ホームレス地域生活移行支援事業(代々木公園) | ☆ブログ版☆ 「東京ホームレス」 村上知奈美

ホームレス地域生活移行支援事業(代々木公園)

代々木公園に行ってきました。

新宿では、 421人のホームレスの方が野宿→家賃3000円のアパートに

移った、という 東京都による地域生活移行支援事業…この事業が、

いよいよ代々木公園を対象に動き出しつつあるようです。


「プレハブの相談所ができました。来れますか?」

昨日、知り合いのホームレスの方から電話がありました。


          プレハブ相談所


その人は、今、とても迷っているようです。

アパートには入りたい、そして、3000円の家賃も払うことはできる…

”でも…” という気持ちのようです。

その 「でも…」の部分を、今日は 詳しく聞いてみました。

まだまだ その人自身、この事業のことを理解しきれていないなあ、

というのが率直な感想ですが、改めてゆっくりお話をしておさらいして

みました。


心配している点

①入居するアパートが今の仕事場から遠かったらどうしよう?

(今の仕事場で、交通費を払ってまで 自分を雇い続けてくれるか心配)

②特に親しいと思っている友人がいる訳でもないけれど、周りの見知った

仲間とまるで会えなくなると、一人ぼっちになってしまうのではないか?

③2年後、家賃3000円では住めなくなったら、やっていけるのか?

(今の仕事のままでは、普通の家賃のアパートに住む余裕はない)

主にこのような心配があるようです。


今日、お会いした方は、とても長く公園で生活してこられています。

心配なことが多いのは当然のことかもしれませんよね…。

私も、これからも様子を見守っていきたいと思っています。


*地域支援移行事業について、詳しくは、HP「東京ホームレス」内

2004年2月19日、3月19日、6月21日の日記を ぜひお読みになってください。

http://www.tokyo-homeless.com