まさきから久しぶりのお誘いメールが来た。
と言っても文字通りのお誘いで、なんらイカガワしいものではなく。



『ちょっと上等で美味しいものが手に入ったのーーー♡』
『しょーちゃん絶対気に入るから
家に来て。すぐ来てねっっ』


文字面から勢いが溢れてる。
言葉の入った吹き出しの前後にキャラクターのスタンプを貼りまくって、、、、


そこがまさきなんだよな。
くすって笑かしてくれる。


「なんか、手土産になるものあったかな?」


着替えて車のキーを持って、
そしたらまたメールの着信音がなった。







『今から行くよ。』

しょーちゃんからの短い返信メールがきてオレはよっしゃってガッツポーズをした。

しょーちゃんここ最近忙しくて。
ドラマやら音楽番組やらそれからそれの番宣やらで

……ま、オレもそうなんでけどさ。

ぜんぜん会えないし電話も流石に遠慮しちゃってる。
でもさ、やっぱり

しょーちゃんでしか得られないエイヨウってあるじゃん。オレでしか補給できないエイヨウだってしょーちゃんには必ずある。
きっとある。


しょーちゃんのマネジャーくんにスケジュールの空きを教えてもらって、オレのマネジャーくんに調整…オレのね をしてもらって。


うんうん。しょーちゃん、喜んでくれるといいけど。





—♪•*¨



「しょーちゃん、いらっしゃーい。」
「おう。まさき、久しぶり、、、」
「だね。入って入ってっ」


ドアホンを鳴らすか鳴らさないかのタイミングでまさきが玄関を開けて
秒の速さでひっぱりこまれた。なに?奏士に何かいた??



「くふ♡しょーちゃんが来てくれたからオレめっちゃうれしい。
ようこそしょーちゃん。あ、ちゃんと車置いてきた?」
「ああ。ったく『車できちゃダメだよ。タクシーで来て』なんてメール。出掛けギリだったんだぞ」


あひゃあひゃひゃってまさきは笑った。

「ごめんごめん。でも、
…今日は泊まれる?泊まれるよね」

くりくりした目は出会った頃から変わらない。

「いちお、大丈夫。準備はしてきた。」
「うふー、よくできました。」
「おまえなあ、、、」

まさきがオレの頭をやさしく撫でて撫でて、、、長いっ






「番組ロケで新鮮な魚と、貝をもらったんだ。すっげ美味かったからこれはしょーちゃんに食べてもらいたいって思ってね。」

テーブルの上につぎつぎ並べられる海の幸。

貝三昧?
アサリハマグリ牡蠣 
牡蠣はすでに焼き牡蠣 蒸し牡蠣 大皿盛りに

鯛にヒラメに大小の鯵
刺身にムニエル唐揚げ、、、、


「じゃーんっ。美味しそうでしょ
それからねぇ、これがなくちゃ始まらないっしょ♡」

どんって缶ビールを置いていたずらっぽく笑う。

「…なに、昼間っから飲めと。」
「うんっ。お疲れさまとまたがんばろう会。
しょーちゃんの明日のスケジュールは聞いてるもんね。」
「そっか、なら」

オレは手土産に持ってきたものを渡す。

「ナイスチョイスだったな。」

まさきがさらにキラキラした目でオレを見る


「すっご。しょーちゃんステキ。
幻の日本酒じゃん。冷酒で飲むやつ。」












「今夜は帰さないからね。」

半分眠ったまさきがしなだれかかって
くふふとオレに囁いて
…酔っちゃってるな、これは。


『帰さないからね…』
「わかったわかった。帰らないから。
ちゃんとお泊りするから。」
「いえーい、じゃカンパーーーイ
、、、か、ん、ぱ、、、」

ことんと寝息をたてるまさきの可愛いことったら。







ぱち。

目が覚めた。
ここ、ベッド。
Tシャツ、ジャージはそのまんま。
しょーちゃんは?

いた。
リビングのソファー。
ころんと横になってて、、、、
オレをベッドに寝かせてくれてまたもどったんだな。しょーちゃんらしいや。

でも、やっぱり。
せっかくだから。


「しょーちゃん、起きて。
ここじゃ眠れないでしょ。一緒に寝よ。」
「…にゃい?」
「ほら。いつもみたく。そのためのベッドでしょ。ね。」

寝ぼけまなこのしょーちゃんをひっぱって
どすん、とベッドに連れてきて。

シャツはいいとして
今日のしょーちゃんはスリムジーンズだから。

かちゃ、ぱちん。

ベルトを外してボタンを外して
脱がすのは無理かな。





—がばりっ

「ひゃっ、、、しょーちゃん?」
「ありがとまさき。ここまでしてくれて」
「、、、え?寝たふり?」
「いったろ、準備してきたって。」
「えー…いまから、、」
「ん。」
「もー、、でも久しぶりだもんね」
「そ。まさきも期待ししてたろw」
「じゃ、お手やわらかにね♡」
「約束は、できないかもしんない♡」






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終了www

逃げるんだ…カタ:((;°ロ°;)):カタ
オチがないんだ…カタ:((;°ロ°;)):カタ