私の誕生日③ | ☆ブログ版☆ 「東京ホームレス」 村上知奈美

私の誕生日③

ところが… です。

駅前に着き、周辺を見渡してみても、Iさんも みっちゃんも いないでは

ありませんか。(ショック)


正直、内心 本当に来てくれるのかなぁ…とか、

忘れちゃってるかもしれないなぁ…なんて ちょっと心配ではありました。

でも、あれだけ毎週言ってくれてたし、忘れはしないはず!!

私の中では、そんな期待感のほうが ずっと大きかったのです。

それだけに、なんだか悲しい気持ちになってきました。


まさか… まさか… こんなのって… あり?


とりあえず 10分待ってみよう…。

(10分間の間に、何度時計を確認したのか分かりません)


更に10分… で 20分経過…。

こない…(なんで? せめて一人でも来て!)

よし、もうちょっとだけ 待ってみよう。


結局 pm2:40すぎまで待ってみましたが、願い空しく、

二人は姿を現してくれませんでした。


待ちながら どんどんマイナス思考になっていった私が考えていた

ことは、こんな感じです。


1.仲良くなったと思っていたのは自分のほうだけだったのかなぁ…

  まだまだ信頼関係も成り立っていなかったのかもしれない。


2.でも、もし仮に、信頼関係が成り立っていなかったとして、

  それでも、普通約束したら守るよねえ?

  待ち合わせの場所と時間まで指定してきたんだし…。

  なのに、なぜ? 何があったんだろう?


3.もしかして時間を聞き間違えたかな?(いやいや、そんなはずはない)


4.みっちゃんは私の電話番号も知ってる訳だし、来られなくなったら電話

  してきてくれてもいいはず…なのに、なぜ電話もないのだろう?


頭の中で、何度も何度も繰り返し同じことを自問自答し、

こんなはずない!と自分の常識で考え続けるのでした。


そして、更に本音を言うと… 

このとき、私の中でひどい気持ちが芽生えました

ホームレスの人って、こんな風に約束を守れない人も多くて…

だから、社会に順応できなかったりするのだろうか?

(ホームレスの方々をひとくくりにして、なんという偏見…

自分自身にショックです。)そこまで思ってしまっていました。


勝手に自分でストーリーを作ってはいけない!

私は、なんて簡単にひどいことを考えてしまうのだろう…。

何かあったのかもしれないのに…。


とにかく、ちゃんと自分で確認せねば!!!

いつも集まって話す場所へ、行ってみることにしました。(つづく)


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