生徒会室に戻るともうみんな活動を再開していた。
「あ、おかえり〜」
井ノ原さんは明るく。
菊池くんは無口で。
「何してたんですかぁ?ぼっちゃま、遅かったですね。」
カズくんは机の上のプリントをとんとんしながら。
わ、まだ意味不明な坊っちゃんごっこが続いてる……
「岡田先生にお客さんが来てたからな。
遅れてすまん。」
「いえ、生徒会長がそうおっしゃるなら、、、」
カズくんはメガネをくいってあげた。
「では、そろそろ帰りましょうか」
「う、うん。すぐ片付けるね。」
……ほとんどまとめてくれていたけど。
「おじゃましました。」
「美味しかったよ。ありがとう。」
「PVの仕上がり、期待しててね。」
ショウちゃんと井ノ原さんに入り口まで見送られて外に出た。
いろいろあったけれど、喜んでもらえたから良かったなって。
—ヴ、ヴヴヴ…
校門を出たところで
ポケットのスマホが震えた。