俺は今の会社に移ってから

アパレル関連用品の扱いが

多くなったが、

靴もかなり来る。


靴もいろいろな材料のものが

あるのだが、

分類の基本は

甲と底の材質である。

甲といっても足を包み込む

部分が甲にあたり、

甲より下は底となる。


材質を考慮する場合、

甲部分は外面面積の割合が一番大きい材質、

底部分は接地面積が一番大きい材質

となる。



それに加えて用途、見た目などの要素で

分かれてくる。


細かい規定については

解説や分類例規に記されている。

(64類の部分を参照)



甲が革製や毛皮製のものは、

関税率が高く、

関税割当やEPAを利用しないと、

30%と非常に高い。


材質により税率の落差が

激しいので、絵型や材質の資料入手は

必須である。


甲に毛皮を使用したものの例



ニューバランスのようなスニーカーだが、

革と繊維、合成皮革など複数の材質を

使用しているものは、

外面面積の割合が一番高いものの項に

属するが、こういうスニーカーが

一番分類上注意を要する。


高級革靴はカッコよくて値段が高いだけでなく

関税率も高い!


皆様お馴染みのクロックスは

甲も底もともにプラスチックなので

6402項に分類。


などいろいろな靴を見るのは楽しいが、

分類はめちゃくちゃ緊張する。


この間、記事にしたバッグ同様、

ワシントン条約も気にしないといけない。


なぜ毛皮だと異様に関税率が高いのか、

甲が革製で、底がゴムかプラスチックかでも

EPA適用時の関税率が違うとか、

不可解な税率差もあったり、

ちょっとした差で大きく変わるので、

資料の読み込みは必須。


通関書類作成の参考になれば

幸いだ。


ダリアン