「か、かかかかか、かずくん?」
「はい?」
「お、おおおおお、おーちゃん?」
「なぁに?」
「い、いま、ちゅぅっていうかキ…スしなかった?」
何事もなかったっていうべきか
普段すぎて僕の勘違いだったとか
普通すぎて僕の見間違いだったというか
息をするのは普通で、誰も気にしないでしょ。
かずくんがこともなげにそう言って
ふいっておーちゃんのほっぺに
—ひ、ひゃぁぁっ?
つい声を出しちゃった次の瞬間
—っっ!
僕は両手で自分の口を抑えた
息をのんだ。
だっておーちゃんが
かずくんのほっぺちゅーをかわして
めっちゃ深いキス。
う…んって抵抗しないかずくん。
それから、
キスをしたまま僕に視線を移したおーちゃんは
ちょっとだけイジワルな目をしてた。
肩が震えてるのはかずくんで
目をつぶったのはおーちゃんで
—くすくすくす
「なーんちゃって♡」
「びっくりしちゃた?相葉ちゃん♡」
な?
ななな?
なに?