前回のブログでは、中国で日本のアニメコンテンツが大人気であると書きました。
それでは、欧米企業は何故日本のアニメを日本企業よりも積極的に活用するのでしょうか?
まずは中国における日本アニメの人気度指標からご紹介します。
上の画像は、中国NO1の検索エンジン「百度(バイドゥ)」が発表している検索ランキングのアニメのランキングTOP10です。(2014年2月7日時点)
このランキングTOP10のうち、日本のアニメ作品が何と4作品もランクインしてます。
<ランクインした日本アニメ作品>
NO1 NARUTO
NO3 ワンピース
NO5 名探偵コナン
NO6 進撃の巨人
他は全て中国国産の子供向けアニメですので、日本のアニメ作品が10代以上の中国人ユーザーから圧倒的な支持を受けていることが分かります。
ここで、前回のブログでお話したEVA展の際の企業からのコメントを思い返してください。
日系企業は、アニメコンテンツの利用を「前例がなく、危険な賭けである」と二の足を踏んでいます。もちろん、「危険な賭け」という想いの中には、微妙な日中関係下で日本を強くイメージさせるアニメコンテンツの活用を避けたいという想いもあるはずです。
一方、韓国・台湾企業は、中国での日本のアニメコンテンツ活用に全く興味を持っていませんでした。個人的な想像ですが、この背景には「日本以外で、日本のコンテンツを使いたくない」という民族感情があるかも知れません。
つまり、日本企業も韓国・台湾企業も、いずれも「(民族)感情」という色眼鏡をかけているのです。
これに対して、欧米企業はというと、中国(さらにはアジア)においてそもそも色眼鏡がありません。
それどころか、中国(アジア)は時差も大きく、欧米人の理解を超える独自の文化が発展しています。
そこで、訳の分からない市場のマーケティングは現地スタッフに任せてしまい、その結果、前掲のランキングに現れているようなマーケティングデータを現地スタッフが客観的に分析し、その結果、中国で抜群の人気を有する日本のアニメコンテンツをマーケティングに積極的に活用しているのです。
これだけ見ても、日本企業は自社が持つ「強み」を活用しないばかりか、よりによって中国市場でライバルの欧米企業に巧みに活用されてしまっている、何とも残念な状況に陥っていることが分かると思います。
欧米企業が巧みに日本のアニメコンテンツを活用している例をご紹介しましょう。
アイスクリームの世界的チェーンの「Daily Queen(DQ)」が、中国でも人気の「ドラえもん」を活用したキャンペーンを行いました。
何故DQがドラえもんなのか?
このキャンペーンでは、DQアイスクリームを買うと、「ドラえもんスモールライトフィギュア」がもらえるというもの。
そうです。写真にあるように、カップに入ったDQアイスの形がスモールライトに似ていることから発想されたキャンペーンなのです!
座布団三枚!(笑)
帰宅途中のバス停の看板広告を見た時の衝撃を今でも覚えています。
中国では日本のアニメが消費の中心である若者男女に大人気であり、しかも彼ら彼女らの多くが日本(の商品・サービス)に好意を寄せています。
日本企業は何故、この情況を活用しようとしないのか?
何故一番の強みの一つを活用せずに、丸腰で欧米企業などのコンペティターと戦おうとするのか?
日本企業に、欧米企業とのようなマーケットを見る「客観的な洞察力」がより備わることを切に願います。
最後に、私の友人で、現在中国アニメファンの間で人気爆発中のクリエイターである山下智博さんを紹介します。
彼は現在上海大学で留学しながら、活動している日本人クリエイターです。
あるきっかけからラブドールと同姓を始め、デートに行った上海のコミケ(アニメフェスタ)の様子を写した動画をアップしたところ、中国のアニメファンたちの口コミが広がり、動画再生回数24万回を記録!
さらに、昨年6月に始めた微博(ウェイボー)のファン数は2万人を突破しました。
まさに、中国のアニメファンのカリスマです。
山下智博オフィシャルブログ
http://yamashita-tomohiro.com/
伝説の24万回再生されたコミケVTR
http://m.acg.tv/video/av601692.html
ご興味のある方は是非ご覧ください!(笑)



