未完のモンスターイエローチーク遠征 2024 | 中国管釣り情報 〜ルアーで釣っチャイナ〜

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中国の管理釣り場は近年凄まじい勢いで発展しており、釣り場環境面は大いなる発展途上ではありますが、魚種だけで言えば既に釣り堀天国と言われるタイ王国をも遥かに凌駕してます。ここでは中国国内のルアーポンドと、そこで釣った魚を中心に紹介していきます。

先週末、コロナ禍で途切れていたプリスポーンモンスターイエローチーク遠征へ、実に3年振りに行ってきた。この「明珠湖」は、恐らく私の知る限り上海近郊では唯一、然るべき手段で正規の許可を受ける事により、100%合法的に150cmクラスの巨大魚を狙える天然淡水湖で、ルアーマンに限って言えば中国屈指のメジャーレイクだ。数々の釣り番組でも取り上げられているので、ご存じの方も多いであろう。


 この明珠湖は、上海市内より車で三時間弱、世界最大の河口沖積砂島である崇明島の南西端に位置し、崇明島国家地質公園の一部分で、国家生態観光モデルとして国家5A級旅遊景区となっており、湖の総面積は4.2㎢、元々は長江南支流の一部分であったのを、70年代に堤防を施工し現在の形となったらしい。

© 腾讯地图

 

前日迄は快晴続きだったのにも関わらず、釣り当日、しかも市内出発時に小雨がパラつき出し出船時には本降りに、更に過去一の増水でコンディションは非常に良くない。これには、それと確信できる確固足る理由が有る。

 

 

今釣行はモンスター狙いに試してみたいジャイアントベイトパターンが有ったのだが、増水の影響で本来水門を開けた際に起こる、長江からのベイトフィッシュを巻き込んだ流入が起らず、逆に湖側から長江に流出してしまうという状況で、想定していたパターンは試せなかった。

 

 

本命のイエローチーク 鱤鱼 は、ちょこちょこと釣れるには釣れるが、どの個体も狙ってるサイズからは程遠い。

 

 

今回の遠征で唯一の収穫は、ずっと気にはなっていたのだが、長いことお目に掛かれなかった蒙古红鲌(通常は红尾と呼ばれることが多い)Culter mongolicus をようやく釣る事が出来たことであろうか。このフィッシュイーターの生息範囲は広く、北はロシアから、南は海南島迄生息して居り、地域に寄っては狙って釣るのも難しい魚では無い様だが、上海近郊では非常に個体数が少なく希少魚に入る。

 

今釣行では、他にそこそこのサイズのタイリクスズキ Lateolabrax maculatus を2本獲って計8本。天候や状況を考えると、妥協範囲なのかも知れないが、このサイズを釣る為に高額なフィッシングライセンス費を払い、足掛け何年も明珠湖に通っている訳では決して無いので、またしても未完の釣行となった。