5月1日。


オカメのトロ、2歳のお誕生日。


この日に、飼い主の不注意のせいで
トロに痛い思いをさせてハンデを負わせてしまったことをとても悔いた。


5月5日に書いた日記です。









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5月1日はトロの誕生日で。


食べるかどうかも分からんのに
お祝いにとフルーツを用意して朝のお世話をしていた。






いつものように、まずオカメ達を放鳥して
ケージを綺麗に掃除していた時のこと。


聞いたこともないような悲鳴みたいな声が
背中の方から聞こえたん。


びっくりして振り返ったら、
トロがキバタンのカレンのケージの上で
翼をバタつかせながらギャーギャー鳴いてた。


事はすぐに理解した。


急いでカレンのケージの方に向かって
カレンのクチバシを指でこじ開けた。


カレンのケージに乗ったトロが布越しで
中にいたカレンに噛まれてしまった、ということ。


足を噛まれて逃げるに逃げれず
その場でバタバタ暴れている状態やったのを、
うちがカレンの嘴を無理矢理開かせたから
やっとその時点でトロは離れたところに飛んで行くことができた。






飛んで逃げた通り道にはポタポタ血が落ちてて
慌ててトロの足を確認したけど血で真っ赤で
ちゃんと見えへんくて。


すぐにティッシュで拭き取って見てみると、
右足の前外側の指が辛うじて繋がってはいるものの
皮一枚でぶら下がってる状態やった。


うちも気が動転したけどそれはトロも同じで
びっくりしたのと痛いのと怖いのと
色んな気持ちがあったと思う、
なんせじっとすることなく飛びまくる。


その度にポタポタ血が落ちる。






普段お世話になってる動物病院は予約制。


でも今日、今、すぐに診てもらいたくて
とりあえずトロを車に乗せて病院に向かいながら電話をした。






予約じゃなかったけど、1番に診てもらえた。


入院をした方が良いこと
入院をしても出血量が多いから死ぬ可能性は十分にあること
夜間はスタッフは不在になること
無事命が繋がったとしても足の指は無くなること
無くなる部位は経過を見てみないと分からんこと


獣医さんからそんな説明を受けて、
泣きそうになる気持ちを抑えながら
「ちょっと家族と相談して良いですか」
って一旦その場を離れた。


仕事中の父鳥に電話で状況を説明してたら
もうものの2、3秒で泣けてきて。
泣いて声にならず落ち着こうと数秒置いても
話そうとするとまた泣けて…の繰り返し。


病院の方が安心。
でも夜間人は居ない。
誰もいない間に具合が悪くなって
知らない間に死ぬことも十分あり得る。
何かあって病院から連絡をもらっても
すぐに駆けつけられる距離じゃない。


そんな話から、
今の時点でできる処置をしてもらって
家で看ようということになった。


次の日うちは夜勤やったから
夜勤前に受診させて
夜勤明けでも受診させて
その往復の方がトロにとってストレスになるかとも考えたけど。


でも慣れん環境で知らん人に囲まれて
最期を迎えるかもしれんのは悔いが残りそうで。






止血剤、ステロイドを注射してもらって、
増血剤・鎮痛剤・抗生剤・制吐剤、
色々内服薬を処方してもらって、
足はシーネみたいなもので固定してもらって、
数時間後自宅に帰ってきた。


家では酸素して保温して。
ほとんどご飯食べんなったから強制給餌して。
夜中異常にすぐ気付けるようにケージの横で休んで。






5月2日。


生きててくれただけですごい嬉しかった。


でもクチバシの色は悪くて、
120g以上あった体重はみるみる落ちた。


強制給餌も数ミリずつやるんやけど吐いてしまって。


幸い、新たな出血はなかった。






GW中でも何か異常があれば日曜以外は連れてきてくれて大丈夫と言ってもらい
その言葉を保険に安心して家で看ることができた。






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こんなことを書きつつ、
その後はしばらく日記は放置。


体重はその後もしばらく落ち続けて
ほぼ強制給餌で持ち堪えてる状態の時もあった。
でもいつくらいからか、
自分で少しずつご飯を食べるようになって
ケージの外に出たいってアピールを頻繁にするようになって。
外に出してあげた日からしっかりご飯を食べるようになった。


で、あれからもうすぐ1ヶ月。
まだ体重は戻りきってないけど増加傾向。
足は…
不幸中の幸いと言って良いのか。
何とも表現はしがたいけど。
ようやく数日前にテープ固定を除去して、
今はこんな感じに。





最悪足首から落ちるかもと言われていたのが

足首は無事で指先を一本失う形になった。



今は得意の歌を歌って

♀オカメを追いかけ回して

自由に飛べるようになってる。



パーチに止まりにくくないかな、とか。

頭掻きたい時に不自由じゃないかな、とか。

色々思うところはあるけど

生きてて元気にしてる姿を見せてくれるだけで

もうそれはそれはありがたくて、

自分の指で足りんところはうちがいくらでも

手伝おうと思ってるんやけど。

今のところ問題なく生活はできてるみたい。











全ては人間の管理が悪かった。



カレンは基本的にオカメやセキセイを攻撃しようとはしない。

でもすごい臆病な子やから、驚くと咄嗟に噛むことがある。

たぶん自己防衛。



そんなで噛まれることがあっては困るからと、

カレンのケージの上には使用しなくなったカーテンを何枚にも折り畳んで厚みをもたせて覆うように置いていた。

オカメやセキセイがカレンのケージの上に止まって、ウトウトしてるカレンがびっくりするようなことがたまにあったから。



元々の折り畳まれたカーテンは厚みが10cm近くあったけど、

外からも中からもいろんな子たちが齧るから一部薄くなりつつあるのは気付いてたん。



これは早いうちに対策せなあかんねって言ってたのに。

気付いてすぐに対策をせんかった人間のせいでトロに可哀想な思いをさせた。



トロが怪我をしたその日、

父鳥がカレンのケージの屋根用にカバーを作ってくれた。

これをもっと早くにしてたら…

気付いてたのに後回しにしたから…

もう戻られへんのやけど、うちと父鳥の後悔。









うちがお世話になってる動物病院には複数の獣医さんがいらっしゃって、

獣医さんも色んな考え方・姿勢の方がいて、

考え方が近い人、理解を示す人、怒る人、

寄り添う人、高圧的な人、いろいろ。



過去にガブちゃんやカレンで何度もお世話になってるけど

出来れば当たりたくないとある獣医さんがいて、

まあそう思ってるとだいたいその人に当たるもので、

以前からよく

「多頭飼いはするべきではない」

「特に異種の多頭飼いは良くない」

「放鳥時間が長過ぎるのも鳥には良くない」

「爪切りを飼い主がするのは勧めない」

何かとあれダメこれダメ言ってくる人が1人いた。



この度も

「だからだよ、多頭飼いしてるから。」

を何度も言われ。

今までやったら「あーうるさい。」

くらいに思えたものが、

人間の管理のせいで結果的にこうなってしまい

一羽だけなら絶対起きることのない事故を起こしてしまった。



でも実際のところ。

多頭飼いをしてる家庭は多い。

多頭飼いやからこその気を付けるべきところをスルーしてしまったら、

悲しい思いするのは動物の方。

(結果的には人間もやけど)

多頭飼いがアカン、ていうよりは

気を付けるポイントを慣れのせいで甘く見てると

一羽で飼育してても事故は起きる。

一羽やから大丈夫、でもない。







「泣きたいのはこっちじゃボケ」

と、トロが喋れたら言いそう。

後悔するくらいなら先に対策しよう。

人間は頭良いんやろ?(バカやけど)

ミスが起きる前にも十分想像はできたはず。



もし同じような事が起きる可能性がゼロではない人がこれを読んだ時に、

何かの対策を考えるきっかけになったら…

と思って書いた。











今日はみんな元気です。