ここまでくると、ニコラスの作品も声域と声のバリエーションでいうと、マライアキャリーの作品と同レベル。マライアキャリーは40代ですでに声は潰れています。公演の回数が少なくて仕方ないと思うけど、詰め込みすぎるとニコラスもどんなにケアしても長持ちはしない。
DISC2に関しては、DISC1見ちゃうとボーカル的な見所はそんなに目立ってこないけど、君が歌詞になる〜琥珀のセレナーデはよく歌っているなと思います。
私はニコラスがああいう歌を歌うのは反対だけど・・・DVDを見てくれたアメリカ人の友達がわかりやすく説明していたけど、F1の優秀なドライバーがトラクターに乗って勝負しているようなもん。技術の素晴らしさも、性格の特徴も、ニコラスが全然見えてこない。
ニコラスにしかできないものが数え切れないほどあるのに、今のプロデューサーがなぜ誰でもできるようなことをさせようとするのか少しもどかしく感じます。「We Get By」「Loving My Lover」「Freeze」国内だけと言わず、国外にもこんな曲を成立させられるアーティストは他にいない。君が歌詞になるを歌っている目と、Loving My Lover とか Freeze とか Moonlight Carnival を歌っている目の違い。解放されて音楽と一つになっているニコラスの方が好きです!(笑)
次回の作品は、ニコラスにセルフプロデュースをさせるか、ニコラスの音楽性を尊重してくれるプロデューサーを立てるか、どうか24歳でいさせてあげて欲しい。悟りを開いた人生観で十分に老成感はあるから、出してる音楽まで古くしないで貰いたい!
そんな気持ちを勝手ながらファンクラブに定期的に送るようにしようと思います(笑)
ニコラスが年にコンサートを4回だけしかできなくても、こんな驚異的なスピードで成長してくれます。周りの環境がそんなに変わっていないのは、もうニコラスの実力とか才能だと事務所は言ってられないはず。ニコラスの頑張りに対して、事務所は怠けてないでくださいね!
アメリカの友達がDVDで3オクターブの声域をまとめた動画を送ってくれた。
3オクターブしか入っていないけど、ニコラスの凄さが50秒で伝わる。
努力したねー!
