邦題:愛するということ
著者: エーリッヒ・フロム
友人に何気なく借りたこの本に感動した。
今まで何となく感じていたこと、周囲の人たちが言っていたことが、
体系だって論理的に整理されていて、すとんと腹に落ちた。
たくさん沢山、素晴らしいフレーズはあるのだけれど。
「もし、自分の足で立てないという理由で、誰か他人にしがみつこうとしたら、
その相手は命の恩人にはなりうるかもしれないが、二人の関係は愛ではない。
逆説的ではあるが、一人でいられる能力こそ、愛する能力の前提条件なのだ。」
「以上の例に共通して重要なのは、変化に気づくこと。手近にある理屈にとびついて
それを安易に合理化しないことである。それに加えて、内なる声に耳をかたむけることだ。
なぜ私たちが不安なのか、憂鬱なのか、イライラするのか、その理由を、たいていすぐに
教えてくれるものだ。」
「他人を"信じる"ということは、その人の根本的な態度や人格の核心部分や愛が、
信頼に値し、変化しないものだと確信することである。同じ意味で、私たちは自分自身を
"信じる"。私たちは、自分のなかに、一つの自己、いわば芯のようなものがあることを
確信する。境遇がどんなに変わろうとも、また意見や感情が多少変わろうとも、
その芯は障害を通じて消えることなく、変わることもない。」
「自分自身を"信じている"者だけが、他人にたいして誠実になれる。なぜなら、自分に
信念をもっている者だけが、"自分は将来も現在と同じだろう、したがって自分が予想
しているとおりに感じ、行動するだろう"とう確信をもてるからだ。」
「他人を"信じる"ことのもう一つの意味は、他人の可能性を"信じる"ことである。」
精神論的なことを語り過ぎると、バランスを欠きそうな気がするが、
起業してからというもの、自分と向き合う時間が増え、自分の生き方や選択、
何を信じるか・何が好きか・何が嫌なのかなどを考えるようになった。
以前のわたしならが、こんなフレーズに触れても、何も感じなかった気がするのに・・
何かが大きく変わったのか。とにかく心に染みたのは確か。
わたしは知らなかったが、フロムという人は有名な人でドイツの社会心理学者のようだ。
そしてこの本も有名らしい。興味があったら続きを読んでみてください。