人気が高い鹿児島県の芋焼酎「森伊蔵」「伊佐美」「村尾」の3銘柄が、
中国での商標登録を無断で申請されていた問題で、
中国商標局が3銘柄をつくる酒造会社からの異議申し立てを
認めなかったことが18日、分かった。
※上記は東京新聞 TOKYO Web より引用
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012041801001032.html
何度も書いているように、
中国の商標登録は「先願主義」なので
先に申請・登録したほうが圧倒的に有利になります。
これを「泥棒!」と批判するのはたやすいのですが、
あくまで知的財産権に対する考え方の違いなので、
どちらが正しい/正しくないと断罪することは、なかなかできないものです。
※参考に使用主義と登録主義
これが中国が定めたルールなのだから、
とりあえずはそれに沿って、最大限の行動を取るしかありません。
さて、今回「森伊蔵」が浮上してきたのには背景があります。
それは「中国での日本食ブーム」です。
「ブーム」と言っていしまうと軽い感じになってしまいますね。
どちらかというと、日本食はブームというより、「定番」化しています。
つまり、誰でも日本食を食べる。
特別日本好きな人じゃなくても、特別グルメなお金持ちじゃなくても
日本食を食べに行きます。
今、上海市内の日本料理屋に行くと
中国人客ばっかりです。
2~3年前までは、日本人ばっかりだったんですけどね。
今は中国人率が90%くらいです(TMC推計 笑)
そうなると、やはり日本酒や焼酎を飲みたくなりますよね。
今までは「○竹梅」や「菊○宗」くらいしか見なかったのですが、
やはり「もっとうまい日本酒も飲みたいよね」という流れになってくるでしょう。
そうすると、各地の地酒、というのも視野に入ってきます。
目端の聞く中国人はそのことをよく理解していて、
「中小の日本酒銘柄を片っ端から商標登録しておこう!」
となっているのだと思います。
今は日本酒に目が行っていますが、
そのうち焼酎も、ということになるだろう、
ということで今回の事件、ですね。
全国の酒蔵のみなさま、今のうちに
登録しておいたほうがよいかと思われます。
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