段ボール箱自転車
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120808-00000301-wired-sci
『イスラエルの起業家がこれを発明した。使用済みの段ボールや梱包材から、非常に丈夫で水や湿気にも耐えられるヴィンテージタッチの自転車のプロトタイプを作り出したのだ。
現在、彼は投資家を探している。 これは、製作者が9ドルのコストで作ることができる自転車だ。
販売の際には、非常に低い価格(60ドルから90ドル)で売り出せる。
もっと安くもできるだろう。 破格の値段だと言われるかもしれない。
それを可能にしているのは、すべてリサイクルした段ボールで作られているからだ。
発明したのはイスラエルの起業家で、元軍人のイザール・ガフニ。
彼は、使用済みの包装材や段ボールのゴミを140kgまでの重量に耐えられるようにするシステムを考案しただけでなく、外見を変え、軽くて丈夫で、水や湿気にも強いプラスティックのようにすることに成功した。
誰もがエコロジストの幻想だと思っていたことを、ガフニは実現したのだ。 「わたしは本当に、心から自転車を愛しています」とガフニは語る。
彼はイスラエル南部、ネゲヴ砂漠のブロル・ハイルのキブツ(農村コミュニティ)出身だ。
「わたしがアメリカで仕事をしていたときに、カリフォルニアで、誰か段ボールの自転車のプロトタイプを開発した人がいないか探しました。
しかし、竹をベースにしたコンセプト車しか発見できませんでした。そこで何人かの技術者に、このような段ボールの自転車を作ることが可能かと質問し始めると、きっぱりと『不可能だ』言われて追い返されました。
ある日、わたしはたまたまTVでドキュメンタリーを観ていました。最初のジャンボジェットの製作についてで、そこではある技術者が、当時彼が目指していたことは不可能だ、とみんなが彼に言っていたことを語っていました。
この話は、わたしに再びモチヴェイションを与えてくれ、さまざまな材料を用いて、段ボールを丈夫で長もちするものにするための実験を行うようになりました」 段ボールをマッチョにするのは簡単ではなかった。
最初のプロトタイプは、頑丈だったが非常にかさばり邪魔だった。「車輪のついた箱のようでした。そして、投資家に、わたしの自転車の最終的なヴィジョンがどのようなものかを説明するのがとても大変でした」。
ガフニはスケッチやデッサン、茶色い切れ端が散らばっている研究所で皮肉を言った。 実際、画像を見てみると、巨大でバランスの悪い子ども向けのおもちゃのようだった。
しかし、いくつものモデルを作ったあとで、専門家がイスラエルの起業家には手が届かないと考えていたことが、ついに現実になったのだ。
隅から隅まで完璧に環境に配慮した最初の自転車だ。 「とても安価で、盗む必要もないくらいです」そして美的にも、
風のタッチによって進歩を遂げ、巨体から、スマートな逸品へと変貌を遂げた。
流通する前から、世界中で大人気となっている。 ガフニが盗難の問題にこだわったのは偶然ではない。
テルアヴィヴなどイスラエルの多くの都市では、自転車が盗まれることは日常茶飯事だ。ローコストの段ボール製自転車は、この悩みの種をも乗り越えるかもしれない。』
イスラエルの起業家がダンボール箱で自転車を作ったニュース。
ダンボール箱自転車なんて耐久性がどうなのか、と言う問題がすぐに頭に浮かぶけど、どうやら大丈夫らしい。
140kgの重量に耐えられ、水などにも強いと言う。
リサイクルの究極的なエコロジー。
これ以上地球の環境にやさしい自転車はないだろう。 しかも、10ドル以下という究極の安さ。 イスラエルでは自転車が盗まれるのは日常茶飯事らしい。それだけに、安さと言うのも大きな魅力になっている。
安い、地球に優しいという、これ以上事ない感じの自転車だね。
ちょっと自分の目で見て、触ってみないと実感が沸かないけど、こんな自転車がきっかけになって、これからもどんどんエコーな商品を発明してほしいね。