カズくんはにこにこしてるけど
僕はええって一瞬フリーズしてそれから走り出しそうになった。

だって、
図書館の大きなテーブルに
分厚いファイルとパソコンと
……

うつむきかけたきれいな顔立ちのひと




「ショ、、、櫻井生徒会長っっ」

思わず大きな声をだしてしまった僕は
あわてて両手で口をふさいだ。
僕らの他に生徒は誰もいないのに。


「相葉くんも勉強?」


ショウちゃんは僕を見て
変わらない笑顔をくれた。


「あれ、二宮くんもいるんだ。
ふたり揃って、、、宿題か。」
「そうなんですよ、そろそろやらないとやばくて…生徒会長もですか?」
「あはは、まぁそんなとこ。学校の課題、一応は終わらせたけどな。」
「えええ、いつどこにそんなヒマが?PV制作でいっぱいだったですよね。生徒会。」
「そこは、、、」


ショウちゃんとカズくんはいたって普通どおりに話しているけれど、でもショウちゃんは、櫻井生徒会長はあのとき倒れちゃったんだよ。
自宅で休んでたんだよ。

それが
今僕の目の前で笑いながらしゃべってる。








、、、よかった。ショウちゃん。
良くなったんだ。体調戻ったんだ。