翔ちゃんが来てくれておーちゃんかずくんに言ってくれて
やっと僕はふたりの質問攻めから逃れることができた。



その後はみんなでゲームをしたり、お菓子を食べたり、、、おーちゃんはよっぽどうにばのチョコクランチが気に入ったみたいで手が止まらなかった。

翔ちゃんが言ったように4人で集まって遊ぶことはこれからはそうなくなるのかもしれない。
それぞれが別の学校に行くんだし、新しい生活が始まるんだもの。
新しい友だちだってきっとできる。


僕の知らない翔ちゃんの友だち。
翔ちゃんが知らない僕の友だち。
僕の知らないところで広がる翔ちゃんの世界。
翔ちゃんが知らないところで広がっていくだろう僕の世界。

あれ?なんだか、、、な。

ちょっとさみしかったりするかも。
ちょっと嫌だったりするかも。




「雅紀、どしたの?」
「…翔ちゃん。なんでもない。
ちょっとぼーっとしちゃった。」


翔ちゃんは
かずくんおーちゃんがいる方を一度振り返って
それから。


「不安が顔に出てるよ、雅紀。
オレがそばにいるし、それはずっと変わらないから。な。」

僕の頭をわしゃわしゃって撫でてくれた。
僕の考えていることが見えてるみたいに。