…えと、

松本くんのセンスはすごいと思う。
僕の部屋そっくりの内装で、でもじっくり見たり触れたりすると高級なものを使ってるなぁって思っちゃう。


ただ、ただね、
いまあかあか灯っている照明。
これは僕の部屋にはない。
ついっ。
松本くんの指先がリモコンを操作する。


それにあわせて照明光度や色がかわる。
ほんわかおひさま系の暖色光。
シャープに見える寒色光。



「ハニーの好きな色はなんだい?
これなんか、オススメだけど。」


ふわわ、と映った光は
ほのかな、、、ラベンダー色?
かわいいんだけど、僕の部屋にはなんだか
違うんじゃ?




「ん?気に入った?」
「ステキですね。ただ、これってなんだか」

えっちぽくない?
よくわかんないけど○○ホテルみたいなwww


カズくんが松本くんにくっつくようにしてつぶやいてた。


「…あの、やっぱり普通の色で。」
「そうか。まぁいいや。
自分の部屋だと思ってくつろいでくれよ。もうすぐ中島たちも来る。」
「中島くんたち?」

えっと、と首を傾げた僕に

「今日のカメラマンは中島くんと写真部のふたりだって。」

カズくんが教えてくれた。

「聞いてなかったのかい、ハニー。
それより、中島たちが来る前に着替えておくのもいいと思う。」





Tシャツとジャージをバッグから取り出して、ぷち、と今着ているシャツの2個目のボタンをはずした。
なぜか松本くんが側にいるけど。


ぷち、ぷち。

4個目のボタンをはずして、、、




「相葉くん、着替えるのはまだ早いよ。
制服で帰宅したシーンからいこうか。」