2000年 


観れる冴えないドジ男役やらせたら、ブレンダン・フレイザーの右に出る者はないかも知れない。イケメンで体格も良く、人当たりも良さそうだ。

ラブコメとしても悪くはなかったが、注目すべきは、悪魔役の歩くゴージャス美人エリザベス・ハーレーだろう。後のゴシップガールで、脇役で出てた時の存在感はすごいものだったが、この頃は肢体も細めで、それほどオーラはない。 


七つの願いを叶える代わりに、悪魔に魂を売り渡す契約をする。同僚の数年片想いしている女と恋敵を中心に、ドタバタと念願は微妙に失敗し続けるが、最後に自分ではなく、その女の幸せを願う無私になることで、悪魔に打ち勝ち、女とも自然に結ばれる。 



長年恋い焦がれている女の幸せを願うことは、無私ではない。自分の利害関係の範疇の中では、自愛と同じことだ。彼は悪魔に勝ったようでいて、その実悪魔の手中に堕ちている。製作陣ですら分かっていなかっただろう。


私もスーパー華咲里に想いを懸けているが、ダメ元で一度失敗しているし、遥か遠くに感じてしまう。奇跡でも興さない限り無理だろう。 

何度か夢に出てきた気がするが、良くも悪くもない感じだったかな。

華咲里の幸せを願う?少なくとも不幸を望んではいない。