楽しみにしていたGWも振り返ればあっという間でしたが、皆様はいかがお過ごしでしたか?


私は、予定している引越しの打ち合わせや、家の内装の参考の為にモデルハウス(ルーム)の見学に行ったり、

主人の後輩が彼女と泊まりに来てくれたので、お料理を奮ったり、カラオケに行ったり、、、

遠出はしませんでしたが、お陰さまで充実した楽しいGWを過ごす事が出来ました。


楽しい事をしている時、嘔吐で苦しんで寝たきり生活だったあの時の事を必ずと言っていい程思い出します。


昨年のこの時期は体力はまだなかったものの、少しずつ外の世界へ踏み出せるようになった頃で、

春の穏やかで優しい空気を感じながら、久しぶりに感じる自然の暖かさ(温かさ)に、「希望」が目に見えるように膨らんでいくのを感じた頃でした。




そして2年前、一昨年の5月は、衰弱しきった体に限界を感じて、思い切って抗がん剤を断ち切った時期でした。


2年前を思い返すと、遠い昔の事のように思えたり、つい最近の出来事のようにも思えます。

ほんの少し前まで私には、こんなにも素晴らしい“当たり前の日常生活”を取り戻せる日が来る事を想像すら出来なかったんだから、

あの時の痛みや苦しみを忘れてはいけないと日々思い出しては戒めにしています。




実は昨年末に、診断書を依頼したくて1年半ぶりに文京区の病院をお尋ねしました。

髪の毛が生え、お化粧をした私の元気な姿をお見せするのは初めてで、

「苦しんでいる〇〇さんしか見た事がなかったから…」と、先生も看護師さんも本当に驚いていました。

でも、この病気「腹膜播種」については、どんなに落ち着いていて、治ったように見えたとしても、

治ったと言いきる事は出来ないようで、首をかしげながら、

「治る事もあるかもしれませんね。」と不思議そうにお話ししてくださいました。


いつになってもこの病気に対する不安は消えないかもしれませんが、

私の中ではあと3年、抗がん剤治療を断ち切ってからトータル5年を目処にして、

3年後の春には、臨床試験の時にお腹の中に埋め込んだポートを取り出す手術を受けたいと思っています。

そしてその時は、自分の中で「根治した」と、一区切りつけたいと思います。


これからも…毎年美しい桜を観て、穏やかで暖かな春の自然を感じる事が出来ますように。