中国茶の歴史・・・其の二 | フリータイム・プライベートレッスン。東京水天宮近くにある中国茶藝教室薫風のブログ

中国茶の歴史・・・其の二


きのうに続いて中国茶の歴史について書きます。



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台湾九份



宋、元、明、清、四代の茶文化の変遷


旗宋代


餅茶から団茶が主流になり、研膏茶へと変化した。

研膏茶は朝廷に献上された。


一般庶民はこの様な高級茶には縁が無く、散茶を

茶館などで愉しむようになった。


※研膏茶

蒸し上げた茶を擂り鉢で擂り潰し、水分を加えて固めたもので

表面には龍や鳳凰の金色の紋が圧されていた。


福建建安のお茶が極品として有名。





旗元代


香辛料やバターなどを入れたお茶が普及し始める。

また、花を混ぜ合わせた混ぜ茶がモンゴルから

入って来た。


花茶のルーツはこの時代である。





旗明代


明の太祖、朱元璋の命で献上茶を散茶にする事になり

本格的に散茶が製造されるようになった。


緑茶で有名な龍井、六安、黄山などの茶が出はじめた。


この頃、福建省の武夷茶が銘茶として

上流階級にもてはやされ、愛飲された。


明代は中国茶にとって大きな変動の時代だったと言える。





旗清代


清代に入ると、花茶や香茶が歓迎され

香りが中心のお茶が広く愛飲されるようになった。


中国茶は先ず香りを楽しみ、次に味を愉しむ。


味を重んじる日本茶と、香りを大切にする中国茶。

茶文化の違いがこの頃から始まったのかも知れない。


最高の青茶の味と香りを知ると青香豊かな緑茶でも

何となく味、香りが薄く頼りなく感じてしまう。



青茶の登場


清の時代には福建省で烏龍茶が登場し香りを愉しむ

中国茶の飲み方が一気に広がりを見せた。

 

茶道具もほぼ揃い

現在の中国茶文化が生まれた時期と言える。


この時代、台湾でも烏龍茶が製造され始め

現在の高級茶葉が生まれるきっかけとなったのだ。




清代に中国茶文化の華が咲いたと言っても

過言ではない。

中国茶の歴史の復習で、茶文化の愉しさ、奥深さを
感じます。