ショッピングモールに日頃よりずっと早くついた。オレ、競歩とか得意だったっけ。

以前雅紀と来たときのコースを一応行ってみようと結論づけた、それしか浮かばなかったからだけど
雅紀雅紀って心の中でつぶやきながら歩いた。


何件目かのスポーツショップ、にはいない。
けれども隣の店にちらり、と何か見えた気がした。

…女子中高生がかなり多めのキャラクターショップ。キラキラとふわふわでいっぱいの。
オレにとってはかなり気恥ずかしい。
入るのには勇気がいる、、、




「あはは、よく似合う〜」
「そうかなぁ?」

踏み出す1歩を躊躇していたらあまあまっぽい声がした。
待て、雅紀じゃないか、これ。
ってこの会話⁉


「雅紀??」
「あれ、翔ちゃん?」

雅紀と
雅紀の腕にぶら下がるように
、、、、、やたらかわいい服装のコ。
雅紀の方を向いているからどんなコかわからない。
にしても、

おいおいおいおいおい、くっつきすぎじゃないか?
雅紀3つもブランド系の袋持ってるしというか持たされてるだろ、雅紀



「翔ちゃんなんでここに?
お茶会の準備は?」

いつもの声でいつもの笑顔で雅紀がオレを見てくれる。
はぁぁ、癒やされる〜



「雅紀クン、このひとは?」

雅紀から腕を解いてこっちを見たコ、
え、何だカワイイじゃないか。
というか、ふんわりした洋服にふんわり笑顔。
スレンダーな雅紀の横でにこにこして
お似合いで……ちょっと待ったぁぁ!



「翔ちゃん?顔色悪いよ?」
「い、いやなんでもない。
それよりこのひと、雅紀の友だち?」
「うん。この間言ってた同じ学部の、、、大西流星くん。」
「へ、流星?男子、、、、」


「あ、りゅちぇって呼んでください♡
雅紀クンの友だちでぇす」

大西りゅちぇくんはオレに手を差し出した。
うん、男性の手だこれ。

「櫻井翔です。
雅紀の、、、、、」
「僕の大事なひとだよ。大西くん。」
「まっ、雅紀?」



きゃ♡って大西りゅちぇくんはうでで顔を隠した。




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こんばんは?

seasonとシチュがカブったのでこちらからwww