落とし物、どちらかというと、よく拾う方ですが。
ハンカチとか、自転車の鍵とか、メガネとか
あと、小銭
自分が落としたものといえば。
万歩計。1000円くらい。
グリップが甘くなってくると、よく外れるんです。
何度も何度も落として、拾って、落として、拾って。
何十回と繰り返してるうちに、本当に何処かへ行ってしまいました。
「なんて乱暴なご主人様だ!!もうやってられっか」
そんな捨て台詞が聞こえたような気がしないでもない。
反省した私は万歩計に紐を通して落下防止を心がけている。
それ以来、年季でガタが来て選手交代はあったものの、
逃げ出したヤツはいない。
これは、そんなに痛くない落とし物。
本題。
かれこれ10年くらい昔。電車でお勤めしていた頃。
会社から1ヶ月分ずつ定期代が支給され、自分で購入してました。
勤務先は阪急の6駅先。そこから2駅先はよく利用する繁華街。
会社支給の8,000円弱に自費で230円プラスして、8駅分の定期を購入。
最初は正直に1ヶ月ずつ買ってましたが。
数ヶ月単位の定期の方が割安なので、3ヶ月ずつ買い。
一時負担金約25,000円。何のトラブルもなく。
繁華街へ出たり、途中下車したり、存分にモトをとった。
それに味をしめた私は、ある時、思い切って6ヶ月定期を購入。
一時負担金、約50,000円。
当時22か23歳の小娘なオレ。
お支払いの時、あまりの金額の多さに手がプルプルしちゃいましたよ。
こ・・・この薄っぺらいカード1枚が5万って・・・ひ~~~~(三д三;)
それからつつがなく3週間が過ぎた頃。
毎朝ギリギリに家を出て、ダッシュで駅に向かうオレ。
前日、何気なく上着のポケットに定期を入れてて、その日も猛ダッシュ!!
途中、橋の上を通った時“ぽちゃん”という水音を聞いた。
もしかして、と思ってポケットを探ると、やっぱりないのよ6ヶ月定期!!
まだ1ヶ月もつかってないのに、よりにもよって何故6ヶ月定期を落とすのか!!
水に落ちたのは気のせいで、そこいらに落ちてたり、ポケットの内側に張り付いてたりして~っと
探してみたが、見つからず。
脳内には、用水路をどんぶらどんぶら流れてゆく5万円定期が浮かび、私の目には涙が浮かぶ。
そんなトラブルに遭って、電車に乗り遅れて、会社に30分遅刻。
紛失で戻ってくるお金って、確か未使用分の半分くらいだったかな?
不正使用なんぞされた日にゃ、悔しくて仕方がないので、とりあえず阪急に失くしましたと連絡を入れる。
その日は普通に切符を買って往復。
とぼとぼ歩いて帰宅すると、下駄箱の上に流れたハズの定期券が乗っていた。
なんだ忘れてっただけかー、アハハハー・・・って。違うよ。
事実はこうです。
確かに定期は落としたけれど、ポチャンとタイミングよく聞こえた水音は、
小石が落ちたか、魚が跳ねたか、だったようで。
定期は用水路の横の家の車の下に滑り込んでいて、
そこのご主人が車を出した後に発見された。
定期に印字された名前を見て、町内だったので、おばさんが家まで届けてくれたのです。
あ、あああああ、ありがたや~
おばさんが女神様に見えました。
即刻、近所の洋菓子店でカステラを買い、御礼に伺いました。
朝から夕方まで、あの日どれだけブルーだったことか。
あの車。週末とか、滅多に乗らない車だったら、定期は延々発見されないでいたはず。
落としたその日に戻ってきたのは奇跡だと思います。
見つからなければ、私はどのくらい凹み続けていたんでしょうか。
想像もつきません。
あれ以来、定期は何があっても財布に入れる!!を徹底。
無事に6ヶ月定期を使い終えた後は3ヶ月定期に切り替えました。
もう、怖くて買えません、あんなもの
オマケ。
5年くらい前。日雇いバイトをしてた時、電車の中で携帯電話を落とした。
駅員室に落とし物を問い合わせたら、すぐに見つかったが、
手元に戻ってくるのに30分かかると。
もうそろそろ集合場所に行かないと遅刻しそうなんで、
とりあえず現場に向かう。
「遅刻しそうな時は派遣会社に連絡してください」というルールですが。
その連絡手段の電話を落としたんだよ~ん。
携帯電話がなくても困らない毎日ですが
絶対必要な日に限って、なんでやねん!!
ええタイミングやないか。
で、トラブルで時間をとられて、点呼にギリギリアウト。
どう見ても年下の点呼係の責任者に優し~く怒られた上、
ペナルティで皆勤手当てが消えました。
定期も電話も、結局落としたその日に手元に戻ってきたけど。
なかなか心臓に堪える落とし物でした。
嫌な思い出、痛いオトシモノ談。これにて終了。