私は ダイエット中なので
用意していた食材はあったんだけれど
なんか 作る気になれなくて
夜遅くまで
実家のソファーで寝転んでいた
はっきり言って
家に帰りたくなかったのだ
これ以上 傷つきたくない
このまま 実家に泊まろうかな?
なんて 考えも 頭をよぎる
私は 自分では
とてもプライドの高い人だと思っていたけれど
実際は
こんなに プライドの低い人だったなんて
びっくりしている
こんなに
好きな人の機嫌いかんで
ぼろぼろになって
それでも耐えている
プライドの低さ
パパの帰ります LINEが来た
全ての力を奮い立たせて
ソファーから立ち上がる
家に帰って
米を炊いた
米は炊いた
けれど 当然ながら
おかずは作っていない
正直に言おう
米は炊いたけれど
貴女の為に
食事は作れなかった
と
これが 私のプライド だと
これが 今の私が貴方に出来る
全て だと
何を言われても
平気な程
私は強くはないんだと
パパの事は 好きだけれど
本当は 大嫌いだと
パパが帰ってきた
私「ご飯は炊きましたが
おかずはありません」
パパは 冷蔵庫を開け
納豆と豆腐を取り出し
あさげの味噌汁を作り
食べ始めた
パパの向かいで
ダイエット中なのに
なぜか チョコレートアイスを食べる私
パパ「毎日違うおかずを食べるなんて
贅沢なんだよ
たまには 納豆ご飯でいいです」
私「へーーーー
パパの正月休みは今週の土曜日から?
休み中 仲良しグループの友達とは会うの?」
パパ「今年は会わない
リモートで話す事にした」
私「へーーーーー」
パパ「娘はまだか?
車で迎えに行くからと連絡してくれ」
別に 普段と何も変わらなかった
パパは気がつかないふりをしたのかもしれない