小姐にハマる悲しき駐在員① A氏その② 忘れられないC子の目 | ★中国で恋愛★

小姐にハマる悲しき駐在員① A氏その② 忘れられないC子の目

A氏は語る。

「水商売の女を付き合うのが、一番恋愛の勉強になるんだよねぇ。」

もう恋は始まっているようだ。


彼は月に10日間ほどS市に滞在する。

その10日間のほとんど毎日、C子の店に通う。

日本でキャバクラ通いになれているから、そんなことへっちゃらだ。

彼はもう付き合っている気分でいる。

でも私から見れば、「良いお客と小姐の関係」だ。

確かに彼女の弟やお母さんに会ったというから、

勘違いをしても仕方が無い。

だが、それが小姐の常套手段なのである。

「あなたが一番私に近い人!」っていう勘違いさせる作成に他ならない。


出会って1年半ほど経った頃だったろうか。

ちょっとした行き違いから、彼は彼女のことを無視していた時期がある。

そんなときの話し。

「どうして電話に出てくれないの?」

「それはお前のことが本当に好きだからだよ。」

と答えたという。

その時に返って来た言葉が、


「明白了。」


直訳すると、「わかった。」、英語だとI understood だ。

「意味深だね?」と私。

相手も本当に好きだったら「私も好き」って言うだろう。

でも彼は、

「そんなことねぇよ。日本人だって、『好きです』って言われたら、

『わかった。』って言うでしょう。」


俺は言わないと思うだが、、、、

(皆さん、どうですか?)


そんなこんなで、彼的には幸せな日々が続いたのだろうか。


C子の誕生日。

A氏はわざわざS市に戻って、同伴していた。

後から、私と悪友がC子の店に合流。

11時頃だろうか、大きな花束を持って店に一人のお客がやってきた。

それを見たC子はすかさずA氏の席を離れ、そのお客のところへ。

幸いにもA氏は目が悪く、それを見逃していた。

というか同伴できた喜びで浮き足たっているようだった。


で、後で聞くと、実はその日は彼女の誕生日前日だったそうだ。

??? 意味ねぇじゃん!


A氏の誕生日。

悪友と食事に出かけた店に、A氏とC子がいた。

その店はマジックショーがある店なのだが、

丁度A氏たちの席の前でショーが行われた。

そしてマジシャンがA氏にショーへの参加を促した。

ウキウキのA氏。

幸せ絶頂のA氏はいままで見たことの無いような笑顔で、

マジックに参加した。


その時C子は、、、、

A氏に見えないよう、テーブルの陰で一生懸命メールをしていた。

恐らく客であろう。

「今日はお客さんの誕生日だから、同伴できない。」

などと打っているのであろう。

A氏さんて見ちゃいなかった。


ある日、C子の元気が無いという。

出張先から彼に頼まれ、彼女を見に行ったことがある。

A氏が心配していたよ。メールでもしてあげて。」

その時の私を見る彼女の目が忘れられない。

「助けて!」といっているような目であった。


その後彼が出張から戻った日、

一緒に彼女の店へ行った。

小耳に挟む2人の会話は、

「何か困ったことがあったら、俺に相談しろよ!」

などと説教じみたことを言い出している。

彼がお手洗いに行っている隙に、

C子に冗談で言ってみた。

「何か困ったことがあったら、俺には相談するなよ!」

その時の彼女が私を見返した時の目が忘れられない。

「助けて!」といっているような目であった。


つづく。