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リリィの『血みどろロック。』

札幌で活動中の音楽狂、ロックンロールヴィーナスことリリィのブログ。

皆さん今晩は。今日は。お早うございます。リリィです。


ブログを一新(今までの記事削除しただけ。)致しました。何となくです。気分的にってやつです。

まあ色々新しい事を始めたり、環境っていうか、関係?みたいなものが変わったりしたので、丁度良いタイミングかなとも思いました。


あたいは人間的な部分が変わる頻度が高いので、その度にこうやって過去を消して新しい思想を書き散らすのだと思います。でも決して哲学は変わらないから、別に変わってなくね?と思うかも知れませんがそこはご愛嬌ね。うん。

PCからブログ書くのって良いね。芸能人みたいだね。なんつって。



随分と長い間、自分を見失って居ました。というよりも、本来の自分をもう場外に押し出して真実ではない自分を表舞台に引っ張って生きてたって感じかな。でも、それを選んだのは自分で、それを良しとして居たのも自分なので後悔とかは無いし、間違って居たとも思いません。ただ正解じゃ無かった。ただそれだけの事。



そして漸く正解に辿り着けました。長かった。多分、これから先続いて行くだろう人生とか、死んだ様に生きて居た中学生時代とかに比べれば短い期間だった事は確かだけれど、心が息をして居ない期間としてはとてつも無く長かった。良くぞ今生きて居られるなと、自分でも感心するくらいに。


でも、その期間が有ったからこそ、本当に大事な事に気付けたし、紛れも無い自分に再会する事が出来た。これは、容易な事じゃない。自分対自分の戦いこそが、長くつらく険しいのだ。



環境や対人に左右されるのは、愚かかも知れないけれど決して悪い事じゃない。それが経験になり、知識になり、善悪を判断する際の自身の思想になるのならば、無駄な事などひとつも無い。それを心底実感して、そこに関わる人間がどんな人間であろうと一縷の望みを信じる気持ちを持ってすれば、何も恐れる事は無い。

簡単じゃないけれど、多分、一番簡単な事だと思う。



あたいは人間不信かも知れないけれど、一度その人の感覚を知れば、きっと信じる事が出来るんだと思う。

裏切りとか、傷付けるとか、人間はどうしてそんな下らない事に固執するんだろうね。自分の信じた通りにならないからと言って、環境や他人を恨んだり憎んだりするのはお門違いだと思うよ。

傷付けられたと言うなら、自分の言葉や態度や行動を見返して見るべきだと思うね。だって、そこに自分以外の人間が関わって居るならば、そこは必ずイコールだから。痛い事されたら、痛い事してるんだよ。どっちが悪いとかじゃない。誰も悪くないし、誰も正しくない。傷つけ合うというのは、そういう事だと思う。誰かのせいにするのは、それだけで大きな誤り。それをする人間は、確実に痛い目を見る。

ほらね、イコールだ。



哀しみより、喜び。

憎しみより、信頼。

嫌悪より、愛情。


そんな大切なことに、最近やっと、気付けた気がする。

そして、だからこそ、哀しみや恐怖や不安。そんな感情も大切なんだね。

人間って面白い。心って素敵と思う。

ずっと心のまま、正直に生きて居たい。

正直に、唄って居たいな。





こんな感じで、PC有るから更新も頻繁に出来るかもね。

リアルタイムのURL載せようかな。結構気に入ってるんだ、あの場所。



それでは。

バイバイ、ベイビー。

彼女は旅に出た。出来る限り遠くに行くつもりだ。
彼女が旅に出ようと決めたのは丁度三週間前の土曜日、天気は晴れ。雨の予報は外れていた。
今は夏、太陽の陽射しは彼女の部屋にも射し込んでいた。夕方の西日、燃えるような橙。
彼女はスケッチブックの最後のページに赤い角を生やした子鬼をかいた。情けない目と半開きの口で、立派なのは角だけ。それでも彼女は絵をひどく気に入って、次の日の朝、部屋を出る前に子鬼のページをリングから破り取った。旅の連れには丁度良い。静かだし。


ずっと奥の方に蜃気楼が揺れる。魔法にかけられたみたいな地平線は彼女の気持ちをはやらせた。
この町には、ちっとも夢がない。みんな魚みたいな目をして、たのしいたのしいと喚いているだけ。本当の愉しさを、少しだって知らない。彼女の旅は、そんな彼女の心のささくれに合う絆創膏を探す旅だ。
でも、あたしだって、そんな町で産まれてそんな町で生きてきた。全部が全部、町のせいじゃない。そんなことは、ずっと子供の頃から知ってるの。もちろん、ママやパパのせいでもない。かと言って、全部あたしのせいかって訊かれたら、それもイエスとは言えないの。だってあたし、今までひとりで生きてきたわけじゃない。


ダイエット・コークを飲み干して一息ついた。タンクトップには蝶々の刺繍。一番ではないけど、中々のお気に入りだ。自分で買った、いつかは忘れた。
日焼け止めは塗って家を出たけれど、紫外線はジリジリと彼女の剥き出しの腕の皮膚を焼いた。人間の皮膚が薄いのは、自分以外の人間のぬくもりをたくさん感じられるようにだと、彼女はちゃんと知っていた。日に焼けて皮が剥けると、なんだか新しい自分になったみたいでワクワクする。でも彼女の皮膚は特別に弱くて、日焼け止めを塗らないと白い皮膚が火傷みたいに真っ赤になってしまうから、彼女は少し肌がベタつくのを我慢して、必ず日焼け止めを塗る。


ヒッチハイクをするつもりはなかった。この辺を通る車は大体が業務用のトラックで、それに乗れば名前も知らない町に行ける。でも、彼女の親友はママとけんかして家を飛び出し、ヒッチハイクしたトラックに乗って行ったのを最後に、二度と町には戻らなかった。彼女の親友の彼女が、どこでなにをしてるのか、彼女の親友の彼女の両親も知らない。捜索願いは出されたけれど、トラックの特徴もありきたりなもので、ナンバーも誰も覚えていなかった。なにより残念だったのは、彼女の親友の彼女がトラックに乗り込む姿も目撃したのはすぐ傍のビート畑のおじいさんだけだったこと。彼女の親友の彼女が、彼女の親友の彼女だとは分かったけれど、トラックのナンバーまでは見えなかった。彼女の親友の彼女の自慢は、いつも真っ赤に染めた真っ直ぐの長い髪だった。


彼女の肩には、膨れたニュースペーパーバッグが下がっている。中には彼女が産まれた年、産まれた日付の朝刊が一部と大きめのコッペパンがふたつ。それと、ダイエット・コークが一本。新しいスケッチブックと、2Bの鉛筆。彼女が敬愛する詩人の一番分厚い詩集も入れてある。財布には、カフェのアルバイトで貯めたお札が二枚入っている。最後のバイトの日に貰ったお札は五枚だったけれど、残りの三枚は家のリビングのテーブルに置いて来た。置手紙は書かなかった。書けることは、さようならとありがとうくらいで、そんな気持ちを言葉にしたって、意味はないと彼女は思った。彼女は、彼女の両親のことを良く知っていて良くわかっていた。彼女の両親も、彼女のことを良く知っていてよくわかっていた。さようならの置手紙より、もっと大切なものはこの世界にはたくさんある。そう教えてくれたのは彼女の無口は父だった。


彼女の指先が、昨日、シャワーを浴びながら刈った、頭の右側の部分を掻いた。左は上手く刈れない気がしたからやめておいた。右側の刈り加減は上出来、爪と指の間に刺さる短い髪がきもちいい。


彼女が旅に出るもうひとつの理由は、疑うことを覚えるためだった。この町は疑うことを知らない。だからみんな、みんなの嘘を気にしないで生きていけるんだ。なんて情けない。少しでも疑っていれば、みんな損をしないでいられるものを。去年隣町から来た詐欺師にだって、十五人も騙されずに済んだものを。疑うのって怖いけれど、生きていくうえでは絶対に必要だわ。彼女は胸を張ってあごを上げて大人振った。彼女は自分のこの、大人振った顔が好きだった。それから少しの間、彼女は彼女の好きな顔をして大人ぶった。大人ぶるのに満足してあごを上げるのを止めると、なんだか自分がひどく幼いような気がして、彼女はいやそうに下唇を噛んだ。

彼女のエンジニアブーツが、砂埃を上げて地面を蹴る。一歩、一歩、一歩。三歩目まで数えて、ビート畑のおじいさんは家に戻った。散歩から帰ると、必ず飼い犬がご飯をせがむ。まだ早いと、老人はしびれぎみの足で飼い犬を少し蹴る。



町は相変わらず、誰もがたのしいたのしいと口々に言っていた。みんな笑顔を絶やさず、牛に餌をやったり、ビートの育ち具合を確かめる時にはとても真剣な顔になった。


旅に出た彼女の両親は何年分か歳をとり、それでも父はさようならの置手紙は、人生にはいらないんだと、思い出したように妻に語って聞かせた。何度も聞いたその話を、妻は嬉しそうに聞いた。夫が続きをじらすと、早く早くとその先をせがんだ。まるでビートじいさんの家の犬みたいだ、そう言って夫は笑った。あら結構なこと言うのね、そう言って妻も笑った。


ある日、夫婦に一通の封筒が届いた。そこには、茶色く日に焼けたスケッチブックの紙が一枚入っていた。その紙には立派な角を持った残念そうな顔の子鬼がかかれていた。それが娘からの手紙だと、夫婦は封筒を見た時から気付いていた。


子鬼の下には、万年筆のインクと思われる黒い文字が並んでいた。それを読んでふたりは、肩を組み合って少し泣いた。悲しい涙じゃなかったから、少しもしょっぱくはなかった。頬が赤くなることもなかった。それでもふたりは、何回か涙を拭った。指についた涙が、紙についてしまわないように気を付けながら。





『ママとパパへ。
アイ・ビリーブ・ミー。
アイ・ビリーブ・ユー。
疑いと嘘の町から、あたしを信じたふたりへ。
ウィズ・ラヴ。』

家にPCがやって来た事を記念して、ブログの記事を一から書こうと思う。



そのうちに。



何だか最近は良い調子。

取り敢えず今はPC設置で部屋がとんでもないので片付けたい。



今日中に。は無理かな。



ううんと。



前よりは更新すると思います。PC来たから。



では今回はこの辺で。





バイバイ、ベイビー。