ビスクドールのモールドを作ってみましょう!

♪ちむちむ・ちむりん・ちむりんドール♪♬

 

⑦離型と整形と乾燥

 

ゴムのハンマーでひたすら合わせ目をトントン叩いても

全く開く気配がないので

包んでいたタオルを外して

先に作った前面のモールドに蒲鉾板を当てがって

前面だけを叩きました。

それでも開かないので

今度は背面だけを叩きます。

モールドを直に叩くと欠けてしまうかもしれないので

当てがった蒲鉾板を叩きます。

蒲鉾板の平らな所を叩くのではなく

蒲鉾板を立てて板の側面を叩きます。

 

合わせ目の両端を順に叩いているうちに

パカッとモールドが開きました!

 

あー よかった、、、

原型は後から作った背面の方に残っています。

鋳込み口は前面にくっついています。

 

ソフビの人形を原型にしたのは

離型に失敗しても原型を破損する心配がないし

原型に弾力があれば取り出しやすいからなのですが

こんなにモールドを開くのに手こずるとは、、、^^;

 

一体どの工程に問題があったのか、、?

ソフビが膨張してモールドにはりついたのでしょうか??

謎です(~_~;)

 

何はともあれ

モールドが開いたので原型を外します。

鋳込み口の油粘土も取り除きます。

 

人形本体は弾力があるのですぐに取り出すことができましたが

手は深く埋まっていたので

周囲の石膏をスパチュラで削って取り出しました。

手はとても小さいし

石膏が白いので写真では分かりませんが

キャスティングをすれば削ったところにスリップが流れ込むので

どの程度削ったかがすぐに分かります。

 

多分バリが太くて変な形の手になっていると思いますが

キャスティングに使用するのはポーセリンスリップなので

キレイにクリナップすればなんとか使えると思います(^^;;

 

鋳込み口はモールドを合わせた時にスリップを流し込みやすい形になるように

スパチュラを使って形を整えます。

かなりたくさん削りました。

 

鋳込み口は上から見るとこんな形です。

最後にモールドの合わせ目と周囲の角を取って完成です!

 

 

出来立てのモールドは水分をたっぷり含んでいるので

乾かしてからキャスティングします。

 

モールドを開いて乾かすと合わせ目が歪む可能性があるので

閉じたまま網などに乗せて風通しの良い場所に置きます。

自然に乾くのを待つのが一番良い方法だと思いますが

小さなモールドでも乾くのに1週間程度かかります。

 

急いで乾かしたい時は

オーブンなどで熱すればいいのかもしれませんが

やったことがないので分かりません。

 

天気のいい日に直射日光で甲羅干しするのは

片面だけ温まってしまうのでお勧めできません。

扇風機やドライヤーを使うとしたら

モールドを回しながらまんべんなく乾かす工夫をしましょう。

 

次回はいよいよキャスティングです♪