2泊3日の入院で、カルボプラチン脱感作療法を受けて来ました。


★7月30日
午後入院。
看護師さんから、投与日の家族の付き添いはあるかと聞かれたので、付き添いはありませんと答えました。
普通は、家族が付き添う事が多いのかな?

夕方、研修医の先生がルートを取りに。
乳腺外科の主治医が、腋下リンパ郭清から17年経つし、もう左腕での注射もいいんじゃないかなと言ってくれた事を伝えるが、右腕でと。
3回トライして入らず。

先生が夕方見にきてくれて、手の甲など、手首周りになってしまっては不自由だろうから、明日の朝ルート取りましょうと言って下さる。

お夕飯。


★7月31日
朝、K先生がルート取りに来てくださる。
右腕で一発OK。

【カルボプラチン脱感作投与スケジュール】
前投与薬(デキサート注、アロキシ注)30分。
ドセタキセル・1時間。
カルボプラチン1/1000濃度・1時間。
カルボプラチン1/100濃度・1時間。
カルボプラチン1/10濃度・1時間。
カルボプラチン原液・2時間。
 

1/10濃度の前半で、針の入った所が痒くなり、16時過ぎに点滴中断。
周囲にミミズ腫れが出て来たため、一旦抜針。
保冷剤で冷やして痒み、腫れに対応。

先生が、別の患者さん対応中との事で、夕方18時前にやっと再度ルート取り。
K先生が来て下さいました。

そして…、写真見てわかった方いるかしら??

すいません。わからないですよね。
夫は、気付きました。


あのね。左腕なの〜〜!!

最初の乳がんの手術で左腋下リンパ節郭清してから17年。リンパ浮腫になる可能性があるからと、一度も針を刺した事の無かった左腕。

以前、K先生から、リンパ節郭清していても その後の注射などの処置で、浮腫になるならないは変わらないと聞いていたのだけど、長年の慣習とは恐ろしいもので、誰も最初の1人になってくれなかったの。

注射跡だらけの右腕をちらっと見たK先生、
「左でやりましょう!」

久しぶりの左腕注射にドキドキしたけれど、やはり一回で決めて下さって。そして右腕が使えることの楽さったら。
昼ごはんは、左手でスプーンとフォークでやっとの事で食べたので、夕食のご飯はおにぎりをリクエストしたのですが必要ありませんでした。お箸で食べられました〜〜。
↑お夕飯。ご飯は、リクエストのおにぎり。


そこから1/10濃度の残りを落とし、原液に。
濃度を上げて10分くらいまでが、アレルギーが出やすいと言われていたので、10分過ぎて安心していたのですが、30分以上過ぎて、お尻の穴周辺がムズムズ。

このお尻ムズムズは、前回カルボプラチンアレルギーに気付いたきっかけだったので、看護師さんに伝える。
ムズムズは続くけれど、他の症状はでて来ないので、しばらく様子を見ていると、左腕にポツ。
丘疹です。
そして、痒い。
アレルギー来た〜〜!! 
ナースコール。

点滴中断。
看護師さんが来る頃にはポツポツが増えて。
肩の辺りと、お腹にも。
前回のような、指先の痒みや、気持ち悪くなったりは有りませんでした。

アレルギー対応の点滴を落として、丘疹が引くのを待って再開。
(ただ、アレルギー対応の薬を用意するのが遅い…。婦人科の病院の外来治療室は、あっという間にアレルギーセットが来て、すぐ落としてくれたんだけど。 早く入れてくれたら、丘疹ももう少し早く引いたんじゃないかしら。きっと化学療法専門の治療室と病棟の違いですね。)

結局終わったのは21時45分くらいだったかな。
無事に最後まで投与出来ました。

夜中に、ナイトブラと、パジャマのゴムが当たる部分が真っ赤になって痒くなり、病棟のゆるゆるパジャマズボンを貸していただき、レスタミンコーワクリームを出していただきました。


★8月1日
ミミズ腫れになった所は、少し皮膚が変色して残っているけれど、丘疹は跡形もなく消えました。
夜中に痒みの出た背中やお腹周りも、綺麗になっていました。

投与日の朝から、マグミット330mgを1日3回1回1錠服用したお陰で、投与翌日にもかかわらずきちんとお通じがありました。
投与後のお通じをいかに早く出すかが、体調にかなり影響します。今回は成功!!

午前中、退院。


●退院時処方
・デカドロン4mg 2錠・分2 ・3日分
(ステロイド。浮腫み予防、遅発性吐気予防)

・シプロキサン200mg 6錠・分3・7日分
(抗生物質・発熱時服用開始)

・カロナール500mg 発熱時 1回1錠 10回分

・レバミピド100mg 3錠分3・14日分
(胃粘膜保護。治療後しばらくして胃の不調が出るためリクエスト)

婦人科の病院では、投与日翌日からのステロイド内服は無く、お腹周りの浮腫みが結構出ました。今回はステロイドがあるので軽く済むと良いな。



というわけで、無事に1回目の脱感作終了しました。

こちらの病棟の設備も大体わかったし、アレルギー・副作用の出方も何となくわかって来たし、次回の入院の時には、もう少し心地よく過ごせる工夫が出来そうです。