https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171030-00050072-yom-int
『【バルセロナ=作田総輝】スペイン検察当局は30日、スペインからの一方的な独立を宣言し、中央政府が自治権停止の一環として解任した東部カタルーニャ自治州のプチデモン前首相ら幹部について、反逆罪などで訴追手続きを開始したと発表した。
裁判所に受理され次第、本格捜査に着手する。
反逆罪は、最高で禁錮30年の刑が科される重罪。独立を主導してきた前首相への捜査着手により、独立派の市民らが反発を強める懸念も広がっている。
同州に対する自治権の一部停止がスペイン議会上院で承認され、中央政府はプチデモン氏や州政府幹部ら約150人を相次いで解任。
直接統治を進めている。独立派職員らの抵抗で、中央政府への業務移管が混乱する可能性も出ている。』
スペインには自治州と言って、ある程度州に権限を与えている。
バルセロナがあるカタルーニャ州もそんな権限を持った州だった。
そして、スペインの首都マドリードのライバル視されているバルセロナ。
バルセロナがあるカタルーニャがスペインからの独立を宣言したのだから大騒ぎだ。
経済的に裕福なカタルーニャには自分達が独立して運営した方が、もっとマシだと思ったのだろう。
しかし、いくら自治州と言うある程度自分達で決められる権限を与えているとはいえ、国からの独立を決定できる権限までは与えていない。
スペインのスペイン語はカステリャーノと呼ばれているけど、カタルーニャの人はカタルーニャ語(カタラン)を話している。言葉が違う。文化も違う。
しかしねー。独立問題となるとスペインは大問題。
もちろん経済的にも痛手だが、領土的にも新たな問題が生じる。
スペインにはもっと独特な文化を持ったバスク人もいる。
バスク地方にも影響が出てくる可能性もある。
だから、スペイン政府は全力でカタルーニャの独立を阻止するだろう。
反逆罪の罪まで持ち出して、カタルーニャ州の幹部を相次いで解任しているという。
それにしても、凄いね。
ただ、強行的にカタルーニャ州を抑え込んだとしても、カタルーニャ州民は投票で独立を支持していたわけ。
これはかなり複雑な問題になってきたなー。
リーガ・エスパニョールでのレアルマドリッドとFCバルセロナの黄金カードがなくならないように願いたいね。
物語カタルーニャの歴史 知られざる地中海帝国の興亡 (中公新書) [ 田沢耕 ] |