先週末、コロナ禍で途切れていたプリスポーンモンスターイエローチーク遠征へ、実に3年振りに行ってきた。この「明珠湖」は、恐らく私の知る限り上海近郊では唯一、然るべき手段で正規の許可を受ける事により、100%合法的に150cmクラスの巨大魚を狙える天然淡水湖で、ルアーマンに限って言えば中国屈指のメジャーレイクだ。数々の釣り番組でも取り上げられているので、ご存じの方も多いであろう。
この明珠湖は、上海市内より車で三時間弱、世界最大の河口沖積砂島である崇明島の南西端に位置し、崇明島国家地質公園の一部分で、国家生態観光モデルとして国家5A級旅遊景区となっており、湖の総面積は4.2㎢、元々は長江南支流の一部分であったのを、70年代に堤防を施工し現在の形となったらしい。
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前日迄は快晴続きだったのにも関わらず、釣り当日、しかも市内出発時に小雨がパラつき出し出船時には本降りに、更に過去一の増水でコンディションは非常に良くない。これには、それと確信できる確固足る理由が有る。
今釣行はモンスター狙いに試してみたいジャイアントベイトパターンが有ったのだが、増水の影響で本来水門を開けた際に起こる、長江からのベイトフィッシュを巻き込んだ流入が起らず、逆に湖側から長江に流出してしまうという状況で、想定していたパターンは試せなかった。
本命のイエローチーク 鱤鱼 は、ちょこちょこと釣れるには釣れるが、どの個体も狙ってるサイズからは程遠い。
今回の遠征で唯一の収穫は、ずっと気にはなっていたのだが、長いことお目に掛かれなかった蒙古红鲌(通常は红尾と呼ばれることが多い)Culter mongolicus をようやく釣る事が出来たことであろうか。このフィッシュイーターの生息範囲は広く、北はロシアから、南は海南島迄生息して居り、地域に寄っては狙って釣るのも難しい魚では無い様だが、上海近郊では非常に個体数が少なく希少魚に入る。
今釣行では、他にそこそこのサイズのタイリクスズキ Lateolabrax maculatus を2本獲って計8本。天候や状況を考えると、妥協範囲なのかも知れないが、このサイズを釣る為に高額なフィッシングライセンス費を払い、足掛け何年も明珠湖に通っている訳では決して無いので、またしても未完の釣行となった。